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アラサーの投資+雑記ブログ

60歳代の平均貯蓄額はいくら?最新年度の統計から中央値と年間貯金額の目安までを調べてみた

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今の貯蓄と年金収入だけで大丈夫か。

そんなお金の不安が付きまとう60代。

ある程度貯金は貯めてきた。しかしいざそれを取り崩すのがとても怖い。

なんとか年金と定期的な収入で賄いたい。

そんな風に言われる方も増えています。

 

60歳を超えて働く方も多いです。

内閣府による資料によれば60歳から64歳までの年齢で働く人は541万人。65歳から69歳では更に450万人が労働力人口としてカウントされます。

60歳以上の労働者は全労働者の約20%を占めています(平成28年度)

 

豊かな老後とはいかない実情が見え隠れ。

そんなことを考えていると気になりました。

 

・今の60歳代はどれくらい貯金してるの?

・年間でいくら貯めているの?

 

 

60代の平均貯金額

60old

 金融中央広報委員会が公表している『平成30年度家計の金融行動に関する世論調査』を参考に60代の平均貯金額について調べました。

単身世帯の60歳代の平均貯蓄額は1,613万円

・ボリュームゾーンとなる中央値は500万円

・金融資産ゼロの人は26.7%

二人以上世帯の50歳代の平均貯蓄額は1,849万円

・ボリュームゾーンとなる中央値は1,000万円

・金融資産ゼロの人は22%

以上の通り。

昨年の調査に比べて単身世帯も二人以上世帯も平均金額、中央値ともに増加傾向。

貯蓄をしない人も減っています。

ただしそれでも単身世帯は約4人に1人、二人以上世帯は5人に1人が金融資産がゼロという結果になっています。

 

全年代での平均貯金額は単身世帯が744万円(中央値は50万円)、二人以上世帯は1,430万円(中央値は609万円)

60歳代は最もお金を持っている世代です。

 

他の年代の平均貯金額

20.30.40.50

 各年代の平均貯金額は以下の通りです。

20代単身は128万円で2人以上世帯は249万円

30代単身は317万円で2人以上世帯は660万円

 

・40代単身は657万円で2人以上世帯は942万円

・50代単身は1,043万円で2人以上世帯は1,481万円

・60代単身は1,613万円で2人以上世帯は1,849万円

 

年代を追うごとに貯金の平均額は増加傾向となっています。

 

60歳代の平均負債(借入)額

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貯蓄もあれば借り入れも。

60歳代の平均借入金残高は以下の通りです。

単身世帯の60歳代の平均借入金額は37万円

・ボリュームゾーンとなる中央値は0万円

・借入金がない人は全体の88%

二人以上世帯の50歳代の平均借入金額は234万円

・ボリュームゾーンとなる中央値は0万円

・借入金がない人は全体の69.8%

貯蓄から借入金額を差し引くと単身世帯は1,576万円、二人以上世帯は1,615万円の貯蓄となります。

60歳代はローンも返し終わったせいか、借り入れをしている人がどの世代よりも少ないです。

また住宅ローン残高の平均は単身世帯が99万円で二人以上世帯は615万円とついに2人以上世帯でも1,000万円を切りました。

 

全年代での平均借入金額は単身世帯が78万円で二人以上世帯は563万円

単身世帯の場合は50歳代が負債のピークで139万円となり、二人以上世帯は家を買い始める30歳代が借入金のピークとなります。(1,224万円)

 

60歳代の貯蓄金額別の割合は

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50歳代の貯蓄金額ごとの割合も調べてみました。

単身世帯の金融資産残高ごとの人数の割合は

・1番に高くなるのが金融資産非保有の人

・2番目に高いのは3,000万円以上の人

・3番目に高いのは1,000万円~1,500万円の人

二人以上世帯の金融資産残高ごとの人数の割合は

・1番に高くなるのが金融資産非保有の人

・2番目に高いのは3,000万円以上の人

・3番目に高いのは1,000万円~1,500万円の人

いずれの世帯しても金融資産を非保有な人が最も割合は高いですが50代に比べて更に3,000万円以上をもつ人が増えています。

60代の6人に1人が3,000万円以上を持っている計算に

持つもとの持たざるもの。

世帯を問わずにその二極化が進んでいます。

 

60歳代は金融資産をどう保有しているか

60old

金融資産の構成についても確認をしていきます。

単身世帯の金融資産ごとの構成割合は

・1番目に高いのが預貯金

・2番目に高いのが株式

・3番目に高いのが投資信託

二人以上世帯の金融資産ごとの構成割合は

・1番目に高いのが預貯金

・2番目に高いのが生命保険

・3番目に高いのが株式

単身、二人以上の世帯を問わず預金と保険で過半数を占めています

しかしそれでも60歳代になるとリスク資産の保有割合は増加傾向。単身世帯では今まで1度もランクインしなかった投資信託が急浮上。

株式に続く人気です。

2018年よりはじまった「つみたてNISA」の平均保有額は単身世帯が10万円、二人以上世帯が37万円となっていてどちらもiDeCoの保有残高より低いです。(388・360万円)

つみたてNISAをしている人は60歳代でもいるんです。

 

平均年収と手取りから年間貯金額を推測

www.shunpon.com

それでは最後に、今の60代は平均でいくら1年間に貯金をしているのか。

年間手取り収入からの貯蓄割合は

・単身世帯が8%

・二人以上世帯は7%

となっています。(金融資産保有世帯)

こちらの記事で国税庁の民間給与実態統計調査を参考に60代の平均年収と手取りを計算しました。

それを目安に60歳代の年間貯蓄額を試算します。

 

60歳代前半の年間貯金額

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 60歳代前半の平均年収は396万円で手取りは約316万円

貯蓄割合は単身世帯が8%で二人以上世帯は7%ということより

単身世帯は年間で25万円

二人以上世帯は年間で22万円

以上の貯蓄をしている計算となります。

 

60歳代後半の年間貯金額

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60歳代後半の平均年収は314万円で手取りは約257万円

貯蓄割合は単身世帯が8%で二人以上世帯は7%ということより

単身世帯は年間で20万円

二人以上世帯は年間で18万円

以上の貯蓄をしている計算となります。

 

60歳代の10年間で単身世帯は225万円、二人以上世帯は200万円が貯蓄の目安となりそうです。

 

老後までに貯金はどれくらいあればいいのか

60歳代の貯金の平均や年間貯金額の目安が分かりました。

では老後までにいくらお金を貯めればいいのかよく独身で3,000万円夫婦で5,000万円なんて話はされるわけですがイマイチ実感ができないわけで。

年金の支給額

老後の生活費の金額

データが公開されている2つの指標から老後に必要な具体的な金額を推測してみます。

 

年金の支給額はいくらになる?

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(納付に応じた年金目安。詳細はこちら

まずは気になる年金の支給額から。

最新年度の年金金額改定年金のモデルケースが通知されています。

最新年度の年金モデルケース(月額)

nenkin

国民年金の支給額は64,941円(満額納付)

厚生年金の標準支給額は156,336円(年収513万×40年)

合計支給額は221,277円

(※表の厚生年金額221,277は両者合わせての数字)

 以上が厚生労働省が公表している月額モデルです。

年金支給額は毎年改定されていますが少しずつ減少しています。ただし実際に年金の支給がされている方はここまで貰っていないという現状もあります。

 

実際の年金平均支給額は以下の通りです。

国民年金の平均支給額は55,615円

厚生年金の平均支給額は91,436円

合計の平均支給額は147,051円

平成29年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況

 

国民年金はモデルケースの8割ほどで厚生年金は6割近くまで減少します。

国民年金は満額納付をしなければ受給は目減り、厚生年金も現役時の収入がベースとなるからです。

またそれを踏まえてざっくりですが、世帯の状況に合わせた平均年金支給額を推測しました。

 

世帯による年金支給額の目安

・独身無職家庭の目安・・55,615円

・独身労働家庭の目安・・147,051円

・専業主婦(夫)世帯の目安・・202,666円

・共働き家庭の目安・・294,102円

以上が世帯による平均年金支給額の目安です。

ただしこれらの金額はあくまで額面です。

実際の受取額はここから社会保険料や税金が引かれて85%~90%ほどになるのは注意してください。

 

老後の生活費の目安はいくら

年金の受取額の目安が分かったので次に老後の生活費について調べました。

総務省統計局の家計調査報告の中で高齢夫婦無職世帯の家計収支の平均が発表されています。

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夫が65歳以上、妻が60歳以上の高齢夫婦無職世帯の平均支出は263,717円となっていました。

内訳は以下の通りです。

・食料品 64,520円

・住居 13,658円

・水道光熱費 19,309円

・家具・家事用品 9,419円

・被服費 6,593円

・保険医療費 15,541円

・交通・通信費 27,550円

・教養娯楽費 24,961円

・その他 26,609円

・交際費 27,315円

・非消費支出 28,240円

食費や娯楽費にややお金をかけすぎな印象を受けますが、住居は1万円代なので持ち家前提なことに注意してください。

 

また高齢単身無職世帯の平均支出は154,742円となっています。

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二人暮らしの場合と比べて約58.6%ほどの生活費になっています。こちらの場合も住居は持ち家前提と考えて良さそうです。

 

老後に必要な貯金額は(年間・生涯)

年金支給額と生活費の目安が分かったので老後に必要となる金額を計算します。

まずは老後1年間に必要な生活費から。

 

(年間)年金支給額-生活費の結果

・独身無職家庭の目安・・-1,189,524円

・独身労働家庭の目安・・-92,292円

・専業主婦(夫)世帯の目安・・-732,612円

・共働き家庭の目安・・364,320円

以上が老後1年間の年金受給額から生活費を引いた金額です。 共働き家庭以外は全てマイナスなので貯蓄が必要です。

 

次に老後に必要な金額の目安を計算します。

60歳で退職をしたと仮定。
日本人の平均寿命は男性が81.09歳で女性が87.26歳(平成29年時点)ですが間をとって84歳で試算しました。

 

(老後)年金支給額-生活費の結果 ・独身無職家庭の目安・・-28,548,576円

・独身労働家庭の目安・・-2,215,008円

・専業主婦(夫)世帯の目安・・-17,582,688円

・共働き家庭の目安・・8,743,680円

独身無職家庭は状況が特殊なので割愛するとして、専業主婦(夫)世帯は最低でも約1,800万円ほどは老後の蓄えをする必要がありそうです。

また前述の通り年金は額面から税金や社会保険料が引かれますのでもう少し余裕が欲しいです。 

 

老後までに2,000万円ほどの貯蓄は必須

若いうち貯める意識をしたいです。

 

現役時代の内にiDeCo(確定拠出年金)、またふるさと納税をすることでうまく節税もしていきましょう。

www.shunpon.com

(こちらの記事でiDeCoの比較をしています)

 

まとめ 

60歳代の平均貯金額について調べました。

60歳代の単身世帯の平均貯金額は1,613万円

・中央値は500万円

・金融資産ゼロの人は26.7%

60歳代の二人以上世帯の平均貯金額は1,849万円

・中央値は1,000万円

・金融資産ゼロの人は22%

 

60歳代は単身世帯の38.7%(約3人に1人)二人以上世帯では48.4%(約半数)が1,000万円以上持っており、3,000万円以上の金融資産保有者も18%を超えています。

しかし相変わらず最も多いのは金融資産ゼロ世帯

今後も格差は拡大をしていきそうです。

 

貯金を手間なく増やすには

今後の為に貯金をしたい!

そう考えてはいるものの中々増えないのがお金なわけで。

転職で収入UPなんてことも思いますが

・人間関係には満足をしていたり

・職場環境や仕事内容には不満がなかったり

わざわざ転職をしたくないかたも多いはず。

だからといって投資は怖い。

自分がまさしくそうだったんですが2つを実践しただけで2018年は500万円以上資産が増えました。

1500man

(1年前は1,000万円ありませんでした)

すぐにできるお金の貯め方を紹介します。

 

副業をする

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副業って聞いた瞬間に「どこが手間かからないんだよ」って思う方は多いはず。実際に

・Youtube

・ブログ

・メルカリやヤフオク売買

こういったメジャーな副業は手間がかかりますし、ノウハウを掴むまでに時間もかかります。

 

ただしお手軽な副業も存在します。

例えばクラウドワークス などの在宅ワーク。

アンケートやデータ入力などの数分で終わる案件はいくらでもあり、仕事中に隙を見てやる人もいるほど。

月に3~5万円位なら安定して楽に稼げます

 

家計簿をつける

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簡単な家計簿も貯蓄には大事です。

家計簿といっても堅苦しく考える必要は全くなし。

収入と支出。

それが分かるだけでお金って貯まります。細かい明細は特につけないでも大丈夫。極論を言うなら

 

マネーフォワードをDLして銀行口座を紐づける。

 

これでOK。

もちろん課金はしないで大丈夫です。

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