2017年にiDeCoへの参入をした マネックス証券。
楽天またSBIに負けじと運用管理手数料の無料化に踏み切り、商品内容も低コストの「eMAXIS Slim」をはじめラインナップが充実しています。
前回こちらの記事で3大証券会社のiDeCoの比較をしました。
そして今回こちらの記事では
その2つに証券会社を絞っての証券会社の比較をしていきます。
またこちらの記事はSBI証券のiDeCo「オリジナルプラン」とマネックス証券iDeCoとの比較記事となります。
2018年11月よりはじまったSBI証券のiDeCo新プラン「セレクトプラン」と楽天証券との比較はこちらの記事を見てくださいね。
実際にどっちがいいの?
最安コストで投資できるマネックス証券!
SBI証券とマネックス証券の一覧比較
まずはじめに両社の比較を一覧にしてみました。
SBI証券の方がマネックス証券よりも加入者数は多いです。
また両社を比べた場合、基本的なサービス内容については同じですが、低コスト商品のラインナップや給付面の自由度という点で見ればマネックス証券はSBI証券を上回っています。
・インデックスファンドが最低コスト
・今後のトレンドに対応できる商品数
・給付時に一時金と年金併用ができる
以上がその主な理由です。
ただしSBI証券はアクティブまたバランスファンドが豊富でエッジのきいた投資をすることが可能です。
実際に口座を利用する点で重要なポイントを更に詳しく比較をしていきます。
商品本数での比較
SBI証券はマネックス証券に比べて倍以上の商品数となっています。これだけのiDeCo商品ラインナップがある証券会社は他のどこにもありません。
ネット・店舗型を問わず圧倒的な数字です。
ただし今後、商品数は35本以下に絞られます
2018年5月に確定拠出年金制度等の一部を改正する法律が施行されました。その内容の中にはiDeCoの商品数は上限35本にするという取り決めがあります。
猶予期間は2023年まで。
それまでにSBI証券のiDeCoは現状67本ある商品数から35本へと順次ラインナップが絞られていくことになります。
またiDeCoは他の個人資産運用とは異なり、月々に掛け金の上限が決まっており受取時には税優遇があります。
そういった点を踏まえるとiDeCoの資産構成はできるだけシンプルなものが好ましく、商品数が多いことはあまりメリットにはなりません。
多ければいいわけじゃない
選びにくくなるからね
インデックスファンドのコスト比較
次にインデックスファンドの手数料での比較をします。 マネックス証券の商品が多くの資産クラスでSBI証券よりも低コストであることが分かります。
eMAXIS Slimを運用商品にラインナップしていることが徹底的な低コスト化を実現しています。
eMAXIS Slimは三菱UFJ国際投信が販売しているインデックスファンドのシリーズとなりますが、その特徴は他を寄せ付けない低コストへの徹底にあります。
他社商品の信託報酬が引き下げとなった場合、それに対抗してすぐにコストを引き下げてきた実績があります。
(参照:マネックス証券より)
また受益者還元型信託報酬という点も見逃せません。
受益者還元報酬とは
ファンドの純資産総額が一定の金額を超えると、その超えた部分についての信託報酬が安くなるという仕組みです。
eMAXIS Slimシリーズは今だけではなく今後も最安値であり続ける安心感があります。
ただしSBI証券のiDeCo の主力となるニッセイシリーズも何とか、コスト引き下げに追いつこうとする姿勢は十分見えます。
また各シリーズともインデックスファンドの本当の経費とされる実質コストについては抑えられてきており、ベンチマークとの目立った乖離はありません。
最安コストの マネックス証券
商品内容の比較
それぞれの証券会社の商品内容でも比較をしてみます。
まずはそれぞれの商品を一覧にして見ていきます。(SBI証券は今後除外予定のものを除きました)
SBI証券の商品一覧
(更に詳しい分析はこちらの記事で)
BRICsやフロンティアへと投資できる魅力のあったSBI証券ですが除外予定となったことで、以前のような個別地域投資の妙味が薄れました。
ただしラインナップは依然として素晴らしく
・インデックスファンドには準最安のニッセイ
・アクティブには「ひふみ」「ジェイリバイブ」
を揃えており満足度は高いです。
バランスファンドは均等型、株・債券割合型ともに充実しています。
マネックス証券の商品一覧
(更に詳しい分析はこちらの記事で)
とにかく無駄がないのがマネックス証券のiDeCoです。
・インデックスは徹底的最安値を誇るeMAXIS Slim
・アクティブファンドは「ひふみ」「ジェイリバイブ」
双方とも絶対に欲しい投資信託を確実にそろえている マネックス証券は、本数も絞られているので投資する側としても迷わない点でメリットがあります。
またバランスファンドは8資産均等型と日本と先進国を投資対象とした6資産分散型(比率変動)がラインナップしています。
現状はマネックス証券が一歩リード
商品本数が最も多いSBI証券ですが、商品内容で比較をした場合はマネックス証券の方が優れています。
やはり「eMAXIS Slim」シリーズのラインナップが決め手です。インデックスファンドはコストの安さこそが正義。特に老後資産運用の場合は尚更です。
このシリーズには"常にコスト最安値を走り続ける安心感"があります。
アクティブファンドやバランスファンドはSBI証券の方がラインナップが豊富です。しかしそれを踏まえてもシンプルに最安値を走り続けるマネックス証券の商品ラインナップの方がiDeCoに最適といえるでしょう。
また定期預金の金利はSBI証券は0.02%であり、マネックス証券は0.01%とSBI証券の方が優れています
・最安コストのeMAXIS Slim
・シンプルで隙のないラインナップ
バランスはSBI証券が豊富だが。。
バランスファンドのラインナップで比較するなら株・債券での6資産とREITを含めた8資産の分散投資が選択できる SBI証券のiDeCo にはマネックス証券よりも優位性があります。
ただしSBI証券のiDeCo にラインナップされている6資産均等バランスファンド「SBI資産設計オープン 愛称:スゴ6」ですが運用実績は長く安定しているものの信託報酬は0.7344%と割高です。
また6資産均等バランスファンドは8資産均等バランスファンドと比べて
・分散性も小さいことはもちろん
・長期的なリターンでも劣ります。
更に、リーマンショック時であれば6資産、8資産分散のどちらにしても-30%以上の下落を経験していることは覚えておいてください。
ただし伝統的な株・債券の割合型ファンドがある点はSBI証券のiDeCoの強みです。
ポイント面の比較
SBI証券と マネックス証券はiDeCoによるポイント特典はありません。
資産保有残高に応じての投信マイレージによるSBIポイントや年間0.08%貯まるマネックスポイントもiDeCoでは付与されません。
ポイント面では楽天証券 が一番お得になっています。
iDeCoの資産残高に応じて半年ごとにポイントを付与するキャンペーンを行っているからです。
楽天証券iDeCOのポイント特典
・ポイント付与率は投資信託残高の0.03%相当分
・上限は150ポイントです。(残高50万円以上)
給付面の比較
iDeCoを給付面で比較した場合、マネックス証券はSBI証券よりも多様な受取方式が可能です。
・SBI証券 は一時金か年金方式か1つを選択
・マネックス証券は一時金と年金方式の併用ができます。
一時金と年金の受取併用ができることは老後設計を立てやすいというメリットに加え、税控除面でも優位性があります。
つまり同じ運用金額でも受取金額がお得になる可能性があります。
また年金方式で受け取る場合、SBI証券は5年か10年かの選択となりますがマネックス証券のiDeCoの場合は5年から20年までの間で年自由に年単位での給付を選べます。
特に退職金が多い人は注意
使いやすさの比較
続いて実際の運用に大事な使いやすさの比較です。
iDeCo口座のユーザビリティはマネックス証券の方がSBI証券よりもスマホ対応をしている点で優れています。
SBI証券 は現状スマホ対応ができていません。
またどちらの証券会社もiDeCo口座と総合口座は別管理になります。確定拠出年金専用のホームページへ行って「別のパスワードとID」を入力してログインする必要があります。
更に細かい点を比較
万能感ある マネックス証券
低コストで給付面も自由!
SBI証券とマネックス証券で他にも比較して気になる点を紹介していきます。
つみたてNISAはSBI証券に優位性
2018年からはじまった「つみたてNISA」
つみたてNISAはSBI証券 の方がマネックス証券よりもユーザー目線で優れています。
特徴的なメリットはマネックス証券のつみたてNISAにはできない「毎日積立」ができることです。
またどちらも最低積立額は100円です
口座開設キャンペーンを比較
口座開くだけでお金もらえたりする?
SBI証券はもらえるよ!
SBI証券 はSBI証券口座開設をしてSBIハイブリッド預金へ50,000円以上預入れをすることで1,000円もらえるキャンペーンをしています。
銀行口座は一緒に申し込めます。
マネックス証券は口座開設をすることで現物株・投資信託の買付手数料がキャッシュバックになるキャンペーンをしています。
キャンペーンコード欄に「2018」と入れてください。
また2つの証券会社ともiDeCoの申し込みによる期間限定キャンペーンは随時行っています。
商品選びをする際のサポート比較
それぞれの商品選びの際のサポートまたロボアドバイザーの内容を見ていきます。
SBI証券はSBI iDeCoロボで商品提案
( SBI証券 iDeCoロボ)
SBI証券では「SBI iDeCoロボ」というアドバイザーサービスがあります。
あなたのリスク許容度に合わせて運用スタイルとそれに応じた運用商品の提案がされます。
選択された投資信託は同じ条件の中で実績の良いファンドを選んでくれるため、商品数が多いSBI証券でも迷わないという点でメリットがあります。
マネックス証券はポートフォリオの診断
( マネックス証券のiDeCo の商品選択画面)
マネックス証券は年齢や投資経験の有無などの5つの質問に答えることで自分にあった最適なポートフォリオと商品の提案をしてくれます。
ポイントとしてはリスク許容度を診断後に自由で変更できる点と具体的な金額シミュレーションができPDFでDLもできることです。
イメージが非常につかみやすいです。
ただしiDeCoのアドバイス機能はあくまでツールです。
確定拠出年金は法律上「運営管理機関による特定の運用商品の推奨は不可」となっているのでこれは仕方がありません。
また昨今話題になっているロボアドバイザー、ウェルスナビやTHEOのように、リスクやリターンを勘案して商品のリバランス(調整)をしてくれるわけではありません。
投資の目安として使っていきましょう。
まとめ どっちにする?
決めれない!どっちが良い?
商品内容でマネックス証券
2つの証券会社はどちらもiDeCoのサービス内容は非常に優れています。
どちらの金融機関も運用管理手数料は無料です。
随時サービス内容の改善をしてきているので、現在利用している証券口座を元に選んでみるのも1つの手です。
ただしあくまで老後の資産運用のためのことを考えるのであれば商品ラインナップが最も優れている マネックス証券 が現状は最適な証券会社となります。
給付面でも SBI証券のiDeCo にはできない「年金受取と一時金の併用ができる」ことはポイントです。
結局のところ一番重視すべきは商品の内容です。
インデックスファンドであればコストの低い商品を選ぶことが、複利効果を受け数十年後に大きな金額差となって現れます。
最安コストの「eMAXIS Slim」シリーズをラインナップに持つマネックス証券のiDeCo はそういった点で老後資産をずっと任せれる安心感があるのです。
「iDeCoになかなか踏み出せない。」そんな方も多いかと思います。ただしまだiDeCoに加入をしていない方は無料で資料も請求できます。
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