共働きサラリーマンの家計簿

アラサーの投資+雑記ブログ

2018年スタート!つみたてNISAの選び方とおすすめ商品を厳選した

PRを含む場合があります

2018年からはじまったつみたてNISA。1月時点でその口座数は20万近くにも達したことが発表された。

 

www.nikkei.com

 

・年間40万円の投資枠で非課税期間は20年

・売買益や分配金が非課税対象

・投資可能期間は2018年~2037年の20年間(現行の制度だと年を追うごとに非課税期間は減っていく)

 

それがこの制度の主な特徴。ただし特筆すべきは金融庁による厳しい審査。

・現在公募されている投資信託は約6,000本。

・その中でつみたてNISAの対象ファンドは141本。

長期的な資産形成、コツコツとした積立に向く商品のみに厳選がされているのだ。

f:id:shunpon:20180218160203p:plain

(金融庁資料より一部編集2/2時点)

 

・買付時から手数料を取るものだったり

・割高な運用コスト(信託報酬)や解約時の手数料(信託財産留保額)で運用益が大きく目減りしてしまったり

そんなぼったくりファンドはきちんと除外。特に買付手数料はいただけない。買った瞬間からの含み損だ。

それは投資を不安にさせる。

 

そうして金融庁により厳選された投資信託。しかしその数まだ多い。

・ SBI証券132本

・楽天証券129本

2018年2月14日現在

結局のところ何を選べばいいか分からない。

 

この記事ではそんな”つみたてNISA”で何を買おうか迷っている人のために

・つみたてNISAでの商品の選び方

・つみたてNISAおすすめ商品

以上2点を紹介していく。

 

 

つみたてNISAの商品の選び方

f:id:shunpon:20180218153131p:plain

まずは2点を見る。 

1.信託報酬。運用コストを同資産クラスで比較する(ex:日本株式なら0.17%程、先進国株式なら0.2%が目安)

2.純資産総額。どれだけあるか。伸びているか。

 

コストはまず見るところ。しかし資産の総額も意識したい。今後20年の運用を任せれるかの大きなポイントとなるからだ。

資産総額が大きければ、資金の流出入による運用経費は下がっていくのが道理。

・表示されない部分での実質コストは小さくなり

・途中償還のリスクも低くなる。

 

しかしつみたてNISAの場合、他にも注意して欲しい部分がいくつかある。そのポイントを紹介する。

 

つみたてNISAはスイッチング不可。トレンド追い、一国集中投資は少し怖い

f:id:shunpon:20180218155213p:plain

(つみたてNISAとiDeCoの簡単比較)

つみたてNISAと並び比較されるiDeCo。掛金の所得控除があることが大きな違い。しかしもう1つイデコだけの大きなメリットが存在する。

 

それが非課税枠内での自由なスイッチングだ。

スイッチングとは今まで積み立てしてきた投資商品を他の投資商品へと変更すること。

・利益を確保する

・資産のバランスを調整(リバランス)する

などに使われる。

 

しかし、つみたてNISAは非課税枠内でのスイッチングができない商品の入れ替えは『売却⇒新しい買付け』という形式になってしまう。

毎月の積立と商品の入れ替えは並行しない。

 

だからこそ今のトレンドで投資商品を決めてしまったり、一国に集中して投資してしまうと後から後悔する可能性もあるわけだ。

もちろん自由にいつでも売れる事もつみたてNISAの大きなメリット。ただしあくまで老後の資金。20年任せても大丈夫と思える対象に投資をしていきたい。

 

信託報酬を随時引き下げしている商品を選ぶ

f:id:shunpon:20180218161127p:plain

(2017年は特にコスト引き下げ競争が拡大した年)

スイッチングができないつみたてNISA。だからこそずっと安い商品を選びたい。

現状は低コストの投資信託、しかし今後もっと信託報酬の低い商品が出れば埋もれてしまう可能性も。ましてや現在そのコスト競争、各社で日々繰り広げられる。

3年前の低コストは今になっては高コストだ。

 

それを考えると、現在の信託報酬の安さに加えて

・他社の低コストファンド出現にどう対応してきたか

それを見ていくことも必要となる。

"たわら、三井住友、eMAXISSlim、ニッセイ"

これらのシリーズ。他社の信託報酬引き下げがあるたび現行商品の運用コストを見直してきた。今だけじゃない。今後も最安値。それを基準に商品は選びたい。

 

また受益者還元型信託報酬という点も見てほしい。(現在では三井住友、eMAXIS Slimが採用)

ファンドの純資産総額が一定の金額を超えると、その超えた部分の信託報酬が安くなる。

だから低コスト競争の常に一歩先を歩み続ける。

 

運用益非課税のメリットが活かせる商品を

f:id:shunpon:20180218181041p:plain

 (10年以上の運用でみればやはり株式)

スイッチングができない20年間の資産運用。そう聞いてしまうとリスクを恐れてしまいがち。

しかしそれではもったいない。

あくまでも非課税売却はいつでも可能な"つみたてNISA"。身動きは自由に取れる。

 

また非課税投資枠は今年から始めたとしても40万円×20年で800万。老後資金の全てをまかないきれるわけでもない。

資産運用という大きな箱、そこにiDeCoやつみたてNISAなど小さな箱が存在する。そんな風に考える。

運用益が非課税なことはつみたてNISAの大きなメリット。だからこそ、ここでの投資はある程度のリスクを取ることも重要だ。

 

例えば1年目で毎月積み立てをした40万円があるとして。(月々33,333円)。5%で運用できれば20年後は104万円ほどにもなる。

しかし特定口座運用なら99万円ほどにも目減りする。

運用利益が出るほど非課税メリットは大きくなる。

・特定口座(源泉徴収)

・iDeCo

・つみたてNISA

全部合わせた資産配分を考えたい。

 

アクティブファンドはつみたてNISAでは微妙

f:id:shunpon:20180218183324p:plain

(ひふみ運用部の20年後はどうなるだろうか)

テレビでの報道もあり大人気のアクティブファンド『ひふみ』。またいくつかのアクティブファンドはインデックスを上回る成績を残していることは事実だ。

 

ただしそのリターン。20年以上ずっと続けることは可能だろうか。運用をする中の人間、どうしたって世代交代していく。

 

もっともそのノウハウは若手へと伝えられていくだろう。しかし結局のところ投資は未来を予測するもの。となると過去のノウハウがずっと生き続けるとは限らない。

今後成長する企業、それを新たに見つけるセンスも必要となっていく。簡単な話じゃない。

 

20年間での運用を考えるのであれば、不安定な人間の能力を頼るより、機械的にベンチマークと連動をするインデックスファンドを購入した方が無難だろう。

 

つみたてNISAのおすすめ商品は?

 

それでは以上の点を踏まえてつみたてNISAのおすすめ商品をあげていく。

またあくまで個人のまとめ。信託報酬の引き下げも随時ある。詳細な数字は各自確認していただきたい。

 

楽天全世界株式はこれ1本で済む万能さ

f:id:shunpon:20180427123742p:plain

楽天全世界株式インデックスファンドはバンガード社の世界的に有名なETF『VT』へと投資をする商品。

 

 ・先進国から新興国

・大型株だけではなく中小型株まで

 

その全てを網羅するFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスという指数に連動している。資産の8%ほどに日本が含まれているのも特徴的。(三井住友やeMAXISの全世界株式は日本を投資対象としない)

 

配当金の自動再投資や円での購入を考えるとVTに対して0.1296%(税込)プラスされただけの信託報酬。

・低コストETFとしてのメリット

・1円単位での購入可能。投資信託としてのメリット

その両取りができるわけだ。

 

年度での時価総額(株式数×株価)が投資の割合基準となるので、今後の市場に応じて投資をする国や業種の割合も変化していく。

そういった点でも"20年ほったらかしで持ち続けて安心な商品"といえるのだ。

投信ブロガーが選ぶ優秀ファンド『FOY2017』でも1位を獲得。今後の純資産総額の伸びにも期待ができる。

追記:eMAXISSlimからも全世界株式の投信が販売。信託報酬は0.15336%と超低コスト。全世界といいながら日本を含んでいないことには注意。

 

先進国株式へ一本投資するならeMAXIS Slim先進国株式

f:id:shunpon:20180427124058p:plain

・人口ボーナスに期待ができる

・実質GDP成長率も先進国より高い傾向。

昨年度リターンは30%を超えた新興国株式市場。

しかしやはり気になるそのリスク。リーマンショックのあった2008年。新興国株は最大6割ほどの下落にも。(日本株や先進国株は4割ほど)

だからこそ投資をしない選択肢も持っていたい。

 

老後の為の失敗できない資産運用。先進国にのみ投資を絞ることでボラリティを抑えることは個人投資家として現実的だ。

 

先進国株式へと投資をする場合におすすめなのは

・eMAXIS Slim先進国株式インデックス

となる。0.2%台の信託報酬が並ぶ中で0.1%台の圧倒的低コストを実現している。また上の見出しにて"つみたてNISAを選ぶ基準"として伝えた

・信託報酬随時引き下げ

・受益者還元型信託報酬

そのどちらも満たしているファンドシリーズ。

 

同じく低コストファンドとしてはEXE-iつみたて先進国株式がある。しかしこちらは指標がMSCIコクサイではなくFTSEデベロップド・オールキャップ・インデックス。

投資対象に日本を含んでいることが特徴的。(eMAXISなど他多くの先進国株式ファンドは指標が異なり日本を投資対象としていない)

純資産総額がまだ低いためもう少し様子を見たい。

 

究極の分散投資をしたいならeMAXIS Slim8資産均等型バランス

f:id:shunpon:20180427124119p:plain

・株式と債券は日本、先進国、新興国が投資対象に

・REITは日本と先進国のみ投資する。

そんな8つの資産に、ただ機械的・均等に投資をしているだけの"8資産バランスファンド"

しかしながら面白いことに

・株式50%、債券50%。地域別のGDPや時価総額比率を元に投資する伝統的なバランスファンド『世界経済インデックス

・世界経済インデックスと同じ株式・債券バランス。先進国比率の高い『セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド

それらを上回る実績を残しはじめてきている。今後の注目はより高まっていきそうだ。

 

8資産バランスファンドの中でのおすすめはマザーファンドの規模も大きく最も低コストの投資ができる
・eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)

先進国株式クラスと同様、ずっと安いと安心できる運用方針から選択した。

 

8資産バランスはリスクは低くない

昨今になり株式や債券と並び比較されることになったREIT市場。

・世界的に人口は増える見込みにあること

・株式の値動きと相関性が必ずしもないこと

そんな理由から、長期的な資産としてポートフォリオの一部にREITを加えることは当たり前にもなってきた。

www.shunpon.com

 

ただし注意点として言っておきたいのは8資産バランスファンドは決して安全よりの資産運用ではないということだ。

・REITまた株式への投資割合が62.5%と過半数超

・新興国市場へ資産の1/4を投資する

 

過去を見てもリーマンショック級の金融危機が起きた場合は40%近い下落にも。

本当にリスクを回避したい目的の場合は株式25%、債券75%の資産構成となる世界経済インデックス(債券シフト型)などの購入を考えたい。

 

もちろん複数ファンドに分散投資も

media.rakuten-sec.net

各資産クラスのリスクとリターンを把握して、低コストのファンドを組み合わせていくことも上級者であればしていきたい。

あくまで過去データからの推測としているが上の楽天証券の山崎元さんの記事がとても参考になる。

そこでは

・国内株55%、先進国株25%、新興国株20%

または

・国内株50%、先進国株35%、新興国株15%

という比率を"期待リターンが高いであろう"個人投資家のリスク資産投資"として提案がされている。

 

ただし国内株50%、先進国株50%と割り切って運用することもありとのことだ。

日本株式のインデックスファンドに難色を示す方は数多いが

・デフレを踏まえた実質リターンの高さ

・配当を重視される特殊文化の中で株価は伸びている

そういった点の評価を今一度してみるのも。

 

 まとめ 

今年2018年から2037年までの20年間。毎年40万円の非課税投資枠があるつみたてNISA。金融庁が長期的な資産形成を図るという点で商品の厳選をしている。

なので明らかに悪いという商品はない。

それでも商品は多すぎるので、あえて選ぶポイントとおすすめ商品をあげていくと

 

商品を選ぶポイントは

・信託報酬の安さ。純資産総額の大きさ。

・その時のトレンドで選ばない、20年間保有しても後悔しない商品を

・運用益非課税メリットを生かせる株式クラス

以上を目安に考えたい。

 

つみたてNISAのおすすめ商品は

・全世界の株式へ低コストで投資ができる『楽天全世界株式インデックスファンド

・世界をけん引していく先進国の株式に最安コスト投資できる『eMAXIS Slim先進国株式インデックス

・債券、株式、不動産(REIT)今後の市場の変動にも対応できる『eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)

以上となる。もちろん自分で組んでみるのも。

 

つみたてNISA口座開設はネット証券で

f:id:shunpon:20180218194355p:plain

(主要金融機関のつみたてNISA商品本数)

金融庁により厳選されたつみたてNISAの商品群。その中で各金融機関が何を選択するかは異なっている。

店舗型と銀行型は商品内容自体は悪くない。だがあまりにもラインナップが少なすぎる不足感を感じることは確かだ。

取扱い本数が多いのはネット証券。特に商品数が多い証券会社は以下の3つだ。

 

楽天証券

SBI証券

マネックス証券

 

楽天証券楽天ポイントを使用して投資ができる。また楽天カードでの引き落としにも対応(※ポイントはつかない)

 

SBI証券は商品数が最も豊富。毎週積み立て、毎日積み立てにも対応している

 

マネックス証券独自の資産設計アドバイスツールを使用でき、投資対象に迷わない

 

主要な3大証券からの選択が無難だろう。