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iDeCoはSBI証券のオリジナルプランではじめていい?メリットとデメリットを評価しました

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楽天証券がSBI証券にない新サービスを始めています。

楽天カード を利用した投資信託の積み立てによるポイントバック

・ポイントを使って投資信託を買うと楽天市場でのポイント還元率が+1倍

・楽天ポイントを楽天カードの支払にもあてられる

楽天グループ全体をあげた取り組み(楽天経済圏)ということもあり、いつもはサービスの追随をするSBI証券ですが少しそれも難しくなってきました。

 

しかしSBI証券もまけていません

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ただしそれでもSBI証券が楽天証券に比べて劣っているというわけではありません。

・住信SBI銀行との連携による為替コストメリット

IPOの取扱件数はネット証券最多

実際に開設されている口座件数でもSBI証券は楽天証券よりも200万以上多いです。今後も2大証券会社の争いは続きます。

 

もちろんそれはiDeCoでも。

運用手数料が無料で商品数が豊富。SBI証券のiDeCoは現在最も加入者数の多い金融機関の1つです。

以前こちらの記事で楽天証券とiDeCoのサービス内容を比較しました。

この記事では改めてSBI証券のオリジナルプランでiDeCoをはじめるメリットとデメリットについて徹底的に考察していきます。

 

 

SBI証券オリジナルプランでiDeCoをはじめるメリット

それではまずSBI証券でiDeCoをはじめるメリットから整理をしていきます。またこちらの記事ではオリジナルプランについてを書いています。

セレクトプランについてはこちらの記事にかきました。

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商品数はNo.1

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(除外予定除く商品一覧:おすすめはこの記事で)

 SBI証券のiDeCo のオリジナルプラン商品数は現時点で67本あります。この商品本数はネットまた店舗型の金融機関を問わず圧倒的な数字です。

ただし2018年5月に確定拠出年金制度等の一部を改正する法律が施行されました。

その内容の中にはiDeCoの商品数は上限35本にするという取り決めがあります。

 

除外予定の商品が発表されました。

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先日、SBI証券より除外予定の商品発表がありました。 

除外予定として発表された商品は29本です。 これでもまだ38本が残りますので更に3本減ることになります。

除外商品については同じベンチマークを追うインデックスファンドで高コストの商品が除かれた反面で、個性のあるアクティブファンドが削られる部分も

 

たとえばBRICsやフロンティア市場に対して投資ができる商品などです。

こういったファンドをiDeCoにラインナップしている証券会社はあまりなく、SBI証券のiDeCoの独自メリットでもありました。

またSBI証券以外ですと大和証券がBRICsそれぞれの国へと個別投資をiDeCoを通じてすることができます。

 

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しかしSBI証券のiDeCoオリジナルプランは削減を踏まえたうえ商品数は依然としてNo.1を誇ります。

iDeCoの商品数は多ければいいというわけではありません。

ただしSBI証券のiDeCoの商品ラインナップはほったらしでも安心できるバランスファンドが充実しています。

長期投資をする上での選択できる道筋がどの証券会社よりも多いことは SBI証券のiDeCo を選ぶうえで大きなポイントです。

 

インデックスファンドはバランス充実

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SBI証券のiDeCoのインデックスファンドには「iFree」や「ニッセイ」といった低コストで人気のシリーズが商品にラインナップされています。

新興国また先進国の主要資産クラスへと不足なく投資ができ、世界全体の株式へは「EXE-iグローバル中小型株式ファンド」で中小型株を中心に投資をすることが可能です。

またバランスファンドの商品数は随一です。

 

人気のアメリカ株式へは「ダウ平均」への投資ができます。

ダウ平均は構成銘柄30という少なさや、上位10銘柄でその半数近い構成比率を占めることによる分散性には疑問が残ります。

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ただし過去実績を見た場合、ダウ平均と並び比較されるS&P500と比べてもパフォーマンスは劣りません。

また分散性が高く小型株の成長も見込める全米株式へは楽天証券のiDeCo の商品である楽天全米株式インデックスファンドで投資をすることが可能です。

 

新興国株式と先進国株式の指標を選べる

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SBI証券の先進国株式また新興国株式のインデックスファンドは同クラスでも指標の違う2つの商品を選択することが可能です。

先進国株式の場合は「三井住友DC外国株式インデックスファンド」を選べば韓国を除いた先進国株式への投資ができます。また「EXE-i先進国株式ファンド」を選べば投資対象の約2%に韓国が含まれます。

新興国株式の場合は逆に「三菱UFJDC新興国株式インデックスファンド」を選べば投資対象に韓国を含みます。「EXE-i新興国株式ファンド」を選べば韓国を除いた新興国株式への投資が可能となります。

 

ただし構成比率はどちらも小さくパフォーマンスも大きく変わりません。好みで使い分けができるというのが現状でのメリットです。

 

ほったらかしできるバランスファンド

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SBI証券のiDeCoのバランスファンドはインデックスの商品が中心であり、運用者のリスク許容度に応じて豊富な選択肢を用意してくれています。

・リーマンショックの時のような経済危機が怖い

・でも少しは投資利益もあげていきたい

という方であれば「DCインデックスバランス20」を選べばリスクを抑えた運用が可能です。

また後から商品を非課税枠内で自由に変更できるのもiDeCoならではのメリットです。

 

ただしDCインデックスバランスは日本株の比率が高いので、国際分散の投資がしたい方は「スゴ6」や「iFree8資産バランス」を選ぶ方がおすすめです。

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また8資産バランスの方が6資産バランスよりも長期的なリターンは大きく見込めますがその分リスクは大きくなります。

8資産分散型のリスクが大きい理由

ボラリティの大きい新興国を1/4含む

株とREIT(不動産)で62.5%を占める

新興国債券クラスには毎年のように通貨危機も起きますし、対応するインデックスファンドとしてもベンチマークと乖離する傾向も高いです。

SBI証券のiDeCoは各資産クラスに低コスト商品がそろっているので、自分でバランスファンドを作る選択肢もありでしょう。

 

 人気のアクティブファンドへ投資ができる

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SBI証券のiDeCoは「ジェイリバイブ」また「ひふみ」といった長期的にリターンをあげて支持がされるアクティブファンドへと投資をすることができます。

特ににひふみはTV番組カンブリア宮殿でも放送されるなど話題になった投資信託であり、その特徴は「守りながら攻める」というところにあります。

相場が悪いときはあえて現金保有率を高めます。

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またiDeCoで2つのファンドを購入するメリットとして割安な信託報酬も大きいです。0.2%ほどの差ですが100万円運用すれば2,000円もの違いに。

その差は複利となって更に広がります。

 

運用管理手数料が無料

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iDeCoには加入時、また毎月でも手数料がかかります。

イデコにかかる手数料一覧

・加入時にかかる手数料 2,777円

・積立時にかかる手数料(国民年金連合会) 103円

・運用時にかかる手数料 (信託銀行) 64円

・運用時にかかる手数料(各金融機関) 自由

・(受取時)手数料 432円

加入時の2,777円(初回の掛け金から差し引かれる)と、毎月の信託銀行と国民年金連合会へ支払う167円の手数料はどこでiDeCoをはじめても一緒です。

ただし金融機関によっては毎月の運営管理手数料を取るところもあります。この手数料に関しては各金融機関が自由に設定をすることができます。

 

 SBI証券のiDeCoは運営管理手数料が無料です。

200以上ある金融機関の中で運営管理手数料が無料の金融機関は楽天証券 マネックス証券、また店舗型でいえば大和証券など全て合わせて6つしかありません。

例えば三菱UFJ銀行でiDeCoを始めた場合、毎月255円の手数料が余計に発生します。年間で3,060円。

その差は年数を追うごとに複利で更に広がります。運用手数料が無料なことはiDeCoの金融機関を選ぶうえで絶対です。

 

口座を1つしか持たないならSBI証券

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SBI証券は日本また海外株の手数料が最安基準であることはもちろんですが、為替コストが他社より圧倒的に安いという絶対的なメリットがあります。

海外株式運用をするなら絶対に必須な口座です。

またIPO投資でも他社と一線を画しています。

 

SBI証券のIPO投資のメリット

・人気のあるIPO株式への取り扱いが豊富

・はずれてもポイントが貰える

 

もちろん口座をいくつも持つ人であれば

・投資信託は楽天証券

・米国株式はSBI証券 

と最適な選択をしていくことがベストです。ただし多くの人にとっては証券会社を増やすことは管理面での面倒もあり、あまり変更をしたくはないはずです。

 SBI証券はiDeCoにおいても「運用手数料が無料」「低コスト商品ラインナップが豊富」という絶対的な条件をクリアしています。

iDeCoも数ある金融機関の中でトップレベルのサービスであることは間違いはないのです。

後はもう好みの問題。

証券口座を多く持ちたくないという人であればSBI証券 を選ぶのが1番無難です。

 

SBI証券オリジナルプランでiDeCoをはじめるデメリット

 

それではSBI証券でiDeCoをはじめるメリットを伝えたので次はデメリットについてを伝えていきます。

 

インデックスファンドが最安ではない

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SBI証券のオリジナルプランのiDeCoのインデックスファンドは低コストではありますが最安ではありません。

「eMAXIS Slim」シリーズを商品ラインナップにもつ同証券のセレクトプランやマネックス証券または松井証券がコスト面では最も優れた商品ラインナップとなっています。

 

先進国株式クラスでは0.1%近いコスト差にも。

信託報酬の差が0.1%であったとしても100万円を年利5%で20年間運用した場合、最終的に5万円を超える受取差額が生じます。

もちろん隠れコストとも呼ばれる実質コスト面を考える必要もありますが、信託報酬が最も安いコストの商品を選び続けることは長期資産運用において確実に勝率を上げる事実は理解しなければいけません。

 

セレクトプランを選べば最安水準に

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2018年11月1日よりSBI証券がiDeCo新プラン「セレクトプラン」を始めます。

商品ラインナップが発表されました。

最安コストのインデックスファンドeMAXIS Slim」を国内株式、全世界株式、先進国株式、米国株式(S&P500)、新興国株式、国内債券、先進国債券、8資産均等型にラインナップ。

より低コストになることはもちろん今までは投資できなかったS&P500や全世界株式へと積立ができるようになった点もポイントです。

 

アクティブファンドでも人気の「ひふみ年金」をはじめ、普通であれば専用の口座を持たないと投資ができない「セゾン投信」2種類が加わります。

楽天証券、マネックス証券に比べても引けを取らない。

というよりもiDeCoの商品ラインナップが最も優れている証券会社となりました。

 

また現在のプランは「オリジナルプラン」と名称が変わり運用者は無料でプランを変更することが可能です。

ただし切替には通常の移管の手続きがかかり

・一時的に商品の全てが現金化

・その間の積み立てができない

以上2点には注意してください。

 

給付面の自由がやや弱い

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SBI証券のiDeCoは給付の際に一括受取をするか年金のように分割受取をするかどちらかを選択となり、年金一時金併用での受給をすることが現状できません。

実はこの部分が1番怖いポイントです。

iDeCoには受取時に2つの税優遇があります。

退職所得控除

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一括受取の場合、退職金と合わせて以上の金額までは課税されない。超えた分についての1/2が退職所得扱いとなる控除のことです。

 

公的年金控除

分割で受取の場合は65歳までは70万円まで、65歳以上だと120万円までは税金がかからない。(公的年金と合わせて)超えた分についてのみ課税がされる。

 

SBI証券のiDeCoの場合、2つの税控除のどちらかしか受け取れないということです。

退職金が多い人の場合は退職金のみでこの退職所得控除を使ってしまうのであまり関係はありませんが、そうでない人は重要視したいポイントです。

 

ポイントの特典がない

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SBI証券のiDeCoは同社サービスでもある投信マイレージの対象外です。資産保有残高によるポイントもつきません。

またiDeCoでのポイントはマネックス証券も対象外となっています。

楽天証券のiDeCo のみが資産残高に応じて半年ごとにポイントを付与するキャンペーンを行っています。

・ポイント付与率は投資信託残高の0.03%相当分

・上限は150ポイント。(残高50万円以上)

 ポイントは12月と6月の残高確認後の2か月後に付与されました。

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(私の例:2018年6月残高34万円×0.03%)

ポイント面ではやはり楽天が最強です。

 

スマホ対応がまだ&使いにくい

SBI証券のiDeCoはスマートフォン対応が遅れているのも問題です。スマホでもログインができますがPCと同じ画面で数字も小さく見えにくいです。

 

楽天証券 マネックス証券スマホ対応ができていてすぐに投資損益を確認することができます。

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(楽天証券のiDeCoの画面)

またSBI証券は楽天証券iDeCo のように総合口座とiDeCo口座を同じIDとパスワードで一括管理することもできません。

確定拠出年金専用のホームページへ行って「別のパスワードとID」を入力してログインする必要があります。

これも実際運用してみると損益を頻繁に確認したい人にとっては面倒な要素の1つです。

 

メリットとデメリットを比較してみて

 

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SBI証券のオリジナルプランでiDeCoをはじめる主なメリットとデメリットを比較しました。

SBI証券のiDeCo は商品数が最も豊富な金融機関であり、運用管理手数料も無料。ほとんどの金融機関のサービス内容を上回ります。

iDeCoをするに適した証券会社です。

 

ただしインデックスファンドは同証券のセレクトプレンやマネックス証券のように最安コストではなく、楽天証券のようにポイント面でのメリットもありません。

また今後商品が絞られることによるBRICsやフロンティア市場へのエッジのきいた投資も不可能になりました。

商品面でも全世界や全米に投資ができる楽天証券のiDeCoの方が魅力的に感じる方が多いのではないでしょうか。

 

決して悪くはない。ただしベストではない。

それが正直なところのSBI証券のiDeCoへの評価です。それでも選ぶ理由があるとすれば

 

SBI証券のiDeCoを選ぶべき人

メインがSBI証券でiDeCoも一緒がいい

バランスファンド1本で投資をしたい

 

こういった思いがあるのであればSBI証券のiDeCo オリジナルプランを選ぶべきです。特にバランスファンドのラインナップは随一であり自分に合う"ほったらかし投資"が見つかる可能性が高いです。

また新興国投資をしたいけれど韓国への投資は嫌だという人にも需要がありますね。

逆にSBI証券を選ばないでいい人は

SBI証券のiDeCoを選ぶ必要がない人

・SBI証券がメインの口座ではない。

・分かりやすい、最適な投資がしたい

こういった人であればほぼ全ての資産クラスで信託報酬が最安値のマネックス証券のiDeCo を選ぶ方が高いパフォーマンスを見込めます。

給付面でもマネックス証券ならば一括受取と年金受取が併用できるので税金面でお得です。

 

まとめ

(今は口座開設キャンペーン中)

この記事ではSBI証券のオリジナルプランでiDeCoをはじめるメリットとデメリットについてを紹介しました。

SBI証券のiDeCo は運用手数料が無条件で無料の数少ない金融機関です。ただし同証券のセレクトプランやマネックス証券のiDeCo と異なり最安コストの商品ラインナップではありません。

 

商品数は豊富で、バランスファンドが充実しています。

・自身のリスク許容度に応じて株と債券割合を変更できる「DCインデックスバランス

・国内と先進国の資産に均等に分散できる6資産バランスファンド「SBI資産設計オープン(資産成長型)

長期投資をする上での選択できる道筋がどの証券会社よりも多くほったらかし投資に向いた金融機関といえそうです。

証券口座を普段見ない人にこそ使ってほしい口座です。

 

iDeCoは便利な制度とは聞いているけれど、なかなか踏み出せない方も多いかと思います。ただしまだ加入をしていない方は無料で資料も請求できます。

一度資料をとってみてはいかがでしょうか?