楽天証券が楽天カードを利用して投資信託の積み立てをすることで、ポイントが貯まるサービスを始めました。
投資上限は月額50,000円(500ポイント付与)
しかし十分に大盤振る舞いのサービスです。
投資損益と関係なく無条件で楽天ポイントが年間6,000ポイント貰える仕組みは他の証券会社にはどうしたって真似できません。
・国内債券のインデックスファンドを積立(eMAXIS Slim推奨)
・積み立てした商品を次の日に解約
・翌月も同じことをする(以下ループ)
「投資なんて怖い」って思っている人もこのやり方をすれば、国内債券は1日で滅多に1%も変動をしないのでまず問題はありません。
上記を毎月繰り返せば限りなく確実にプラスです。
今まで積立をしている人は設定を変更するだけ。
私は毎月アメリカ株のインデックスファンドに10万円の積み立てをしていますが、今後はそのうちの半分を楽天カードから積み立て予定です。
今まで証券口座を持っていなかった人でもこれを機に楽天証券で投資信託デビューをする方は増えそうですね。
また楽天カードと楽天証券そして楽天銀行の連携は非常に簡単で時間もかかりません。まだ連携をしていない人は絶対にしておきましょう。
全てにベストな証券会社はない
どんどん便利になっていく楽天証券。
私はNISAもiDeCoも楽天証券を利用しています。ただし
「楽天証券だけ口座は持っておけばいい?」
と聞かれた場合
「それはもったいないかな」
と言わざるを得ないです。
現にわたし自身が「SPXL」という海外ETFを購入するためにSBI証券に口座を開き
iDeCoは楽天証券からマネックス証券に移管をしたいと考えています。(信託報酬が最安で受取面も自由なため)
今はどの証券会社も入金は即時で銀行からできます。また出金についても
以上の金融機関を利用することでその日にすぐ振り込まれます。管理も慣れると面倒ではありません。
(※マネックス証券のみ即時出金には同証券のキャッシュカードとセゾンのクレジットカードが一体になったマネックスセゾンカードを作る必要があります)
目的別に証券口座を使い分け
証券口座を増やし過ぎてしまうことは資金管理が面倒になるので正直なところおすすめしません。
ただしきちんと目的別に証券口座を持っておけば、利便性が増してお得になることは事実です。
だからこそこの記事では証券会社を
・楽天証券
以上3つにしぼって目的別に最適な口座をまとめてみました。
この3つだけあれば十分!
国内株はSBI証券と楽天証券
手数料は数あるネット証券の中でも最安水準にあり、1約定5万円までなら売買手数料も50円に下がります。
ちなみに現在最も手数料が安い証券会社は「むさし証券」であり1約定10万円以内であれば手数料は75円となっています。
手数料面でしのぎを削る2大ネット証券会社ですが
といったメリットがあります。
また株主優待をノーリスクで手に入れられるとして人気の高い株主優待クロス取引については、楽天証券は一般信用売建で返済期限が14日の「短期信用」と「無期限信用」の取り扱いを開始したことでSBI証券とほぼ横並びになりました。
IPO投資のために複数口座を持っておくのも
(実際にMTGという株で当選。+118,542)
証券口座をあまり多く持ってもメリットは無いといいましたが1つだけ例外があります。それがIPO投資です。
リスクが少なく高確率で儲けることができることがIPO投資の特徴ですが、だからこそなかなか当たることはありません。
そしてもう1つ問題があります。
それが抽選時にも証券口座に資金を入れる必要があるということ。(前受金と呼ぶ)
複数口座を持っていてもお金がなければ意味がないのです。
しかしその前受金が不要な証券会社があります。「野村證券」「 岡三オンライン証券 」「 ライブスター証券 」などです。
実際に私は野村證券でIPOの当選をしています。(今まで全くトレードをしていないにも関わらず)
前受金不要の口座を保有していれば、実質的な負担がなくIPO当選確率をあげられます。IPO投資前受金不要な証券会社は絶対に口座を開設しておきましょう。
米国株はSBI証券
アメリカ株また海外ETFの投資をする場合はSBI証券がおすすめです。
銘柄数や手数料での優位性はありませんが為替コストを他の証券会社に比べて非常に安く抑えることが可能だからです。
海外投資をする場合、手数料と同等に気をつけなければいけないのは為替コストです。
SBI証券は住信SBI銀行を利用することで、他の証券会社なら1ドル当たり25銭かかる為替コストを4銭に抑えることが可能です。
更に「外貨積立」での買付購入であれば片道2銭と半額にもなります。また時期は突発ですが為替コストが0になる「外貨特BUY日」イベントにも注目です。
銘柄数はマネックス証券が圧倒的に多いです。
ただしSBI証券や楽天証券でも一般的に日本人が知っている企業、また高配当銘柄などのラインナップは充実しており不足感はありません。
新規公開株、また規模の比較的小さな銘柄についてもマネックス証券は取扱いがあるというイメージです。
為替コストは実際にどれくらい影響する?
為替コストは実際にどれくらいの金額差をもたらすのかを簡単に計算をしてみます。
1万ドルの場合で為替コストの比較をすると
・0.5銭と25銭で2,450円程の違いがでます。
・4銭と25銭の場合でも2,100円の差となります。
(1ドル100円と想定)
日本円からドルにする場合、またその逆の場合にも同じ分だけ為替コストはかかります。結果として100万円の投資であっても4,000円以上の受取差となって現れます。
米国株に投資するのであれば、為替コストと手数料が最安値となるSBI証券の口座を持つことはまず第一にするべきことです。
投資信託は楽天証券
投資信託は楽天証券が絶対におすすめです。
楽天カード での投資信託購入でも楽天ポイントが付くようになったことはもちろんですが、ポイントの汎用性がどの証券会社よりも高いです。
楽天市場はもちろん、ポイントでの楽天カードでの支払いにも対応するようになりました。
(参照:楽天カード )
楽天証券の投資信託保有残高でのポイント付与率は0.048%です。(ハッピープログラム利用時)
SBI証券(0.1%)やマネックス証券(0.08%)に劣るようにも見えますが無条件でどの投資信託でもポイントが貯まることが特徴です。
SBI証券の場合は信託報酬の低い「eMAXISSlim先進国株式インデックスファンド」や「楽天全米株式ファンド」などは年間0.03%とポイント付与率が低いです。
マネックス証券の場合は「eMAXISシリーズ」「iFreeシリーズ」「楽天バンガーファンドシリーズ」など主要インデックスファンドはそもそもポイント対象外です。
またNISAでの投資信託保有もポイント対象外です。
つみたてNISAも楽天証券
2018年よりはじまった投資制度「つみたてNISA」も楽天証券が絶対におすすめです。つみたてNISAは投資信託の購入がメインです。
楽天カード での投資信託購入によるポイント特典はつみたてNISAも対象に入ります。
楽天証券でつみたてNISAをはじめれば、投資信託の購入と保有の両方でポイントがもらえるのです。
ただし楽天証券で行う「つみたてNISA」は楽天カードからではなく、楽天銀行から毎日積立を設定する方が効果的な場合もあります。
なぜなら楽天銀行を引き落とし口座に設定することで、1商品に100円投資するだけで会員ステージに応じて毎日3ポイントが貰えるからです。
つみたての設定次第では1ヶ月に900近くのポイントゲットも可能になります。
・つみたてNISAは楽天銀行から毎日積み立て
・特定口座で5万円分楽天カードから投信購入
をしていくのが余裕があればおすすめです。
またマネックス証券はつみたてNISAでの毎日積立には対応していません。
基本的に長期スパンで見れば毎日積立も毎月積立も大きくパフォーマンスには影響をしていないというデータはあります。
しかしそうであっても毎日積立をすることでの心労負担軽減。それは投資を始めると身に染みて実感します。
iDeCoはマネックス証券
そして節税効果が最も高い投資制度でもある「iDeCo」はマネックス証券 が最もおすすめとなります。
特筆すべきはインデックスファンドのコストでありほぼ全ての資産クラスで最安の信託報酬となっています。
ただしSBI証券のiDeCoも2018年11月より新プラン「セレクトプラン」を始めます。
ラインナップにeMAXIS Slimを含むなど低コストへの徹底化がこれまでされていることはもちろん「全世界株式」や「S&P500」への投資も可能となります。
しかしそれを踏まえても マネックス証券のiDeCo の方が優位性が高いと言えます。
給付面での自由度の高さが理由です。
・給付期間は5年~20年の年単位
・一時金と年金方式を組み合わせて受給可能
マネックス証券のiDeCoは退職金の額に合わせて一時金と年金方式を組み合わせれば、iDeCoの非課税受給の枠を増やせるので結果として手取金額がお得になります。
SBI証券のiDeCoは給付方法で一時金と年金の併用ができなく、受取期間も5年また10年の選択となります。
iDeCoのみの為に口座を持つ考えもあり?
楽天証券でiDeCoをはじめた私ですが最近になりマネックス証券のiDeCoへの移管を考えています。
普段自分は楽天証券とSBI証券しか証券口座は使っていません。
ですがiDeCoは一度積立設定をしてしまえば、掛け金も自動で引き落とされることより口座を見ることはほぼないことが実際に運用していて分かりました。
つまりiDeCoの為に証券口座を増やしても特にデメリットにはならないのです。
ただしSBI証券や楽天証券でも十分に他の金融機関と比べ商品ラインナップ、コスト共に優れており決して悪いわけではありません。
また楽天証券のiDeCo はiDeCoの資産残高に応じて半年ごとにポイントを付与するキャンペーンも行っています。
・ポイント付与率は投資信託残高の0.03%相当分
・上限は150ポイントです。(残高50万円以上)
ポイントは残高確認後の2か月後に付与されました。
(私の例:2017年12月残高21万円×0.03%)
しかしそれでも最高のパフォーマンスを求めるのであればコスト最安のマネックス証券のiDeCoがベストだと私は考えています。
まとめ 投資別に口座を分けてみよう
国内また米国株式、投資信託、iDeCo。
それぞれに最適な証券口座は何になるのかについてを考察しました。
IPO投資をするなら銘柄数が圧倒的に多いSBI証券は必須です。落選しても「IPOチャレンジポイント」が貰えていつか間違いなくお宝IPOに当選することが可能です。
またIPO投資をするなら「 岡三オンライン証券 」「 ライブスター証券 」など前受金不要な証券会社も口座開設をしておきましょう。
証券会社は多く持ちすぎてしまうと管理も大変です。
ただし投資ごとに適切な証券会社を選択することでメリットが得られることは確かです。
口座開設によるキャンペーンもありますのでまずは一度口座の開設をしてみて、じっくりと自分に合う証券会社を選んでみてはいかかでしょうか。
楽天証券に口座開設をしてみる
(公式) https://www.rakuten-sec.co.jp/
SBI証券に口座開設をしてみる
(公式) https://www.sbisec.co.jp/ETGate
マネックス証券に口座開設をしてみる