年に1回、うちの会社には全国の支店から本社へ社員が集まるイベントがあります。その日は若手だけで夜に飲み会をするんですが決まってでてくるのは年収の話題です。
・周りがいくらもらっているのか
・自分の年収水準は他の人に比べて良い?悪い?
みんなそれを知りたいわけです。
そこで話していると毎回僕はちょっとがっかりしてしまいます。やっぱり経理の自分は他の人よりも年収が低いんですよね。
ただしいろいろ考えたあげく結局のところ僕は「まぁ今のままでいいかな」という考えに落ち着きます。
少しその理由について書いていきます。
僕の年収は30歳で480万円くらい
僕の年収は30歳で480万円ほどです。
給料が28万円ほどで賞与が70万円くらいです。
2年前に比べれば50万円以上増えているので、そこまで満足していないわけではないですが
・手取り金額は給料が23万円
・賞与の手取りは57万円
正直結構カツカツです。共働きじゃなければわりとキツイ年収水準。
税金も高いんですがそれよりしんどいのは社会保険料。年末調整で戻ってくることもないですからね。
他部署で同年齢の人は550〜600万くらい
経理の僕は30歳で480万円ですが、同じ会社でも他の職種の方はもう少し給料を貰っています。
営業職の場合は毎月の給与が僕より5〜6万円ほど多いイメージです。
残業代だけでも年間で7.80万円あるので年収550万円くらいでしょうか。
また営業成績が良い人は賞与にも反映されて年収600万円近くになるといった人もいます。
同じ年代で同じ会社で、等級変わらず。
でも年収100万円以上の差。
正直、ちょっと羨ましいなと思ったりすることは多々あります。
僕の残業時間は0で有給はフル消化
ただし結局のところ今でいいやと考える理由。
それはやっぱり今の労働環境が素晴らしいから。転職をしてからずっと僕は残業がほとんどなくて有給もフルに消化ができています。
実際に僕の残業時間はこの2年間で合計しても10時間にも満たないです。
常に早く帰りたいと思って仕事をしているっていうのもありますが、単純に業務に余裕があるというのが大きな理由です。
以前上の記事にも書きましたが経理の仕事は明らかに以前と比べて事務作業が減りました。
・請求書もペーパレス化また外注化
・精算や支払い業務をシステム化して自動仕訳
そうやって作業の時間がどんどん減っていきます。これは大なり小なりどこの経理も一緒じゃないでしょうか。
また経理はチームとしての仕事もありますが、日次業務はある程度個人に裁量が任されている点もポイントです。
周りを気にして残業することも一切ないですし「何か手伝うことありますか?」とかいう必要もありません。
定時を過ぎれば各人それぞれスタスタ帰ります。
自分は新卒のとき勤めた会社はそうではありませんでした。僕は毎日18時に仕事が終わっていましたが20時近くまでネットサーフィンしていたのを覚えています。
「手伝いましょうか?」
と上司に聞くと
「お前、自分の仕事は完璧なのか?」
と聞かれるんです。
こんなこと言われたら自分だけ一人で帰れないですよね。
一方で周りは残業時間は50時間以上
上の話を聞いて僕の会社がホワイト企業だと思った方もいるかもしれません。ただし会社全体で見ればそういうわけでもないんです。
周りの部署を見た場合、多くの人が
・遅くまで残業をしていたり
・休日出勤をして代休が取れなかったり
割と過酷な環境で労働をしています。残業は50時間は最低していて100時間を突破したなんていう話を聞いたりも。
有給休暇についても数日取れればいいといった感じで「フル取得なんて到底夢物語」といった方は多いです。
やっぱり経理は恵まれています。
ストレスフリーで仕事ができる
身体面はもちろん精神的な面でも負担が少ないのが経理のいいところです。
経理仕事のいいところ
・個人で仕事がある程度任されている
・でも結果を数字で求められるわけじゃない
そういうことも相まって僕は仕事をしていてあまりストレスを感じたことがありません。
経理未経験で入ったので初めは不安でしたが、だんだん仕事の中で知識やノウハウが身につくと自信もつきます。
自信がつくと会社の中で少しだけ強い気持ちでいることができます。
決して驕るわけではないんです。
でもちょっと頼られたりするとそういうのって嬉しいんですよね、こんな僕でも。
たまに社内の人間から無理難題をお願いされたりするとイラっとすることはあります。でも本当にそれくらい。
役員さんへの報告会議にしてもプレッシャーはありますが結局のところ経理のことってみんなあまり分かってないので、他の部署の発表に比べれば突っ込まれることもないわけです。
恵まれているなぁと常々感じます。
ただしこれに関してはやはり企業規模によるものもあるかもしれません。
中小零細の経理あれば毎月あるいは毎週毎日の資金繰りに頭を悩ます方もいるでしょうし、上場大企業の経理であれば決算スケジュールもタイトで忙しく、数字への責任も重く個人にのしかかります。
今の会社にいけたのは本当にラッキーでした。
他部署は精神的に病む方も多い
一方で他の部署の中には、精神的な面でバランスを崩す方が多くいます。
また、飲み会で話をしているといつもギャップを感じることがあります。それはみんな休みであっても仕事が心にあるんだなということ。
・家にいても
・遊んでいても
お酒を飲んでいても仕事が頭から完全には離れない。ずっとモヤモヤが残るイメージ。
休日でもお客さんや上司から連絡がきたりしているようなのでそれも仕方がないことかもしれません。自分も前職のときはそうでした。
僕は経理になってからはそういうことが一切ないです。
家の中で仕事をしないことはもちろんですが、休みの日に仕事のことを考えることもなくなりました。
まぁ経理に土日に連絡する人なんていませんからね。そしてこんな当たり前なことに幸せを感じます。
そのせいもあってか僕は特に、日曜日の夜や月曜日の朝を辛く思わなくなりました。たまに朝起きると「会社に行くのかったるいなぁ」と思ったりするくらい。
でもこれって多分どこで働いていても自分の場合は起きるのかなぁと。
転勤もないし共働きだとちょうど良いかも
またウチの会社の場合、経理には異動また転勤がありません。(こういう企業は多いです)
これも経理のいいところですね。
だからこそ早めに家を買うこともできました。
会社全体として見れば異動は頻繁に起きています
だからこそ今の場所を飛ばされないように必死に社内政治をする方もいる。
それもまた息苦しい。
また、家を買ってすぐに異動命令で単身赴任になる方を見ると「これは、やりきれないなあ」と思うことがよくあります。
そしてやっぱり思ったことは共働きをする上なら今の環境は理想かなということです。
自分の場合は僕より嫁さんの方が年収も高いです。だからこそ家事は半分以上やりたいんです。
転勤はデメリットがでかすぎます。
となると少なくとも子供が大きくなるまでは今の環境がベストなのかなと。そして
・夫婦の片方だけがしんどい思いで働く
・共働きでプレッシャーなく仕事をする
後者の方が幸福度が高いかなと僕は思うんですがどうでしょうか。
最後に。ラッキー昇進はあってほしい
こうして考えてみると僕の給与の低さというのはまあ仕方のないことなのかなと納得してしまいました。
少しボヤキのようになってしまいましたが
・経理の年収は割と低め
・でもそれなりに満足できている
そんな理由について書いてみました。もちろんあくまで僕の会社での話ですが話を聞くと同じような方は多いです。
ただし僕は出世したくないわけではありません。
むしろ出世したい方だと最近は考えています。
僕が出世したい理由
・承認欲求が満たされる
・年収も高くなる
どうせサラリーマンをするなら上に行けた方が気持ちよくないですか?でもオーバースペックな仕事はしたくないし残業もしたくないです。
それならずっと今でいいという考えです。
年収はあまり恵まれない経理。ですが恵まれていることが1つあります。
それは昇進への期待です。
基本的に経理はその特殊性と人数の少なさゆえ、年齢に応じてポジションが与えられ課長を経て役員になっている人がかなり多いです。
僕の場合も経理には同年代は全くいません。
他の部署には課長になれない人の方が多い事を考えると、高確率で役員までいく経理。ちょっとしたチートみたいな感じがあるわけです。
僕もそんな感じで役員になりたいなと。
以上ちょっとまとまりませんが本音をありのままに書いてみました。