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アラサーの投資+雑記ブログ

レバレッジETFとレバレッジPFのリスクやリターンについて分かりやすくまとめました

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きっかけは1つの記事でした。

www.rokohouse.net

レバレッジETFを用いたポートフォリオの提唱がされた記念すべき第1号。

この記事をきっかけに、いくつもの投資議論がツイッターやブログで行われました。そして実際に運用をする人も。

僕も虜となったうちの1人です。

1人の人間によって新しい投資の波が起きました。こんなことってなかなかありません。いい体験ができました。

 

筆者のhiroさんはロジカルな方です。でも結構口が悪かったりします。

hiroさんの過激発言一例

・ドルコスト平均法という残念な宗教

・配当受け取っても1円も得してないから^^

 衝撃的な発言の数々。ただよくよく聞いてみると論理だっていて言い返せない。

口は悪いんですが憎めない。

そんなとても魅力のあるかたです。

 

いろいろと議論がされた中で少し節目がついた感があるので、自分の中で整理するためにも「レバレッジETF」ないし「レバレッジPF」についてをまとめておきます。

 またこの記事では今後いくつかのブログを引用していく予定ですがもし引用された方で不都合がありましたらご連絡を頂ければ幸いです。

 

 

レバレッジETFについて

www.shunpon.com

 レバレッジETFは日々の指数の値動きに対して3倍の値動きをする商品です。誤解されている方が多いのですが、年次の値動きに対して3倍ではありません。

なので相場が右肩上がりであれば年次で見た場合は複利の影響を受けて3倍以上の値動きになります。

逆の場合もまた然りです。

 

レバレッジETFのリターンについて

では次に「実際レバレッジETFはどれくらい儲かるの?」いう話について。いくつかの指標を元に過去の年次リターンを算出してみました。

配当をいれていないので、ぶれはありますが参考程度に。

 

S&P500の場合

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S&P500に対して日々3倍の値動きをする「SPXL」の過去の年次リターンは

・直近3年平均・・29.7%

・直近5年平均・・49%

・直近9年平均・・38.8%

となっています。

これはかなり異常な数字です。2008年末に700万円を投資していたら9年後には1億円を手にしていたということです。

他のレバレッジETFについても見ていきます。

 

米国長期債券の場合

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ナスダック100の場合

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新興国株式の場合

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いくつかの指標を見ていて気付くことがあります。

S&P500やナスダック100のように右肩上がりの指標であれば3倍以上のリターンを叩き出すレバレッジETF。

ですが、上げ下げを繰り返す指標の場合は予想を裏切る結果になるということです。

例えば「VWO」は2009年末から2017年末にかけて上げ下げを繰り返しながらも株価は上がっています。

しかしその3倍の値動きとなる「EDC」の場合は4割以上の下落をしています。

 

レバレッジETFの問題点

いくつかの考察もある中でレバレッジETFの問題点を整理しました。

 

レバレッジETFはボックス相場に弱い

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 これはどんなレバレッジ商品にもいえることです。

相場の方向感が定まらず、原指標が上昇や下落を相互に繰り返した場合、レバレッジ型指標は複利効果によって、原指標と比較してパフォーマンスが逓減して行くという特性がありますので留意が必要です。

ETFの概要 | 日本取引所グループ

レバレッジETFはその商品コストも相まって値動きが一定に収まる相場の場合、指標よりもリターンが悪くなる可能性が高いです。

 

レバレッジETFは立ち直りがキツイ

これも当たり前の話なんですが自分はイメージがきちんとできていませんでした。

大きな値下がりを経験してそこから立ち直るといったストーリーが市場で起きた場合、レバレッジ商品は通常の商品よりも長い期間を要します。

 

隠れコストが存在する

drkernel.net

 こちらは、仮設がカーネルさんのブログに詳しく書かれてあります。 

レバレッジETFにはその信託報酬のほかに、金利分の支払いによるコストの影響を受けるといった内容です。

そしてFF金利が高いほどそのコストは高くなる傾向にあります。

また一時はゼロに近かったFF金利ですが現在は上昇傾向にあるので今後はレバレッジETFにとってやや不利な側面があるということです。

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(参照:ECONOMICRESEARCH)

 

レバレッジPFについて

 

レバレッジETFの概要が見えてきました。では次にhiroさんが提唱をした「ROKOHOUSE式レバレッジドPF」について見ていきます。

詳しくはこちらの元記事を見てくださいね。

hiroさんは個々のリスク許容度に応じて3つのETFを用いた3パターンのポートフォリオを提案しました。

3つのETFとその役割については以下の通りです。

 

レバPFの3つのETFとその役割

SPXL⇒リターンの厳選

TMF⇒SPXLのヘッジ役。リターンの底上げ

BND⇒守護神。何があろうと値動き少ない

 

リスク許容度が低い人は値動きの少ないBNDの比率を高め、リスク許容度の高い人はSPXLとTMFの比率を高めるといったPFであることから「可変レバレッジド」という冠名が付けられます。

このPFの魅力は何と言ってもレバレッジETFへの新しい価値観の発見でした。

リスクさえうまくコントロールされていれば、市場平均のリターンについてレバレッジをかけるだけで市場平均よりも高いリターンをあげることが十分可能です。

(hiroさんの元記事より)

今までは危険、またはギャンブル的商品とされていたレバレッジETF。そのリスクを管理するという考え。

すごくワクワクしませんか?

僕はときめいちゃいました。hiroさんは改めてすごい方です。世間の常識めいたものを少年のような心で理詰めでぶち抜いていってくれます。

 

レバレッジPFの魅力は運用効率最適化

レバレッジPFの魅力はレバレッジETFという裏技を用いての、リスクとリターンの効率化にあります。

つまりは運用効率(シャープレシオ)が高いって事です

記事にはこうかかれています

レバレッジPFの一番の魅力は分散投資による魔法、あるいは金融工学の破壊力です。

(hiroさんの元記事より)

 

あえてリターンが見込にくいBNDをもつことにも大きな理由があります。リーマンショックのような危機が起きればSPXLはその価値の大半を失い、もとに戻るには時間がかかります。

しかし資金を追加すれば話は変わりチャンスの芽が見えてきます。TMFや BNDはその時のためのSPXLへの重要な補給要因というわけです。

なのでレバレッジPFの最大のポイントはリバランス。これをしないとレバレッジPFは本来の目的を見失うので注意してください。

 

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ざっくりですがレバレッジPFを持つ意味について都合よく図解してみました。こんなイメージです。

なのでレバレッジPFについてを自分の資産運用の全体の中での1つの飛び道具のように考えているのであれば少し認識にあやまりがあるかもしれません

それならば「SPXL」や「CURE」だけを持つ方が理にかなっていますし、もっとギャンブルがしたいのであればCFDの方がレバレッジも10倍までかけれます。

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僕は最近ワンタップバイCFDで10倍投資してます。

 

リバランスに納得出来る人は少ないかも

ということで感情を抑えた適切なリバランスを行う事が実際のレバレッジPFを運用する上ではキモになります。

どれだけSPXLだけが上がろうともTMFやBNDとの比率を半期に1回はチェックして調整する必要があります。

相場崩壊はいつ起きるかわかりません。

 

でもこれって言葉では簡単に聞こえますが実際に運用するとなると実はとても難しいことなんです。

何故ならリバランスは上がっているものを売って下がるものを買うことが多いから。長期投資と言いながらも人は目先のリターンが気になるもの。

けれどリバランスは短期的なリターンを押し上げません。むしろ抑制効果さえ持ってみえます。

 

相場の良かった1年を切り取って検証

例として2017年8月末から2018年8月末まで

・レバレッジPFのリバランスをした場合

・レバレッジPFのリバランスを無視した場合

それぞれを簡易的に計算してみました。

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レバレッジPFを1年回した結果

・リバランスあり・・+12.3%

・リバランスなし・・+13.6%

 

リバランスをしない方がリターンは高いです

半期でリターンの高かったSPXLを売り、値下がりしているTMFやBNDを買うので自ずとこういった結果になります。またリバランスには売買コストもかかるので実際の成績は更にこの表を下回る結果となります。

もちろん分散投資によるリスクヘッジをした上で10%以上のリターンを叩き出しているので十分にすごい投資成績です。

でも人間って欲の深い生き物です。

多くの人間が、半期ごとのリバランスの際に

・リターンの良かったSPXLを売り払う

・あるいはBNDやTMFを買う

この行動に対して違和感を感じるはずです。

 

そして何より対象期間中、SPXLが単体で48%あげたことを考えるとレバレッジPFそのもののリターンに対して物足りなさを感じる人は多いのではないでしょうか。

先程の1年に期間を区切ればレバPFはS&P500よりも期待リターンは低くなります。

実際にこの結果を「分散の賜物」として納得をして投資を継続できる人はほんのごく一部だと僕は考えます。

別にそれが悪いというつもりはありません。

僕も似たようなものですからね。

 

金利コストがレバレッジPFの逆風に

ここまでレバレッジETFとPFについて説明をしていきました。ただ今回この記事で自分がまとめておきたかったことはここから先の部分になります。

 

レバレッジPFは今、劣勢に立たされています。

drkernel.net

それが上にもあげたレバレッジETFの弱点の1つ金利コストの影響が思いのほか大きかったという事実です。

カーネルさんの記事によれば高金利時におけるレバレッジETFの受ける金利コストの支払いは、そのリターンを大きく下方に乖離させます

例えば金利が4~5%の時は毎年6%近くの手数料がかかるというイメージです。

リターンがそのデメリットを上回るメリットをもつ株式の場合はまだいいのですが、問題は債券です。

 

利上げによる長期債券自体のリターンの低下は多大であり、SPXLのヘッジ役として機能する予定だった「TMF」がその機能を果たせなくなるほどにもなっていきます。

またFFレートが順次あげられていくことも考えると、今後のレバレッジPFでの運用は今までのようにうまくいかない可能性が高くなります。

そして債券が株式のクッション役を果たせるのかというところまで本当は改めて考える必要も出てきました。(これもカーネルさんの受け売りです)

 

レバレッジPFを運用されている方の紹介

最後に実際レバレッジPFを運用されている方のブログまたSNSを紹介します。

またもし「紹介されて迷惑だ!」と言う方や「僕も運用実績をブログに書いてる!」などという人がいればご連絡ください。

できるだけ自分もウォッチをするためにここに載せていきたいです。

 

極東マンボ.comさん

eastmanbo.com

実際に1万ドルの投資をされています。

レバPFを「労働地獄の毎日から救ってくれるノアの箱舟」と表現するところにマンボさんらしいセンスが光っています。

リバランスもこちらの記事でされていますよ!

 

億り人を目指すサラリーマン日記さん

dividend-increase-ideco.com

米国株人気ブロガーの大佐もレバPFに投資をしていました。

4半期に1回の報告なので次回は10月かな? 

レバPFとは関係ないんですが大佐のTwitterは非常に愉快なのでフォロー推奨です。

ね? 

 

エベレストさん

EVEREST – 米株、情報技術セクター、インデックス投資、シーゲル流投資、レバレッジETF

冬眠に入られてしまいました。。

ただしレバレッジETFを保有する方であれば絶対に見て欲しいブログです。もちろん理論も素晴らしいんですがこの文才に憧れます。

 

hassのまったり投資譚

hass104.blog

いやーまさに目からウロコの記事です。

・CFDでインバース型ETFをショートする

それによって今後金利が高まる局面であっても有利にレバレッジ投資をすすめられるといった趣旨の内容が書かれています。

売買コストが高めな為、ある程度のまとまった金額の投資が前提で「IG証券」への口座を開設するといった条件もクリアする必要があります。

にしても発想が半端ない。

 

最後に。どう向き合うか。

だいぶ長くなってしまいましたが知識がないなりに「レバレッジETF」また「レバレッジPF」整理をして書いてみました。間違いなどがあれば指摘していただければ幸いです。

 

レバレッジETFを知ったのは今年になってからです。

はじめてhiroさんのブログを読んだときは胸の高まりを抑えることができませんでした。それくらい魅力的…いや悪魔的な内容でした。

あかん・・億り人簡単やん・・

 って思いました。

 

しかしレバレッジETFには見えない罠がありました。

それを知った時はとても辛かったです。

芸能人レベルの女の子と付き合ったら実はリスカ癖のあるメンヘラだったことがあるんですがそれにも似た経験です。

 

しかし話はここでは終わりません。

この話に魅せられたのは何も僕だけじゃありませんでした。

実際に自分のお金をつぎ込んで理論を実践する方が現れ、レバレッジETFの本当のコストを調べるカーネルさんのような人が現れました。

 

そして気づいたら自分の周りにはこの話題に対して話せる人ができていました。まあ私利私欲にまみれまくってはいますがこれも投資の輪なのかなと。

それは自分にとってはじめてのものでした。

僕はとりあえずはレバレッジPFは組まずに、お小遣いの範囲内で「SPXL」また「ワンタップバイCFD」で遊んでいこうと思います。

皆さんに爆益があらんことを。