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アラサーの投資+雑記ブログ

【レバレッジETF】悪魔的魅力!SPXLのリスクとリターンを分析してみた

SPXLの基本的な情報  
信託期間 無期限(設定日は2008年11月5日)
ベンチマーク S&P500 (日々の値動きに対して3倍)
経費率 0.95%
購入 1株単位
取引可能な証券会社 SBI証券 
楽天証券 (自分はここで。)
マネックス証券
過去5年リターン 39.88%(年率)
情報は2018年3月14日現在

 

政府短期債:10%

S&P500:90%

それが資産9兆円とも言われる世界一の投資家"ウォーレンバフェット"が推奨する資産配分。

彼はその9割を占めるS&P500への投資方法として、インデックスファンドを進めている。

 

僕はそれを盲信。そして行動に移している。

具体的には夫婦で毎月20万円を『iFreeS&P500インデックス』というファンドに積み立てしている。いつのまにか300万。含み益は20万ほど。

景気のいいアメリカ。ある程度の結果を残す中で思うことが1つある。

 

"もっと爆発的に増えないかなぁ。"

 

 

レバレッジ商品は人気がある

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(SBI証券 米国ETF売買代金ランキング 3/5~3/9)

そこで思いついたのがいわゆるレバレッジ型商品

すぐに、簡単に儲けたい人間がそれにたどり着くことは至極当然。

 

米国ETFの中には

S&P500に対して3倍の動きとなる『SPXL』

・米国REITに対して3倍の動きとなる『DRN』

・米長期国債に対して3倍の動きとなる『TMF』

・新興国株に対して3倍の動きとなる『EDC』

他にも逆の値動きを含め、多くのレバレッジ商品がある。

また日本株式市場にも

日経平均に対して2倍の値動きをする『日経レバETF』

・日経平均に対して逆の2倍の値動きをする『日経ダブルインバース』

投資信託でも『楽天日本株4.3倍ブル』は日本株の4.3倍程の値動きを目指して運用される。

 

そしてこれらレバレッジ型投資。そのギャンブル性も相まって奨める人は殆どいない、でも実はとても人気がある。

どの市場、また期間をとっても売買金額では常にランキング上位。1部の限られた人のためのものじゃない。誰でも爆益を目指せる、もちろん破産も。

 

ただし今のところはS&P500に対してのレバレッジ商品は上にあげた

・Direxion デイリー S&P500 ブル3倍 ETF

SPXLしかないという現状だ。

 

SPXLの過去の実績を確認してみる

 

・SPXLの経費率は0.95%

・ご存知バンガード社のS&P500連動商品VOO』の経費率は0.04%

・投資信託での最安はeMAXISSlim米国株式が0.16%(税抜)

 

高い経費にもかかわらずSPXLが人気な理由は実績が凄いから。

仮想通貨でも同じだが、人はリターンがマイルドになっていくほど細かい経費が気になりだす。でも投資は何よりリターン。爆益をあげれば少々のコスト差はどうでもいい。

では実際にSPXLの成績はどれほどすごいのかを他商品と比較をしてみる。尚この記事でいうリターンとは年率のことを指す。また通貨も統一していないのであくまで目安。

データの参照をしたのはinvesting.comというサイト。

 

VOOのリターン 7年平均11.84%

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VOOは世界的に有名なバンガード社のETF。S &P500連動型で設定日は2010年9月7日から。なので年次データが取れるのは2011年からとなる。

2011年から2017年まで

過去7年の『VOO』の平均リターンは11.84%。

素晴らしい成績。ただしSPXLは2008年の11月からデータが取れる。できるだけ長い期間の比較がしたい。

次にS&P500のリターンを確認してみる。

 

S&P500のリターン 9年平均13.2%

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2009年から2017年まで

過去9年の『S&P500』の平均リターンは13.2%

また、過去7年でみるS&P500のリターンは11.8%。VOO(11.84%)とは当たり前だけど近似値に。リーマンショック年(2008)を含んだ成績で見てみても過去10年の平均リターンは8.03%。

普通の資産運用としては十分すぎる。

 

SPXLのリターン 9年平均38.7%

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2009年から2017年まで

過去9年の『SPXL』の平均リターンは38.7%

S&P500(13.2%)と比べて日次だけではなくトータルリターンも3倍に近い成績となっている。

ゲームみたいな数字。9年で14倍以上。

700万投資したら9年後に1億円超。夢がある。

 

日本株式のアクティブファンドとも比較

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日本のアクティブファンドも気になったのでリターンを調べてみた。データは各商品の目論見書から。(TOPIXの年次データはひふみより)

ひふみは2008年途中からの設立。

なのでリーマンショックの年を含んでいない過去9年でのリターンをそれぞれ見てみる。

過去9年の『ジェイリバイブ』の平均リターンは28.5%

過去9年の『ひふみ投信』の平均リターンは20.9%

過去9年の『TOPIX』の平均リターンは12.4%

 

やっぱり有名アクティブファンドはすごかった。(ジェイリバイブはリーマンショックを含んだ過去10年でのリターン平均も約22%)

しかしそれゆえにやっぱり気になる。

”SPXLの過去9年での平均リターン38.7%”

どう考えても異常な数字。

 

SPXLは危険。でもS&P500連動で配当(分配金)も出ていないからホールドしたい

 

しかしそれでもSPXL。これから先、誰もその投資をすすめないだろう。そのリターンにはおおきなリスクを代償とするから。

一般的にはそんなイメージ。

 

ただし自分。その意見に対して少し違和感を感じたりも。

SPXLはあくまで、世界中の人間が投資をしている『S&P500』という指標に連動するよう作られている。ただし目指す倍率が日々3倍になっているだけ。

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(過去40年のチャート)

凹むことは幾度もあったS&P500。ただし長期的に見れば、S&P500は結局のところ右肩上がり。

世界の株式時価総額の半分以上を占めるアメリカ株、その代表的な有名会社がそろっているS&P500という指標。

分配金も2010年以降は出ていない。

これはガチホしてれば報われるんじゃない?

 

SPXLは銘柄や業界の分散はできている

例えば周りの人と投資の話をすると大抵出てくる

・電力株

・銀行株

配当もある安定したものだけ。ギャンブルとは似て非なるもの。いかにも”自分は固い人間”みたいに話すオジサンは多い。

でもよくよく聞くと資産のほとんどを数銘柄に集中していたりする。”みずほ銀行に1極集中投資”なんて人もいる。

 

本当にそれは安心なのか?

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(1ヶ月ほどで株価は1/5になった東電)

例えば東京電力。

一時期は退職金預け先のおすすめ銘柄ともされていた。しかしその株価は震災もあり1/5に暴落した。

こんな事態はどこにだって当てはまる。

業界首位だからって気を抜けない。

不祥事はもちろん、恐いのは技術の革新。需要そのものが減る可能性。ペーパーレス化の波によって複合機が売れなくなった"リコー"のように。

 

それを考えるとSPXL。

あくまでS&P500連動。倍率が日々3倍なだけ。企業、また業界の分散はできている。

S&P500は潰れない。SPXLもゼロにはならない

 

S&P500が33%下落したら99%落ちるはミスリード

www.shunpon.com

(S&Pはリーマンショックで最大45%程下落した)

単純に考えて1日で3倍の変動。もちろん危険。

ただしあくまでこの3倍。その日、1日に対してのもの。なのである一定の期間のパフォーマンスに対してその3倍の成績となるわけではない。

リーマンショックで最大45%下落したS&P500。だからといってSPXLは(45%×3倍)のマイナス35%ともならなければ、0にもならない。

 

ここを自分は誤解していた。少し例を挙げて整理する。 

毎日S&P500が1%下落すると仮定する

・S&P500は51日目に下落幅は40%に達する

・その時のSPXLの下落幅は78%ほどになる

SPXLはS&P500の約2倍の下落率にとどまる。昨日の終値が元に計算されるので、当初からの下げ幅は段々縮小していくわけだ。

ただし残る元本について、はじめを100とすれば

・S&P500は60が残って

・SPXLは22しか残らない。

8割が消えてしまう。

もっともこんなに短期間で急落するなんてことはそうないはず。

ただし覚悟は必要だ。では上昇ケースもみてみよう。

 

毎日S&P500が1%上がるとして

・S&P500は70日目に資産が元本の2倍となる

・SPXLはその時7.9倍になっている

プラスの場合はいい意味で複利の影響を受ける。なのでその結果は3倍以上になるというわけだ。

(尚、商品自体の経費率は含んでいないので注意)

 

怖いのはS&P500自体の指標が上がらなくなった時

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下落はもちろん。怖いのは均衡した局面。

相場の方向感が定まらず、原指標が上昇や下落を相互に繰り返した場合、レバレッジ型指標は複利効果によって、原指標と比較してパフォーマンスが逓減して行くという特性がありますので留意が必要です。

ETFの概要 | 日本取引所グループ

 

上昇また下落を繰り返してプラスマイナス0に元の指標がなった時、レバレッジ型商品は同じように元に戻るとは限らない。

複利効果、またSPXL自体の経費率の高さ(0.95%)も相まってパフォーマンスは悪化する可能性は高くなる。

 

これがレバレッジ型商品の弱点。

しかし、だからこその『S&P500連動レバレッジ』でもある。上昇局面が続ければその恩恵は3倍以上となるのだから。

 

SPXLを円で簡単に買える時代がきた

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(見やすいスマホ管理画面から投資ができる)

魅力的でありながらも怖い。まさに悪魔的。

そんなSPXLだが自分が投資しなかった理由、それは海外のETFだったから。

ドルに変換することまで考えるのは面倒だ。

 

しかし今やお手頃に海外株が買える時代

それが”ワンタップバイ(One Tap Buy)"というスマホ専門の証券会社のサービス。

・入会金

・年会費

・口座維持手数料

それらは一切不要。日本円で、しかも1,000円から日本株また海外株、そしてSPXLを含むETFへと投資ができる

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ワンタップバイ で海外ETF(株式)を買う場合の手数料は0.5%。為替手数料は1ドル当たり0.35円。

楽天証券の場合は

・売買手数料は0.486%

・為替手数料は1ドル当たり0.35ドル

比べるとワンタップバイ の方が少し高い。

 

しかし少額投資の場合はワンタップバイ の方が手数料が安くなる。

1000円購入するだけなら8.5円。手数料差は500円以上。

安さの理由は下限の手数料を儲けていないから。

逆に言うなら購入金額が増えるだけそのメリットはどんどん薄れる。

 

・お小遣いでやるにはワンタップバイ

・ガチならネット証券。

そんな棲み分け。7万円近くがラインとなるか。

 

以上、悪魔的魅力にあふれるSPXLのご紹介

簡単にまとめてみると

・SPXLはS&P500連動のETF。ただし日々3倍の値動きを目指して作られている。

・SPXLはリスクは高い。でも会社、業種の分散はできている

・SPXLの平均リターンは過去9年38.7%(年率)

・ある一定の期間のS&P500の3倍の成績になるわけではない。あくまで1日に対して。

 

こういったところになる。

"投資は自己責任"

この商品はそれを体現化したようなもの。

それでも悪魔的魅力にあふれている。

 

(余談)リーマンショックでどれくらいSPXLは落ちたのか

残念な事にSPXLは2008年11月5日からの商品。微妙にリーマンショックの発端時期とずれている。

参考となる数字となるかは分からないが、

・SPXLの設定日である2008年11月5日から

・S&P500がリーマンショック以後に最安値を付けた2009年3月9日

その期間をベースとして比較をしてみた。

 

S&P500は4ヶ月で28.9%落ちて134日で戻した

・2008年11月5日の終値952.77

・2009年3月9日の終値は676.53

(約28.9%の下落)

そして元の値(2008/11/05)に戻ったのは2009年7月21日

 

SPXLは4ヶ月で70.6%落ちて189日で戻した

・2008年11月5日の終値4.15

・2009年3月9日の終値は1.22

(約70.6%の下落)

そして元の値(2008/11/05)に戻ったのは2009年9月14日

 

やっぱりSPXLのほうが値が戻るまでの期間は長い。

10年近くたった今となっては何でも言える。ただしこの時のSPXLの保有者、相当きつかっただろうなと推測する。

 

投資は下落局面こそ、その人の真価が問われる。

恐らく僕は8割下落でガチホできない。

また悲しいが、待っていれば絶対上がる保証もない。

でもやっぱり魅力的。だからお小遣いで投資します。

 

追記:配当金が出ました

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今まで配当を出していなかったSPXLですが配当が出ました。

252株で配当金額は3.48USドル。税引き後2.53USドルとなりました。

配当金単価は0.01379USドル

120万程もってても税引き後300円程なのであくまで配当金目的の商品ではないですが参考までに。

 

3ヶ月後。配当金がまた入りました。

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322株で配当金額は36.57UDドル。税引後26.25ドルとなります。

配当金単価は0.11357USドル

相場が良かったこともあり160万ほどの投資だったSPXLですが200万円までに成長しました。

200万円程持っていても税引き後の配当金は3,000円ほど。ただし前回より配当が増えましたね。

(この後一部売却)