・毎日揃いも揃ってみんな定時帰りだね
・特に忙しそうな様子にみえないんだけど
そんなふうに社内の人に思われていたり、時には飲み会でそれを言われたりもする。
正直に言おう。
『暇ってほどでもないけれど業務に余裕はある』
これが正解。
ただ、これはあくまでうちの会社(未上場企業)での話。
社内ニートのような状態ではないが、締め切りに追われたり膨大な事務に追い込まれるわけでもなく。
ぶっちゃけたところ丁度いい。
未上場中堅会社の経理はちょうどいい
スケジュールとしては、1ヶ月の内にやらないといけないルーチン業務がいくつかポイントとしてある。
ただし本気出したら数時間で終わってしまう。
なのでめっちゃ丁寧にやったりしている。
また業務としても経理課全体で情報の共有はしているが、各個人がそれぞれで仕事を担当しているので干渉されることがない。
そういった意味でも精神的に楽。
急に仕事が振られることも極めて少ない。
そのおかげで、まあみんな自由に仕事をしている。
経理ってどれくらい暇なの?
誤解を招くので注意書きしておくけれどみんなサボってるわけじゃない。(と思う)
経理はその部署が抱えるイメージ通り、細かい計算をしたり数字の検証をすることが仕事なので割と脳味噌を消費する。
そしてそういった頭を磨耗する頻度はこれからどんどん割合的に増える傾向にある。
適度に休息を取った方が仕事がはかどるのだ。
だから自分は
・毎月1日くらいのペースで有給を取る。年間通してみるとほぼフルに有給取得する
・定時帰り
・1時間に1回は休憩を入れる。
・気分転換を兼ねて勉強しに東京までセミナーを受けに行くこともある(会社経費)
・無駄にトイレ多い
・他社の分析や会計の勉強をしながら文章にまとめたり
周りの人は
・離席したと思ったらどこかで雑談して数時間後に戻ってくる事が多い
・瞑想している
・週1回くらいよくわからん出張に行く
・Amazon見てたりする
上にもあげたがみんなそれぞれに専門とする分野が任されている。いつでもチームプレイが必要なわけではない。仕事時間の中で個々が何をするかは結構自由。
僕はだいたい毎日同じ負担で仕事を進める。
でも中には、局所的にある一定時期だけ忙しく、逆に他の期間は余裕があり余っているという人もいる。(それはその人の意思ではなく仕方ないことだったりする)
なんで経理は暇なのか
これには主に3点理由があると思う。
ただ正直なところ経理は会社の業界や規模によって求められる仕事は全然違う。
あくまで1つの職場例として参考程度に捉えて欲しい。
申告書作成を会計事務所に委託しているから
これは時間的な意味でも大きいけれど何より精神面にプラスになる。
経理として本来抱えることになるストレスの度合いが劇的に変わるポイントだ。
法人税など税務申告書の作成を会計士に委託せずに自社のみでやろうとしていたら、暇なんて事は言ってられない。
プレッシャーが増え、決算期には悪夢まで見そうだ。
業務の効率化ができているから
月初は請求書の送付に1日取られているという人は世の中に結構いるだろう。自分もかつてはそうだった。
しかし今やそんな生産性のない仕事は正社員がやることではないといった風潮があって。
自動化、また外注(アウトソーシング)によって単調なルーチンワークは殆ど消えていき、作業的な経理仕事は今やどんどん無くなっている。
日常的に仕訳を1つずつ手で書いてパソコンに入力していくなんて作業もいつの間にかなくなってしまった。
『経理が将来なくなる』
その言葉もこういった延長線上にあるかもしれない。
総務人事部署が別にあるから
中小の身内会社でありがちなこと。
経理、総務、人事。それらが全部一緒にされる。尚且つその全てを1人や2人の少人数でやらないといけない。
そういった会社は
・入退社の社会保険手続き
・給与計算
・蛍光灯の交換
まで全部を経理業務と並行してやる必要がある。
ことが重なるとかなり忙しくなる。また効率も悪い。
以前の自分がそうだった。
しかし今の会社。別にそれを担当をする課がある。
僕は大好きな経理業務に没頭できる。急に仕事を振られない。だから効率よく仕事ができるしストレスも大きくかからない。
経理は楽ではない
業務が効率化されたことにより、作業的な仕事がどんどん減りつつある経理業界。
確かに肉体的な意味では楽になったと思う。
でもそれで何もしないで済むわけじゃない。
生産性のない仕事をやる必要がなくなった代わりに、
・頭を磨耗する
・またレベルの高い
いわゆる『作業ではない仕事』を求められるようになったのだ。
正直なところ脳味噌を働かせなくていい
・伝票綴り
・請求書の発送業務
それらに忙殺されている方が幸せだった。
また、経理という仕事ついて以前自分は
・会社の数字を管理して結果を淡々と報告をする仕事
そんな風に考えていた。しかし恐らくそれはもう前時代的であり求められていない。
これからはそこから一歩進む必要がある。
経営陣への情報伝達能力みたいなスキルも必要になってくる。データを渡すだけでは仕事にならない。
これが結構しんどいので悩みのタネだ。
しかしやりがいがあることも事実。
経理として就職・転職したい業務に余裕がありそうな会社の特徴
(自分はパソナの非公開求人 から)
簡潔に要点をあげていくと
・上場していない
・経理部署が総務課や人事課と独立している
・税務申告に関する業務を会計事務所に委託している
以上3点が大事だと思う。
そして自分の中では「上場していない」こと。
これが1番ポイント高い。
例えばもし自分が、一般株主への開示資料を作成する業務の担当とかになったら・・。そう考えるだけで胃に穴が空いてしまいそうだ。
また、上場してしまうとそのプレッシャーの大きさはもちろん、とにかく早期決算を求められる。
決算時期は定時帰りとはいかないだろう。
しかしやっぱりある程度の収入は欲しい。
そしてできればネームバリューも。
そう考えた僕は結局パソナの非公開求人 利用して転職した。一定レベルの企業をピンポイントでしぼりこんで、非公開求人を面談の時に紹介してくれた。
だから倍率が低いのも助かった。
簿記もない、英語もできない自分でも受け入れられた。
これは今でも正解と思っている。
彼らは自分1人では見つからなかった
『身の丈に合った会社』
それを紹介してくれてねじ込んでくれたのだから。公開されている求人だったら起きえなかった。まさに奇跡。
以上、経理って暇なんじゃ?楽なんじゃない?に対する僕の答え。
そして世の中の経理の人達もっとブログ書いていこうぜ!って自分は思う。