2017年にiDeCoへの参入をした マネックス証券。
楽天またSBIの2大証券会社に負けじと運用管理手数料の無料化に踏み切り、商品内容も低コストの「eMAXIS Slimシリーズ」をはじめラインナップが充実しています。
前回こちらの記事で3大証券会社のiDeCoの比較をしました。
そして今回こちらの記事では
・楽天ポイントがお得な楽天証券
・商品ラインナップに隙が無いマネックス証券
その2つに証券会社を絞ってのiDeCoの比較をしていきます。
実際にどっちがいいの?
最安コストで投資できるマネックス証券!
- 楽天証券とマネックス証券の一覧比較
- 商品本数での比較
- インデックスファンドのコスト比較
- 商品内容の比較
- 現状はマネックス証券が一歩リード
- ポイント面の比較
- 給付面の比較
- 使いやすさの比較
- 更に細かい点を比較
- まとめ どっちにする?
楽天証券とマネックス証券の一覧比較
まずはじめに両社の比較を一覧にしてみました。
楽天証券の方がマネックス証券よりも加入者数は多いです。
また両社を比べた場合、基本的なサービス内容については同じですが、低コスト商品のラインナップやアクティブファンドの充実度で見ればマネックス証券は楽天証券を上回っています。
・インデックスファンドが最低コスト
・ひふみやジェイリバイブ。人気アクティブ投信
以上がその主な理由です。
ただし楽天証券は楽天ポイント 面でお得であり、また商品内容でも全世界・全米へお手軽に分散投資ができる独自メリットがあります。
実際に口座を利用する点で重要なポイントを更に詳しく比較をしていきます。
商品本数での比較
となっています。
楽天証券はマネックス証券に比べて商品数が9本多いですが、ターゲットイヤーファンドを含むアクティブファンド数が多いことが理由です。
現にインデックスファンドの商品数を比較した場合
楽天証券は13本
マネックス証券は15本
とマネックス証券の方が楽天証券より多いほどです。
また商品数が多いことは必ずしも良いというわけではありません。
iDeCoの商品数は上限35本と確定拠出年金法により定められています。
1年ごとに投資のトレンドは若干変わるので、今までは見向きもされていなかった商品が今後注目を浴びるかもしれません。
ある程度商品数には余裕があることが望ましいです。
多ければいいわけじゃない
選びにくくなるからね
インデックスファンドのコスト比較
次にインデックスファンドの手数料での比較をします。 マネックス証券の商品がほとんどの資産クラスで楽天証券よりも低コストであることが分かります。
eMAXIS Slimを運用商品にラインナップしていることが徹底的な低コスト化を実現しています。
eMAXISSlimは三菱UFJ国際投信が販売しているインデックスファンドのシリーズとなりますが、その特徴は他を寄せ付けない低コストへの徹底にあります。
・他社が信託報酬を引き下げれば後追いする
・ファンドが大きくなることで信託報酬が安くなる
このシリーズには常に最安の安心感があります。
また各シリーズともインデックスファンドの本当の経費とされる実質コストについては抑えられてきており、ベンチマークとの目立った乖離はありません。
楽天バンガードファンドも運用が安定してきました。
最安コストの マネックス証券
商品内容の比較
それぞれの証券会社の商品内容でも比較をしてみます。
まずはそれぞれの商品を一覧にして見ていきます。
楽天証券の商品一覧
(更に詳しい分析はこちらの記事で)
楽天証券iDeCo の一番の特徴は「楽天全世界株式」と「楽天全米株式」の2つのインデックスファンドがあることです。
世界最大の投資運用会社バンガード社のETF「VT」と「VOO」へ低コストの投資が可能なこの商品は、設定から1年がたち実質コスト面でも落ち着きが見えてきました。
他のインデックスファンドには「たわらノーロード」がラインナップされています。eMAXIS Slimと比べてコスト面ではやや遅れがありますが、実質コスト面は優秀でパフォーマンスに大きな違いは見られません。
また楽天証券のiDeCoには資産均等型のバランスファンドがありません。
マネックス証券の商品一覧
(更に詳しい分析はこちらの記事で)
とにかく無駄がないのがマネックス証券のiDeCoです。
・インデックスは徹底的最安値を誇るeMAXIS Slim
・アクティブファンドは「ひふみ」「ジェイリバイブ」
双方とも絶対に欲しい投資信託を確実にそろえている マネックス証券は、本数も絞られているので投資する側としても迷わない点でメリットがあります。
またバランスファンドは8資産均等型と日本と先進国を投資対象とした6資産分散型(比率変動)がラインナップされています。
現状はマネックス証券が一歩リード
世界的なETFへと投資ができる楽天証券ですが、それでもマネックス証券は楽天証券よりも商品内容が優れています。
やはり「eMAXIS Slim」シリーズのラインナップが決め手です。インデックスファンドはコストの安さこそが正義。特に老後資産運用の場合は尚更です。
このシリーズには"常にコスト最安値を走り続ける安心感"があります。
ただしマネックス証券のiDeCoには全米また全世界株式へ投資できる商品がありません。
「iDeCoは1本の商品のみでほったらかしにしたい」と考えるのであれば楽天証券のiDeCoの方がおすすめです。
定期預金の金利はどちらも0.01%で同じです。
・最安コストのeMAXIS Slim
・シンプルで隙のないラインナップ
世界とアメリカに分散できる楽天証券
楽天証券iDeCo の目玉投資信託は「楽天全世界株式」と「楽天全米株式」です。
楽天全世界株式は世界最大の投資運用会社バンガード社のETF「VT」へと投資をする商品です。
信託報酬はVTの0.04%に0.1296%(税込)がプラスした0.1696%であり低コストな世界分散投資が実現できます。
これ1本で済む安心感
楽天全米株式もバンガードのETF「VTI」へと投資をする商品です。
投資対象は米国株式市場全体で、3,500以上の銘柄へ投資ができます。マネックス証券のiDeCo にある「たわらノーロードNYダウ」よりも高い分散性によるリスクヘッジ効果が期待できます。
私は現在楽天全米株式へ積み立てています。
VTIやVTといった世界的に巨大なETFに間接的にiDeCoで投資ができるのは楽天証券のiDeCoの特権です。
セゾン投信に特別に投資できる楽天証券
楽天証券のiDeCo はセゾン投信を2種類ラインナップしています。
・バランスは株と債券を50:50の国際分散投資
・投資の達人は全世界への株式投資
どちらも世界の有数なファンドへと投資をするファンドオブファンズ形式をとっていて、信託報酬にはそのコスト分も含まれます。
セゾン投信は一般的な投資信託とは違い専用の口座を開かなければ購入することはできません。iDeCoでセゾンが買えるのは楽天証券だけの特権です。
また成績だけを見るならば、セゾン投信は他のアクティブファンドに比べて特別優れているわけではありません。
しかしその歴史は古く11年前。
低コストで顧客本位。積み立て投資の草分け的存在になってきた投信です。設定当初から安定した利回りを残し続けてきた実績があります。
そういった意味でまさにほったらかしても80点を取り続けてくれる安心感があるのです。
マネックス証券は圧倒的支持を誇るひふみ
マネックス証券のiDeCo に新規追加された「ひふみ」
現在、最も人気のあるアクティブファンドといっても過言ではありません。そのコンセプトは守りながら資産を増やすということにあります。
具体的な例としては、相場が悪いという判断をすれば無理に投資を行わず現金の保有率を高める特徴があります。
実際にリーマンショックのあった2009年9月のひふみ投信の現金比率は47%と非常に高いです。
実はひふみよりパフォーマンスの優れている国内株式ファンドは同マネックス証券のiDeCo にある「ジェイリバイブ」をはじめいくつもあります。
しかしそれでもこのファンドが支持がされているのは、長期的に資産を預けても大丈夫だという安心感があるからです。
2019年は期待できそうだな
成績悪い時には説明もしてくれたしね
アクティブファンドの過去の実績比較
マネックス証券と楽天証券でそれぞれ実績が長いアクティブファンドの年次リターンも調べてみました。
・マネックス証券からは「ジェイリバイブ」と「ひふみ」
・楽天証券からは「セゾン資産形成の達人ファンド」と「MHAM日本成長株」をそれぞれ成績が良いファンドとしてチョイスしました。
2018年は調子のよくないジェイリバイブやひふみですが、過去の成績は群を抜いて素晴らしいことが分かります。
ただしあまり話題にはあがりませんが「MHAM日本成長株オープン」はボラリティは高いものの、それらに引けをとりません。
ポイント面の比較
ポイント面では楽天証券がマネックス証券を上回っています。
iDeCoの資産残高に応じて半年ごとにポイントを付与するキャンペーンを行っているからです。
・ポイント付与率は投資信託残高の0.03%相当分
・上限は150ポイントです。(残高50万円以上)
ポイントは残高確認後の2か月後に付与されました。
(私の例:2017年12月残高21万円×0.03%)
一方でマネックス証券はiDeCoによるポイント特典はなく、資産保有残高についても同社ポイント制度(マネックスポイント)の対象外となります。
楽天銀行からの引き落としでもポイント
(実際に引落しでポイントを得た画面)
更に楽天証券のiDeCo は引き落とし口座を楽天銀行にすることで、iDeCoの引き落とし時に毎回楽天ポイントがもらえる特典もあります。
以前は楽天銀行から引き落としには対応していなかったのですが2017年の9月から対応するようになりました。
ガンガンポイント増えるね
まさに楽天経済圏
給付面の比較
iDeCoを給付面で比較した場合、楽天証券とマネックス証券は年金と一時金での併用受取が可能です。給付期間も5年から20年の間で年単位で自由に選べます。
ちなみにSBI証券 は一時金か年金受取かの1つを選択する形式となり、給付期間も5年か10年かの選択制です。
一時金と年金の受取併用ができることは老後設計を立てやすいというメリットに加え、税控除面でも優位性があります。
つまり同じ運用金額でも受取金額がお得になる可能性があります。
特に退職金が多い人は注意
使いやすさの比較
続いて実際の運用に大事な使いやすさの比較です。
iDeCo口座のユーザビリティは楽天証券の方が優れています。
(楽天証券 管理画面)
楽天証券はiDeCoの口座に証券口座からダイレクトでいくことができます。
これは使ってみると非常に便利です。
証券口座とiDeCo口座の一括管理ができるので、資産運用という大きな箱でのiDeCoという枠を直感的にとらえやすくなります。(スイッチングも楽です)
マネックス証券の場合は確定拠出年金専用のホームページへ行って「別のパスワードとID」を入力してログインする必要があります。
すぐに見れる楽天証券
スマホ対応はどちらもOK
また楽天証券 とマネックス証券はiDeCo口座のスマホ対応もするようになりました。
SBI証券は現状スマホ対応ができていません。
更に細かい点を比較
いろいろいったけどそれでOKよ
楽天証券とマネックス証券で他にも比較して気になる点を紹介していきます。
つみたてNISAは楽天証券
2018年からはじまった「つみたてNISA」
つみたてNISAは楽天証券の方がマネックス証券よりもユーザー目線で優れています。
積立時に毎回楽天ポイント が貰えるメリットはもちろん、マネックス証券にはできない「毎日積立」ができることが大きいです。
どちらも最低積立額は100円です
口座開設キャンペーンを比較
口座開くだけでお金もらえたりする?
楽天証券はもらえるよ!
楽天証券は楽天銀行と一緒に口座を開設してマネーブリッジ(無料)に登録することで誰でも1,000円もらえるキャンペーンをしています。
銀行口座は証券口座と一緒の流れで申し込めます。
マネックス証券は口座開設をすることで現物株・投資信託の買付手数料がキャッシュバックになるキャンペーンをしています。
キャンペーンコード欄に「2018」と入れてください。
また2つの証券会社ともiDeCoの申し込みによる期間限定キャンペーンは随時行っています。
商品選びをする際のサポート比較
それぞれの商品選びの際のサポートまたロボアドバイザーの内容を見ていきます。
楽天証券はポートフォリオの提案
( 楽天証券iDeCo の商品選択画面)
楽天証券はあなたのリスク許容度に合わせた資産配分の提案をしてくれます。
その資産配分を参考に商品を選ぶことで投資初心者であっても商品選びが分かりやすいです。
マネックス証券はポートフォリオの診断
( マネックス証券のiDeCo の商品選択画面)
マネックス証券は年齢や投資経験の有無などの5つの質問に答えることで自分にあった最適なポートフォリオと商品の提案をしてくれます。
ポイントとしてはリスク許容度を診断後に自由で変更できる点と具体的な金額シミュレーションができることです。
イメージが非常につかみやすいです。
ただしiDeCoのアドバイス機能はあくまでツールです。
確定拠出年金は法律上「運営管理機関による特定の運用商品の推奨は不可」となっているのでこれは仕方がありません。
また昨今話題になっているロボアドバイザー、ウェルスナビやTHEOのように、リスクやリターンを勘案して商品のリバランス(調整)をしてくれるわけではありません。
投資の目安として使っていきましょう。
まとめ どっちにする?
決めれない!どっちが良い?
商品内容でマネックス証券
2つの証券会社はどちらもiDeCoのサービス内容は非常に優れています。
どちらの金融機関も運用管理手数料は無料です。
随時サービス内容の改善をしてきているので、現在利用している証券口座を元に選んでみるのも1つの手です。
ただしあくまで老後の資産運用のためのことを考えるのであれば商品ラインナップが最も優れている マネックス証券 が現状は最適な証券会社となります。
結局のところ一番重視すべきは商品の内容です。
インデックスファンドであればコストの低い商品を選ぶことが、複利効果を受け数十年後に大きな金額差となって現れます。
最安コストの「eMAXIS Slim」シリーズをラインナップに持つマネックス証券のiDeCo はそういった点で老後資産をずっと任せれる安心感があるのです。
「iDeCoになかなか踏み出せない。」そんな方も多いかと思います。ただしまだiDeCoに加入をしていない方は無料で資料も請求できます。
一度資料を見てみてはいかがでしょうか?
今月からはじめるぞ!
今年から節税ができるね!