つみたてNISAとは2018年から始まった非課税投資口座の名称です。
通常のNISAとは違って1年間の非課税投資枠は40万円と少なめ。ですがその分非課税期間は20年間で通常NISAの4倍あります。
また、一般NISAとの併用はできません。
投資対象は国が設定をした基準をクリアした投資信託と一部のETFのみといった縛りがありますが、全ての商品が金融庁の承認を得ていることも特徴です。
まさに長期運用特化口座。
( SBI証券 より)
そんなつみたてNISAで随一のサービスラインナップが充実している金融機関。
それがSBI証券です。
・どこよりも豊富で低コストな商品ラインアップ
・毎日/毎週/毎月で100円から1円単位の投資が可能
つみたてNISAのためのスッキリとして見やすい専用画面もあるので、投資が初めてだという人でも迷うことなく注文&損益チェックが可能です。
更に投資信託の保有によるポイントの付与も。
では実際のところどれくらいお得なのか。
この記事ではあらためて
・SBI証券でつみたてNISAをはじめるメリット
・SBI証券のつみたてNISAおすすめ商品
についてを考察していきます。
SBI証券でつみたてNISAをはじめるメリット
それではまずSBI証券でつみたてNISAをはじめるメリットから整理をしていきます。
投資信託の商品数がネット証券随一
SBI証券のつみたてNISAの商品数はインデックスファンド、アクティブファンドを合わせて150本がラインナップされています。
この商品数は楽天証券と並びネット・店舗型を問わずNo1です。
・人気アクティブファンド「ひふみ」から
・eMAXIS Slimや楽天バンガードといった低コストインデックスファンドまで
つみたてNISAの基準を満たしたほぼすべての投資信託をSBI証券で買付することが可能です。
実際に商品の内容を他の金融機関と比較してみると、大手ネット証券では開きがないものの店舗型の金融機関との差は歴然。
また、つみたてNISAでの商品ラインナップの豊富さからは証券会社のつみたてNISAへの今後の力の入れようも分かります。
商品数に対してアピールをする証券会社は間違いなく今後も良い商品が出ればその商品を自社で取り扱うように考えます。
現状というよりも今後が優位。
だからこそつみたてNISAで商品数が多い金融機関は信頼ができるんです。
毎月、毎週、毎日の設定で100円からの投資ができる
( SBI証券 より)
SBI証券のつみたてNISAは
・100円以上1円単位
・毎日・毎週・毎月
の積み立てが可能です。
100円から1円単位で積立ができる金融機関は他には「楽天証券」「マネックス証券」「松井証券」と非常に限られています。
ネット証券でも多くが500円や1,000円からの投資単位であり、店舗型だと10,000円からという金融機関も。
自分は投資を始めたばかりのころ、100円を投資することでも感動したことを覚えています。
はじめての投資がつみたてNISAという方はまずは少額から慣れていくことをすすめます。
毎日積立はSBI証券と楽天証券ができますが、毎週積立もできる金融機関は現状SBI証券しかありません。
「楽天証券でも毎日つみたてはできるけれど、毎週積立する意味なんてある?」なんて方も多いと思うんですが意外と毎週積立って面白いです。
株式市場には、理論ではうまく説明できないけれど継続的に多発する事象があります。それがアノマリーです。
アノマリーは曜日でも存在します。
・国内株は週の前半に下がって後半に上げやすい
・米国株は月曜日は下げやすくて金曜日は上がりやすい
こういった統計が市場にはあったりするんです。
それに合わせて投資信託の買付をすればちょっと素敵だなって思いませんか?
もちろんあくまで過去の傾向であり、迷信の1つでもあります。ただしいつ買ってもいいなら、少しでも安い可能性があるときに買いたいですよね。
ただし投資信託の場合、国内株に投資する商品は約定が当日ですが海外株が入ると翌日の約定となる点には注意してください。
SBIポイントを貯めることができる
(ポイント付与一覧)
SBI証券は投資信託の保有残高に応じて1,000万円未満の場合は年率0.1%、1000万円以上の場合は0.2%のSBIポイントが貰える投信マイレージサービスを行っています。
SBIポイントはナナコポイントやTポイントへ等価で交換もできますが、1ポイントあたり0.85円で現金にすることもできます(要:住信SBIネット銀行口座)
ポイントを現金への交換ができるのは楽天証券にはない大きな強みです。
また楽天証券のポイント付与率は年率0.048%換算(ハッピープログラム適用時)となるなので基本ポイント付与率もSBI証券の方が高いです。
SBIポイントの注意点
ただしSBIポイントの付与には注意点があります。
1つ目の注意点は一部商品のポイント付与率です。
基本的には0.1%または0.2%でポイントが貯まる投信マイレージですが低コストインデックスファンドの場合はそれらの付与率が引き下げられます。
・eMAXIS Slimシリーズ
・たわらノーロードシリーズ
・iFree インデックスシリーズ
・ニッセイインデックスシリーズ
・楽天インデックスシリーズ
これらのファンドは保有残高に関わらずポイント付与率は0.03%または0.05%となります。
またSBI先進国株式、新興国株式インデックスファンドの場合は一律0%となることにも注意してください。(詳しくはこちらから)
2つめの注意点はポイントの有効期限です。
SBIポイントの有効期限は付与から約2年です。年ごとに2年間繰り越されますが、4年目になると1年目のポイントは失効されます。
ちなみに楽天ポイントの場合は有効期限は1年ですが1度でもポイントを獲得すれば有効期限は延長されるので、失効の心配がありません。
投資初心者でも分かりやすい管理ができる
( SBI証券 より)
そして最後に。SBI証券でつみたてNISAをはじめるメリットとして「カートつみたて」や「NISA枠ぎりぎり注文」などを含めた管理画面の分かりやすさをあげます。
もともと楽天証券に比べて投資信託のランキングやサーチ機能に長けているSBI証券でしたがつみたてNISA専用画面により、更にユーザビリティーの改善が進んでいます。
NISA枠ぎりぎり注文とはNISA投資可能枠が積立設定金額以下の場合、積立予定の注文金額を引き下げて買付を行い、限界までNISA枠を使い切る仕組みです。
特定口座での買付の心配はありません。
例えば非課税投資枠があと1000円だとした場合、2000円の積立注文を出していても自動的に限度額を判別して1000円の投資に切替えてくれます。
・年度の途中でつみたてNISAをはじめたり
・商品の変更や増減額をしたり
そんな時にもこの機能が役立ちます。こういった機能が充実している証券会社は非常に少ないです。
カートつみたて機能も分かりやすくて素晴らしいです。
・金額での入力、比率での入力
・1ヶ月や年間での設定状況の確認
・一覧形式で把握できる積立設定
つみたてNISAで知りたい情報を、過不足なくわかりやすいインターフェースで管理できるので、今から投資をはじめる方でも絶対に迷いません。
SBI証券のつみたてNISAのおすすめ商品
SBI証券のつみたてNISAのメリットを紹介しました。
では次に実際、つみたてNISAでどの商品を選べばいいのか。
・投資利益が全額非課税
・20年間の長期投資
以上の点を踏まえたうえで、絶対に後悔しないと断言できる商品を紹介します。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
eMAXIS Slim米国株式はアメリカの大型株の代表的な株価指数である「S&P500」へと最安コストで投資をする商品です。
S&P500は米国の大企業500銘柄の株価を基に算出される指数です。時価総額をベースに平均値が算出されている点でTOPIXと似ています。
S&P500の特徴、それは高い分散性と成長性にあります。
30銘柄からなるNYダウとは違い、幅広く分散がされていながらもAppleやAmazonといった急成長株の恩恵も大きく受けられる。
「ほとんどの投資家はS&P500に勝てない」
その格言に嘘はない隙のない投資先です。
また同じくアメリカに投資する商品としては他に「楽天・全米株式インデックスファンド」がありますが、こちらは小型株を含むことが特徴です。
過去のリターンで比較した場合、やや楽天全米株式の方が有利といったところ。
ただしそれはボラティリティ(リスク)の高さあってのこと。
失敗のできない個人投資という前提であれば、やはり私はeMAXIS SlimS&P500を強くおすすめします。
全世界株式は3つの中から
次におすすめるのは全世界の株式に対して投資ができる商品です。
米国は数少ない人口増加の見込める先進国であり、今後も世界を牽引していく可能性は非常に高いですが20年先のことは誰にもやはりわかりません。
全世界株式への投資は絶対に平均点がとれるという安心感があります。
全世界株式へ投資をする商品は
・楽天・全世界株式インデックスファンド
・eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)
・eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)
この3つをおすすめします。
楽天全世界株式インデックスファンドは世界最大規模のETFである「VT」へと投資をする商品です。
淡々とVTを買うだけという単純な商品。だからこその安心感があります。
eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)は日本を含む全世界の株式に対して最安コストで投資ができる商品です。
まさにリーサルウェポン。非の打ち所がない商品です。
ただ悲しいことにあくまで過去の実績をもとにするのであれば日本を投資対象から外した「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」が最もパフォーマンスは期待できそうです。
「日本にいるからこそ、リスク分散として日本株への投資をしない」そんな考え方をする方も最近では多いですね。
また同じく全世界株式に投資する商品としては「SBI全世界株式インデックスファンド」もあります。
信託報酬は0.139%と非常に格安。
ただしこちらの商品は指数現物運用ではなく
・海外ETFへの投資で擬似的な指数連動を目指す
・楽天全世界株とは違い3本のETFへ投資をする
以上の2点から対象インデックスとの乖離が起きやすいことが予測されるので、たとえ低コストであってもおすすめはできません。
まとめ
(長期投資だからこそ長い目で)
SBI証券でつみたてNISAをはじめるメリットとおすすめ商品を紹介しました。
やはりSBI証券のつみたてNISAは毎日・毎週・毎月といった積立設定の自由さと商品ラインアップの豊富さにあります。
NISA枠ぎりぎり注文もあるので、非課税投資枠を余す心配もなくつみたてNISAが初めての投資という方でも間違いなく安心できます。
ポイントでは楽天の方がお得だけれど・・。
どうしてもつみたてNISAは楽天証券の「複数の投信を毎日積立⇒ポイント量産」というポイントメリットに目が行くことは事実です。
ただしよくよく見れば、本当にお得なのかと疑問に思う部分も。
例えば投資先が同じインデックスファンドでも0.1%信託報酬が違えば、100万円運用で年間1000円の運用差になるんです。
そしてこの運用差は運用期間が長ければ長いほど、複利が効いて大きくなります。
それを知ってもずっとあなたは商品を保有し続けることができますか?
また、20年先の運用また受取のことを考えると投資先が複雑になることは正直言って好ましくないですよね。
投資はうまくいっている人ほどシンプルであり合理的なケースが多いです。長期間でのつみたて投資ならなおさらです。
目先のポイントよりも20年先の資産形成
自分の好きな設定で商品を買付したい
そんな人にとってはSBI証券のつみたてNISAは、もっとも優れた金融機関ともいえるのです。
つみたてNISAを最近よく耳にするけれど、投資って何だか怖いなって方もいるかもしれません。
ただし踏み出してみると拍子抜けするほど簡単であり、そして楽しいです。「もっと早くやっていれば・・」なんてことをいつも自分は考えます。
まずは少額からはじめてみてはいかがでしょうか。