共働きサラリーマンの家計簿

アラサーの投資+雑記ブログ

1番お得な退職日はいつになる?損をしないように会社を辞めよう

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いつ辞めよう…

合理的な時期を調べてみたよ

 「社会人の常識として〜ヶ月前に話す」といった会社側の都合はおいておきます。従業員の都合だけを考えた場合として

 

・会社をいつ辞めれば効率的にお金が貰えるか

・リスタートがきりやすい時期はいつか

 

「会社の退職時期」についていくつかの側面から合理的に考えてみました。退職を考える人にとっての参考になれば幸いです。

 

賞与支給月の末日が一番お得 

うちは6月と12月

じゃあその月末がイイね

賞与が貰える月の末日に退職することが1番お金の面で効率の良い会社の辞め方です。頭に入れておきたいのは、給与と賞与の支給要件は違う場合が多いということです。

 

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・給与は算定対象期間に在籍していれば貰えます

・賞与は支給日に在籍している必要があります(※1)

(※1)会社の就業規則に「支給日在籍要件」の定めがある場合。

 

例:6月20日が賞与支給日。5月末で退職

・5月分の給与は6月でも不足なく支払われます

・賞与は全く支払われません

 

算定時期に働いているのだからボーナスも給与と同じように貰わなければ理屈が合わないのですが、多くの企業が賞与支給の慣行として「支給日在籍要件」を定めており、お金が貰えないことが多いです。

支給日在籍要件とは、その名の通り報酬の支給日に当たる日に会社に籍があるか(退職していないか)どうかが問われます。

また、この定めは前もって会社規定にあったり慣行としてそれが続いていれば特に違法でもありません。

 

月の途中よりも末日に辞める方がお得

月途中で辞めるとどうなるん?

その月の国民年金が自己負担になるよ

退職日は月途中ではなく、末日の方がお得になります。理由は厚生年金と健康保険を会社にギリギリまで折半負担して貰えるからです。

 

社会保険の資格喪失日は退職日の翌日です。

つまり会社を辞めた次の日に私たちは厚生年金保険から脱退することになります。しかし引き続き国民健康保険と国民年金に加入する(お金を支払う)必要があります。

 

例:月末(6月30日)に会社を辞めると

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7月1日に厚生年金保険が喪失になります。

6月分の給与からは5月分と6月分の社会保険料がダブルで控除されます

社会保険料は原則として前月分から徴収ですが、末日退社の場合は今月分も引かれます。(当月払いの場合)

 

手取り金額はいつもより少なくなります。

但し6月までは会社と社会保険料を折半できることになります。もちろん加入しているのは厚生年金ですので将来の年金受取額も増えます。

 

例:月中(6月20日)に会社を辞めると

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6月21日に厚生年金保険が喪失となり国民健康保険と国民年金に加入することになります。

6月分の給与からは5月分の社会保険料しか引かれません

 

手取り金額で言えば末日退社よりも多くなります。

 但し6月分の国民健康保険と国民年金を結局後から自己負担で納付しなければなりません。

また厚生年金と違って国民年金の納付となるので将来の年金額見積もりも低くなることに注意して下さい。

空白期間なくても月末退職の方が良さそうやな

厚生年金の期間増えるしね

 

意外とお得な退職時期は?

前述した通り賞与月の末日に退職するのが一番お金の面では都合がいいのですが、それだと会社の目が気になることを理由に避けたい方もいるかと思います。

そんな人はこんな時期を意識してみてください。

 

有給付与のタイミングで辞める

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(勤続年数で有給付与日数は変わるのも注意)

多くの会社では期の始めに当たる日に有給を付与します。そのタイミングを待って退職をするのも悪くありません。

例えば2月末決算で3月1日が期首の企業がある場合は、新しい期の有給を消化して退職しても特に社内からは悪い評判も立ちにくいでしょう。

 

ボーナスをもらってから辞めることは誰でも思いつきますが、まさか有給付与のタイミングで辞めるとは誰も思わないですからね。

 

退職金の節目で辞める

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 退職金の計算式については社内規定に載っていることが多いです。もしそれが確認できる場合は退職金付与の計算式や条件を一度見てみることもおすすめします。

 

勤続年数をもとに退職金を定額に支払う会社(5年で100万、10年で200万など)場合は特に注意してください。

そのベースとなる日を意識して会社を辞める時期について考えるとお得になる場合があります。ただし、等級による毎月加算の会社の場合は特に意味はありません。(いわゆる基本給連動型やポイント制)

 

リスタートのしやすさで考えるなら

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(厚生労働省 一般職業紹介状況より)

3月と10月が最も転職活動に適した時期です

この時期は過去を見ても有効求人倍率が非常に高く、最も人員を募集する時期にあたります。

なんでそうなるの?

企業が人員を見直しに入るから

この時期にガサッと人が抜けるというわけではないので安心してください。企業の決算は3月また9月末に行われることが多く、その際に人員の見直しを図る会社は少なくありません。

純粋に増員の採用となるので、他の時期と比べても負担が軽減される傾向が強いです。

 

できれば在職中に転職活動をはじめたい

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また忙しくてなかなか転職活動ができないという人は今やスマホアプリでも転職活動できるということを覚えておいて下さい。

例えばこのアプリなら、いつどこでもチャットでプロの転職コンシェルジュと相談が気軽にできますわざわざエージェントに会いに行かないでもいいのです。

時代も変わったな…

非公開求人も貰えるしね

まとめ 

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会社を辞めるお得な時期についてまとめてみました。結論から言うなら賞与を貰った末日に辞めることが一番お金の面ではお得です。

ただしなかなか気も使うので、上にあげた「転職にいいタイミング」と合わせて考えてみるのも良さそうです。

 

基本的には退職する3ヶ月前に意向を伝えるのがマナーなので例えば、

・11月になったら退職願いを伝える

・2月◯◯日を最終出勤日とする

・3月の有給期間に転職活動をがんばる

これなら空白期間もなく、少しゆとりもある転職活動ができそうですよね。

夏であれば6.7月に辞意を伝えて10月の求人が多いときにできるだけ体をあけておきたいです。

 

変にカッコつけるのは後悔するだけ

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この記事を書いたのは自分のような経験をして欲しくなかったからです。自分は25の時に新卒で入社した大手企業を辞めましたが自分の意思で退職日が決めれませんでした。

有給も全く消化できませんでした。

 

退社を告げたのは予定した日の3ヶ月前です。

上司はそれが引き止められないと分かると一変して高圧的になりました。そして無理矢理に退職日の引き延ばしにかかりました。

これも有給を取りにくかった1つの要因です。

 

その頃の自分は意見を通す強さがありませんでした。

結局、人間関係の悪化を懸念して最後の出勤日まで残業をしていました。

その後は2ヶ月間の無職期間を経て転職をしました。今は未経験ながら経理をしていて、やっと天職に出会えたなと思っています

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 ただ、今更になって思うのです。

本当だったらあの2ヶ月間は給与もらえたなあ」と。

「職場に最後まで迷惑をかけなかった。」

そういえば聞こえはいいですが、冷静になって考えてみるとよく分からない見栄の為に貴重なお金を失ったなと後悔をしています。

だってもう彼らとは会うこともないのだから。

 

自分はそこを勘違いしていました。

人の良いひとほど、退職は消耗するかと思います。

「自分みたいな人間が働ける場所はここしかないんじゃないか?」と不安になることもあるかと思います。でもそれは間違いです。

 

今は超が付くほどの売り手市場です。

転職をしたら条件が悪くなっていくというのはもう過去の話です。MIIDAS(ミーダス) で自分の適正年収を見たときに自分は驚きました。

みんなこんなもらってたのか

 

会社はとても大きな井戸のようなものです。

光が見えないから、ここしか無いと思ってしまう。

でも実は世界は外に広がっています。僕は自分のフィールドを見つけることができました。

どうか後悔のない退職をしてください。

 

そしてせっかくなので無職生活を少しの間、楽しんでください。僕はリゾートバイト でちょっと甘酸っぱい経験をしたりもしました(笑)

世界は僕らが思う以上に広いですよ。