簿記3級すら取らないまま入社して3年が過ぎました。
そして勉強もしていません。資格をもたないまま経理へと転職をして、今もその状況は変わりません。
まぁ、毎日楽しくやれています。
"非上場大手の経理に資格なしで転職してから"
少し自分の経験談を書いていきます。また僕の前職は零細企業の総務。経理職自体も未経験での転職活動でした。
でもだからこそ
・経理の仕事に興味があって
・でも資格の勉強する時間がない
そんな人の後押しができるかなと考えています。
というよりまず言いたいです。
「とりあえず受けてみなよ。」
売り手市場の今。迷っているなら動くべきです。
・自信があるならリクナビを使えばいいし
・未経験でありスキルもないなら自分のようにエージェント を頼ってもいい。
あなたが想定している以上に今は経理業界も人材難です。もともと人気の事務職でもありこんなチャンスはそうそうありません。
ただし動かなければ始まらないです。
未経験の人はまずは日次業務から
それでは早速書いていきます。
5人いる経理部の一員となった自分。
未経験なことは入社前より知られているので特別な仕事は求められません。まずは1日の流れをつかむところからはじまります。
出産で離脱予定の方から仕事を教えてもらい少しずつ業務を受け継ぎました。未経験で経理へと転職した場合は
・先輩社員のルーチン業務の一部を貰う
・退社予定の人からそのまま引き継ぐ
そのどちらかになるはずです(楽なのはもちろん前者)
基本的な日次業務として
・社内での経費精算処理業務
・得意先からの入金管理
そんなところから業務を覚えていきます。企業規模が大きい所ほど狭い分野を深く掘り下げていく傾向が強いです。
どちらかといえばその方が楽。でも上場企業は大変なので気をつけてください。
毎日の業務に簿記知識は不要
マジで知識がなくても困りません。
日次業務はその傾向が特に顕著です。簿記のテキストにあるような手での仕訳なんて起こすことはほとんどないです。
・費用が発生すれば全社員が社内システムにその内容を入力する
・その内容から自動的に仕訳ができる
僕はその仕訳データを経理システムに取り込んでいく作業をしているだけです。
仕入れ、売上管理に至るまで、プロセスはどんどん簡素化していき自動で会社の数字はできていきます。
エラー、異常値だけを確認していけば毎日は何事もなく過ぎていくということです。
月次の業務も作業で終わる
月次での作業もそこまで作業量が多いわけではありません。
・請求書を発行する
・月末締めの支払い処理をする
そんな作業が増えるだけです。
請求書を印刷して、封入して送付する。全てを終えるのに初月は8時間を費やしました。
でもだんだんとそんな作業も慣れていきます。
請求書をすべて送っても半日しか経っていない。そして今日も上司は不在。
代わりにネットをする時間だけが増えていました。。
システムの改善とか分析も
業務に慣れていくと会社から「半期目標」の設定を求められたりします。
本音を言えば目標がない。だから非常に面倒です。
ただしある程度日次、月次業務に慣れていくとシステムの改善点などが見つかることも事実です。そういったところを少しずつ見直していきます。
別に、自分がそのシステムを直接構築したり修正するわけでもありません。専門のソフト屋に外注、また自社のITに依頼。より良いものにデザインしていくイメージですね。
向こうは向こうで慣れています。
1から10までやらなくても問題ないです。
分析にも簿記の知識は使わなかった
分析をして発表をする機会も増えてきます。
比較、分析また検証。それらが好きな人は特に経理に合っているはずです。
会計の知識をそこまで使いません。
どちらかといえば「情報伝達能力」が求められるケースは多くあります。
簿記知識がない自分だからこそ全社員に寄り添える。
そんな意識の方が業務は前に進んでいきますし会社もそれを望んでいます。経理にもいろんなピースが必要。
それはそれで尊重されました。
また、会計上で分からないことがあればググれば大抵のことは載っているし顧問の税理士に聞けばOKです。
そして決算。大丈夫。上場してない限り
決算時期は確かに忙しいです。
ただし年次でおこなうルーチン業務が増えただけという見方もできます。ある条件を満たしている会社にとっては。
その条件は2つあります。
申告書作成を税理士に依頼していること
経理業務が劇的に楽になるポイントです。
日々の会計処理がきちんとされているのであれば、後はもう必要なものを集めて税理士事務所に任せるだけ。
会議での発表だけを考えればいい。プレッシャーも少ないです。
上場していないこと
上場すれば1にも2にもとにかくまずスピードが求められます。
グループ連結している会社なら
・全ての会社の決算書を集めるor代理作成
・連結仕訳
・連結決算書作成
この全てを期末から20日程度で求められます。
既に意識が違うわけです。4半期決算もあり毎月が決算のようなイメージ。株価を左右するので間違うことはできないし、誤解を与えない表記にする必要もあります。
全てがしんどいんです。
だからこそ入社する前に確認する。
上場しているかどうかは自分でも分かりますが、経理業務を内製化しているかどうかは中の人じゃないと分かりません。
自分の場合、聞きにくいことは全てエージェント さんに代わりに調べてもらっていました。
他、転職してみて思うこと

ホントにゼロからの簿記3級 『ふくしままさゆきのホントに』シリーズ
- 作者: ふくしままさゆき
- 出版社/メーカー: 花嶋生花
- 発売日: 2014/01/10
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
(とりあえず何にも分からない人はこれから見て)
以上が経理に転職してから僕がやってきた事です。
未経験で資格もない。だからこそ不安でした。自分が転職をする際に気にしていたことを挙げてみます。
・資格ないと馬鹿にされたり、取れと言われない?
全く言われませんでした。というよりそんなこと誰も気にしていません。みんな自分のことで精一杯生きています。
そしてもしそんな事を入社してからネチネチという会社があればそんな所はあらゆる意味でブラック。
資格を持っていようがそんな場所は辞めておきましょう。
・転職してからの心境はどう変わるか
入社した頃の自分はみなぎっていました。
・こんな自分でも評価してくれた
・この会社に骨を埋める覚悟で尽くそう
待遇の良さや手厚い福利厚生。零細を経験した自分は感謝することが多かったです。
しかしそれも慣れてくると本来の自分が表れます
・ルーチン業務だけで帰りたい。定時は厳守。
・資格?取れたらカッコええな…
もう魔法は解けてしまいました。これがニュートラル。結局いまやらない人はこれからもやらないんですよね。
スキルアップしないと、転職しにくくならない?
以前はそんなこと思ったりもしました。ただよく考えてみたら、自分にとって1番の会社に行くために転職して、それが成功したわけです。
もう職を変える必要がないんです。
「今の会社がいつかダメになったら?」
と考えるのであれば同列に
「スキルが全く役に立たない未来がきたら?」
も考えた方がいいわけです。
実際に、今の経理業務はそれに近い所まで来ています。税理士すらダブついているこの現状。
だったらせめて今だけでも楽しみたいんです。
まとめ 未経験でもなんとかなるよ
未経験資格なしで経理に転職してからについてをかいてみました。
自分でいうのもおかしいが割と何とかなっています。今年の春には昇進もありました。
ただし重ねて言いますが
・未上場であること
・税理士に決算業務を委託していること
この2つはあなたに自信がなく上昇志向がないならマストです。
だからこそ自分はエージェント を使って企業の内情をできるだけ聞きました。もう失敗はしたくなかったんです。
また、エージェントもう1つの利点としては非公開求人があげられます。僕は結局パソナの非公開求人 を利用して転職しました。倍率が低いから受かったようなものです。
最後に、自分でハードルを作らないで。
企業は色んなピースを求めています。今の状態だからこそ当てはまることも。
超売り手とも言われる今の時代。
不満があるなら動いてみる方が幸せです。さぁ一歩踏み出そう。