2018年より始まった非課税投資制度「つみたてNISA」
加入者数はH30.6月時点で68万口座。
公的年金に不安しかない今の世の中、つみたてNISA利用者の約7割を20代から40代の世代が占めています。
投資利益に対しての税金が0%になる
年間投資上限は40万円×20年
投資できる商品が厳選されている
投資益が非課税というメリットはもちろんですが、やはりポイントは投資商品に対して金融庁による基準が設けられているということ。
販売手数料が生じたり、信託報酬の高い商品はあらかじめカット。ぼったくり商品に投資をすることにはならないわけです。
毎年40万円×20年だね
いつ解約してもOKだよ
つみたてNISAの利回りを調べました
(2018年の比較はこちらの記事で)
投資初心者であっても優れた商品を、少額かつ長期で資産形成ができるつみたてNISA。iDeCoとは違っていつ解約しても非課税な点もポイントです。
しかし結局のところ気になります。
「つみたてNISAって実際のところ儲かるの?」
この記事では各資産クラスの代表的な商品の成績を参考に、つみたてNISAの今年度の利回りを計算しました。(2019年2月末時点)
また、つみたてNISAの投資対象は「株式クラスを含む投資信託またETF」という縛りがありますが、この記事では参考として債券またREITの利回りも算出をしています。
参考にした商品
・TOPIX・・eMAXIS Slim国内株式
・日経平均・・eMAXIS 日経225
・先進国株式・・eMAXIS Slim先進国株式
・新興国株式・・eMAXIS Slim新興国株式
・全世界株式(除く日本)・・eMAXIS Slim(略)
・全世界株式・・楽天・全世界株式
・全米株式・・楽天・全米株式
・S&P500・・iFreeS&P500
・8資産・・eMAXIS Slimバランス
・アクティブ・・ひふみ
・(参考)NYダウ・・eMAXIS NYダウ
・(参考)日本債券・・eMAXIS Slim国内債券
・(参考)先進国債券・・eMAXIS Slim先進国債券
・(参考)新興国債券・・eMAXIS 新興国債券
・(参考)日本REIT・・eMAXIS 国内リート
・(参考)先進国REIT・・eMAXIS 先進国リート
それぞれの商品を楽天証券やSBI証券のつみたてNISAで設定できる年初めから毎日均等額を積立した場合のリターンを計算しています。
楽天証券でのカード購入の場合も計算しました
また楽天証券では投資信託を購入する際に楽天カードを利用することで100円につき1円相当のポイントが付くというサービスをはじめました。
ただしこの場合は毎日積立ができずに、月初営業日のみの買付となってしまいます。その事情もふまえて
・銀行口座から毎日買付をした場合に加えて
・楽天カードによる毎月買付をした場合
でのポイントを含めた今年度のパフォーマンスも記事の最後に載せています。
TOPIXの利回りは2.66%
2月のTOPIXは1月のように日経平均を上回らず。
また日本株式自体が先進国・新興国と比べてその復活が芳しくありません。
2019年2月末時点での年初来成績は7.62%とプラスです。
つみたてNISAで毎日積立をした場合
・積立金額63,071円に対して
・資産評価額は64,748円
とプラス1,678円になっています。
まだ含み損が・・
3月に期待しよう・・
日経平均の利回りは2.95%
2月の日経平均はTOPIXを上回りました。しかし年初来でみればまだTOPIXに分があります。
2019年2月末時点での年初来成績は6.86%とプラスです。
つみたてNISAで毎日積立をした場合
・積立金額63,071円に対して
・資産評価額は64,929円
とプラス1,858円になっています。
ダブルインバースが人気らしいな
人気なうちは上がり続けそう
先進国株式の利回りは5.56%
やはり強さを見せた先進国株式。景気の後退が叫ばれていた欧州がやや底打ちをしたのかという見方もでてきました。
2019年2月末時点での年初来成績は12.85%と大きくプラス。
つみたてNISAで毎日積立をした場合
・積立金額63,071円に対して
・資産評価額は66,578円
とプラス3,507円になっています。
新興国株式の利回りは4.79%
中国が完全に底から脱却している新興国株式。ただしインドとパキスタンでの関係は悪化を極めこのクラス一辺倒への投資はやはりまだ控えたいです。
2019年2月末時点での年初来成績は11.38%と大きくプラス。
つみたてNISAで毎日積立をした場合
・積立金額63,071円に対して
・資産評価額は66,092円
とプラス3,021円になっています。
まだやっぱり怖いな・・
中国が引っ張ってくれそうではある
全世界株式(除く日本)の利回りは5.42%
新興国も先進国も調子がいいので今年の全世界株(除く日本)は非常に好調です。
2019年2月末時点での年初来成績は12.56%と大きくプラス。
つみたてNISAで毎日積立をした場合
・積立金額63,071円に対して
・資産評価額は66,487円
とプラス3,417円になっています。
弱小国家といえば
日本だったというわけだ
全世界株式の利回りは5.28%
オールカントリーは軟調な日本の影響もあり、成績はやや悪くなっています。ただしだからといってこの商品が悪いという訳ではありません。
あくまでそういうときもあるというだけのことです。
2019年2月末時点での年初来成績は11.96%と大きくプラス。
つみたてNISAで毎日積立をした場合
・積立金額63,071円に対して
・資産評価額は66,402円
とプラス3,331円になっています。
全米株式の利回りは5.8%
今年の全米株式は小型株が好調にあり非常に強いです。実質コストの高さも指摘されますが成績はトップで唯一無二の投信なので高評価せざるを得ません。
2019年2月末時点での年初来成績は13.36%と大きくプラス。
つみたてNISAで毎日積立をした場合
・積立金額63,071円に対して
・資産評価額は66,726円
とプラス3,655円になっています。
S&P500の利回りは5.49%
順調に12月のマイナスを取り返す米国株式。S&P500も後5%ほど値上がりをすれば昨年の高値を上回る所まで回復しました。
2019年2月末時点での年初来成績は12.32%と大きくプラス。
つみたてNISAで毎日積立をした場合
・積立金額63,071円に対して
・資産評価額は66,533円
とプラス3,463円になっています。
バフェットはやっぱり正しかった。。
8資産均等型の利回りは2.84%
昨年度はうまく資産の分散がされて値下がりを緩和できた8資産均等型ファンド。今年に入り順調にその資産額を伸ばしています。
2019年2月末時点での年初来成績は6.83%。
つみたてNISAで毎日積立をした場合
・積立金額63,071円に対して
・資産評価額は64,864円
とプラス1,793円になっています。
やるじゃん8資産
昨年度のマイナスをほぼカバーしたね
ひふみプラスの利回りは4.59%
今年のひふみは意地をみせてきました。ついに年初来10%超え。ただしまだまだ昨年度の成績をリカバリーはしきれていません。
2019年2月末時点での年初来成績は11.66%と大きくプラス。
つみたてNISAで毎日積立をした場合
・積立金額63,071円に対して
・資産評価額は65,965円
とプラス2,894円になっています。
まだ救われてないからな。
長期投資を信じろっ!
(参考)NYダウの利回りは5.86%
ダウはやっぱり強いです。銘柄こそ少ないですが、アメリカ経済を牽引する値動きを見せています。
2019年2月末時点での年初来成績は12.46%と大きくプラス
総合口座で毎日積立をした場合
・積立金額63,071円に対して
・資産評価額は66,764円
とプラス3,694円になっています。
S&P500に今年も勝ってる
といっても僅差だけどね
日本債券の利回りは+0.16%
日本債券はいつも通りの値動きです。今年も年間を通して少しだけプラスの成績が予想できます。
2019年2月末時点での年初来成績は+0.59%です。
総合口座で毎日積立をした場合
・積立金額63,071円に対して
・資産評価額は63,170円
とプラス99円になっています。
この安定感はマジでヤバいな
楽天カード投資と相性いいね
先進国債券の利回りは+1.36%
円安が続く中で先進国債券の成績は2月になって好調です。為替ヘッジなしなのもいい意味で効いています。
2019年2月末時点での年初来成績は0.74%です。
総合口座で毎日積立をした場合
・積立金額63,071円に対して
・資産評価額は63,930円
とプラス859円になっています。
まぁ投資したくはならんけどな
正直なところそう思う
新興国債券の利回りは2.2%
新興国債券は今年は非常に好調です。リスクを取っている分、先進国債券よりもリターンは高いです。
2019年2月末時点での年初来成績は4.75%です。
総合口座で毎日積立をした場合
・積立金額63,071円に対して
・資産評価額は64,460円
とプラス1,390円になっています。
役割がつかめないよね
新興国債券もつなら株でもちたい
日本リートの利回りは+1.93%
昨年は株安にもかかわらず堅調な成長をとげたJ-REIT市場ですが、今年はややその成長に陰りが見えてきています。
2019年2月末時点での年初来成績は5.15%とプラス。
総合口座で毎日積立をした場合
・積立金額63,071円に対して
・資産評価額は64,289円
とプラス1,218円になっています。
2017年みたいな1人負けするかも
まだまだ分からないよ
先進国リートの利回りは4.07%
2019年の1月は何気に8資産で1番パフォーマンスの高かった先進国リートですがここにきて息切れ。ただしその見通しはまだまだ明るいです。
2019年2月末時点での年初来成績は11.74%と大きくプラス。
総合口座で毎日積立をした場合
・積立金額63,071円に対して
・資産評価額は65,636円
とプラス2,566円になっています。
まとめ 楽天証券+楽天カードは最強
つみたてNISA対象商品、また主要資産の利回りを実際の投資商品をもとに計算をしてみました。(2019年2月末時点)
結果は以下の通りです。
年初来リターンが最も高いのは全米株式で次に先進国株式が続きます。
1月は新興国株式が大きく上げた分、2月はやや息切れ。
そんな中でしっかりと成長を続けてきた、米国株また先進国株式にはやはり長期投資に値する資産クラスといえる頼もしさを感じます。
また今年は堅調に株価が推移していることもあり、毎日つみたてよりも楽天カードでの月初投資の方がパフォーマンスが素晴らしい点も見逃せません。
株価がある程度戻ってきた中で、ある程度のリスクオンをしていこうという方も増えてきています。
しかしまだまだ投資家が昨年末に負った傷は完全には癒えていません。
・米中貿易交渉のもつれ
・製造業景況指数の悪化..etc
1つの指標や出来事により株価が乱高下するリスクは十分に予期でき、調整相場はまだまだ続く勢いです。
ただしあくまでもつみたてNISAは投資期間が20年ある長期投資です。短期的なパフォーマンスだけで見ることは得策ではありません。
私個人としては全世界株式こそ最も”ほったらかしでの長期投資”に適している資産クラスと考えます。
20年間の時期の分散が強制的に図られるつみたてNISAでの投資なら尚更です。
投資信託は楽天カード×楽天証券で
そして実際に計算をしてみて分かる通り、楽天カードによる投資信託の購入は年間で見たパフォーマンスに大きく影響を与えます。
ポイントは複利運用できるわけではありませんが、それでも投資信託を買うだけで1%貰えるのは非常に大きい。
特定口座やNISAでもこのサービスは利用できます。
もちろんつみたてNISAを運用している人でも
・つみたてNISAは銀行口座から毎日積立
・特定口座で楽天カードで積立
という利用をすることが可能です。
余裕があれば時期を分散しての投資ができるのでその方がおすすめです・
楽天証券は投資信託の保有でもポイントが貰えます
(10万円で毎月4ポイントが貰えます)
・つみたてNISAで資産を形成していきたい
・投資信託を購入する口座が決めきれない
そんな人なら絶対に楽天証券を開設するべきです。投資信託に関しては楽天証券が他の証券会社に比べて頭一つ抜きんでています。
そしてもう1つ。
つみたて投資をするならこの最強の組み合わせを絶対に覚えておいてくださいね。
投信は絶対に楽天証券やな
楽天カードを忘れずにね