・日本の株はいつだってアメリカ株に連動する。だから結局アメリカ株だけ持てばいい
・世界時価総額の半数以上をアメリカが占めるから
そんな理由でアメリカ株の投信を持つ人は数多い。何を言おう。自分もその内の1人である。
毎月20万円をeMAXISSlim米国株式インデックスに積立中。
2019年の米国経済の見通しは?
2019年の米国経済は慎重な見方をするアナリストが多数。
株価が下落しても行われる金利の引き上げ、トランプ政権の不安定さや一向に解決へと向かわない貿易戦争。
それらの要因が重なり2018年の10月から12月にかけてS&P500は14%も下落した。
そしてそれらの問題は未だ未解決。
また、これまで急速に成長をしてきた米国経済だったがここにきてそのスピードへの減速感も高まっている
ただし本格的なリセッション入りをするかどうかと言われるとまた意見が分かれるわけで。
なぜなら米国経済の指標は依然として堅調であり雇用統計も悪くないから。
そして金利政策にしても通商問題としても全てが人為的なもの。
大きく改善される余地は残っており、そうなればまた強いアメリカは復活。
ある程度大きな下落をしたことにより、株式指標も割安とまではいきませんが以前よりも買いやすい水準に。
今までもいくつもの困難を乗り越えて急成長を遂げたアメリカ。
そう考えるなら2019年は米国株投資へのいいスタートともいえるのだ。
アメリカの株式指数に対してのインデックス投資信託一覧
・NYダウ
・S &P500
・配当貴族指数
米国株の株式指数はあまりに多くその商品も多岐にわたる。それらをまとめたアメリカ株へのインデックス投資信託一覧表を作成してみた。
"アメリカ株への投資信託って何があるの?"
そんな人がいれば参考にして欲しい。
また、あくまで個人のまとめ。信託報酬引き下げも随時ある。詳細な数字は各自確認して頂きたい。
最近になりファンドが続々と新販売
米国株式に対するインデックスファンドは今、大きな盛り上がりを見せている。
楽天投信からは
・楽天全米株式ファンドは2017年9月から
・楽天米国高配当株式は2018年1月から
ヴァンガード社のETFへ投資をする商品が発売がされている。ただしS&P500のETF『VOO』へ投資するものはまだ楽天から出ていない。
S&P500の投資信託も新発売
(リターンは各通貨基準)
ステート・ストリートからもS &P500連動のインデックスファンドが販売された。ただし信託報酬はとりたてて安くもなくあまり魅力は感じない。
そしてついにeMAXISslimからも販売開始!
現在最も低コストのS &P500連動型ファンドは
・eMAXIS Slim米国株式インデックス(信託報酬0.1728%)
またi-mizuho米国株式インデックス(信託報酬0.6156%)は2018年になり「iシェアーズ米国株式インデックス」と名前を変えて信託報酬も引き下げされた。
現在のおすすめはiFreeNYダウ・インデックス
直近6か月リターン率・・-3.2%
直近1年でのリターン率・・-6.91%
(2019年1月21日時点)
やはり選択と集中がされたダウは強い。1年また3年で見ればS&P500を上回る。今後も市場の寡占化が進むため優位性は高まりそうだ。
今後は同じく低コスト商品となる『たわらノーロード NYダウ』との一騎打ちとなるのかに注目したい。
ダウ平均以外でおすすめの指標は?
アメリカ株全体に緊張が走った2018年。
しかしその中でもなんとか損失が限定的ともいえたNYダウ。
ダウが他指標よりもリターンが勝るのは銘柄を絞っていることから感覚的に把握はできる。気になるのは
・S&P500指数
・S&P500配当貴族指数
・いわゆる全米株式
これら分散のきいたアメリカの株式指数。いったいどれを買えば儲かるのか?
配当貴族指数についてはこの通り
S&P500配当貴族指数とはS&P 500構成銘柄のうち、過去25年間連続して毎年増配している優良大型株のパフォーマンスを測定している。
(参照サイト:S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス)
S&P500の構成銘柄で25年以上増配している大型株
そうとらえれば良さそうだ。ではこれら3つの中でどれを買えばいいのか。それを考える前に少し整理。S&P500指数と配当貴族指数。
どちらがパフォーマンスは上なのか。
S&P500指数とS&P500配当貴族指数はどちらが勝るとは言い切れない
過去のデータ検証などを見ているとS&P500指数よりも配当貴族指数の方が
・配当がある分下落相場でも強い
・S&P500のリターンを超えている
これらの点から優れているという意見が多い。
ただし直近1年は配当貴族指数の方が少し良かった。
(googleファイナンスより)
また5年間での比較でもS&P500配当貴族指数のほうが1%ほど上回った。しかしこれくらいの差ではすぐにひっくり返される可能性もある。
やはりどちらがいいとは言い切れない。
『楽天・米国高配当株式』はS&P500配当貴族指数ではない
(2017年9月30日現在 VYM構成銘柄)
また、バンガードの米国高配当株式ETF(以降VYM)に投資する楽天の米国高配当株式インデックス。この商品は上にあげたS&P500配当貴族指数とは少し違う。
VYMは"FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス"という指標と連動する目的のETFだった。
バンガードとFTSE社が考案した指数でありバランス良い業種。また安定した高配当株により構成される。
全米株式を含め、バンガード社のETFで3つの指標を比較
上の通り、VYMはあくまでも配送貴族指数ではない。
ただし世界一の運用会社であるバンガード社のETFには
・S&P500指数
・バンガード社の高配当株式指数(FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス)
・いわゆる全米株式(CRSP USトータル・マーケット・インデックス)
この3つに連動する商品が昔からある。
どれが一番リターンが高かかったのかを調べた。順にVOO,VYM,VTIとなる。
VOO(S&P500)のリターン
(1年)・・-7.13%
(3年)・・38.36%
VYM(米国高配当水準)のリターン
(1年)・・-9.22%
(3年)・・28.79%
VTI(全米株式)のリターン
(1年)・・-7.23%
(3年)・・39.22%
2019年1月23日時点で調べたものとなる。
VOO(S&P500)のリターンが一番高かった。
またVTI(全米株式)はVOO(S&P500)よりも分散がきいているがリターンは余り変わらなかった。
投資する価値は高くみえる。
特にそれがボラリティをできるだけ少なくしたい投資ならなおさらだ。
まとめ
アメリカ株式への投資信託の中で一番おすすめは
・iFreeNYダウ・インデックス
ダウ平均をベンチマークとする最も低コストなファンドが一番リターンは見込めそうだ。
また今後はその純資産額の増加もあり、実質コストについても下がることが予想できる。
ただしそのベンチマークとなるダウ・ジョーンズ工業株価平均については30銘柄で構成される。(米国のほぼ全ての業種は網羅している)
その企業数としての分散性の少なさにリスクを思う方は、S&P500や全米株式をベンチマークとする投資信託をおすすめしたい。
S&P500に投資する商品としては
・eMAXISSlim 米国株式インデックス
が一番信託報酬(目に見える経費)は安い。ただしまだ設定からの期間が短いため、本当のコスト(実質コスト)が高くなる心配がある。
・i-シェアーズ米国株式インデックス
はその点、しっかりとした成果を残している実績があるので安心ができる。
また全米株式に投資する商品としては
・楽天全米株式インデックスファンド
がおすすめとなる。
世界最大級の投信会社バンガードのETFであるVTIと連携した投資信託。
この1本でアメリカの小型から大型株のほぼすべてに幅広い投資を行うことができる。
またパフォーマンスもS&P500と比べて特別に劣っているわけでもない。万人におすすめできる投資信託といえるだろう。
僕の投資成績を公開
NISA口座で投資をしている自分。
今は「eMAXISSlim米国株式」へ毎月20万円を積立中。暴落はありながらも一応ずっとプラスになっている。
これからももちろん積み立て予定だ。
この記事を見て今から投資を考えている人は、手数料の安いネット証券で口座開設をすること。具体的には
・楽天証券
・SBI証券
・マネックス証券
以上の3つがおすすめだ。
楽天証券は楽天ポイントを使用して投資ができる。また楽天カードでの引き落としにも対応(※ポイントがつくように!)
SBI証券は商品数が最も豊富。毎週積み立て、毎日積み立てにも対応している
マネックス証券は独自の資産設計アドバイスツールを使用でき、投資対象に迷わない
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主要な3大証券からの選択が無難だろう。