教育資金、老後の資金の為など、理由は様々ですが「つみたてNISA(小額投資非課税制度)」を行う人が増えています。
「つみたてNISA」をするのは今まで投資を経験していない人も多く、最初の口座の開設でつまずいてしまうこともしばしば。そんな人のために、この記事では「SBI証券」での口座の開設を、画像を交えてわかりやすく説明します。
これを読めば、「SBI証券」の口座の開設でつまづくことはありません。
口座を開設する前の確認事項
つみたてNISA口座を作るには総合口座が必要
まず、SBI証券で口座を開設したことがない人は、”総合口座”を開設する必要があります。
”つみたてNISA口座”は”総合口座”の中に作る感覚なので、”総合口座”がないと”つみたてNISA口座”を開設することはできません。
総合口座をこれから開設する方は特定口座(源泉徴収あり)、特定口座(源泉徴収なし)、一般口座の3つから1つを選択します。初めての方は特定口座(源泉徴収あり)を選択するのがベター。後から変更も可能です。
SBI証券では総合口座の開設と同時につみたてNISA口座の開設もできます。そんなに手間がかかるわけではないのでご安心ください。既にSBI証券で総合口座を開設している人は、つみたてNISA口座の開設だけ申請すれば大丈夫です。
今までNISAやつみたてNISAを開設したことがあるか
つみたてNISAやNISAは、すべての金融機関で一つしか口座を開設することができません。複数の証券会社などで申し込みをすると税務署のチェックなどに引っかかってしまいます。
ですので、現在使っていないとしても、過去に別のところでつみたてNISA、またはNISAの口座を開設してそのままにしてしまっている場合は、変更手続きが必要ですのでご注意ください。
必要書類はこれだけ
口座開設の申し込みには、本人確認書類が必要です。提出方法は「WEBアップロード」「Eメール」「書面」の三種類ありますが、「WEBアップロード」が一番手間なく、早く口座を開設できます。その為には、口座の開設申請の時点で本人確認書類が揃っていることが必要です。
本人確認書類は、本人が持っている書類によっても異なります。まず第一に、「マイナンバー通知カード」または「個人番号カード(表裏両方)」が必要です。「個人番号カード」には顔写真がついているのでこれ一つあれば本人確認書類の提出は完了です。
「マイナンバー通知カード」の場合は、別個で「顔写真付きの本人確認書類」または「顔写真のない本人確認書類(2点)」が必要です。
「顔写真付きの本人確認書類」は「運転免許証」「住民基本台帳カード」「在留カード」「特別永住者証明書」のいずれか1点。「顔写真のない本人確認書類」は「各種健康保険証」「住民票」「印鑑登録証明証」のうちいずれか2点です。
SBI証券での口座の開設手順
ではさっそく口座の開設手順について説明します。
まず、SBI証券の公式ホームページを開きます。
右端にある”今すぐ口座開設”をクリックしてください。
本人確認書類の提出
口座開設申し込み申請フォームが開きます。まずは本人確認書類の提出をします。
「Eメール」「書類」で提出する場合はこのまま本人情報の入力に移ります。「WEBアップロード」をするなら、スマホなどで撮った写真をこのページでアップロードします。
まず、「通知カード」か「個人番号カード」かどちらか選びます。「個人番号カード」を選んだ場合、本人確認書類の提出はこれで完了です。「通知カード」を選んだ場合は、更に提出する必要があります。
「顔写真付きの本人確認書類」の場合は下記の中から1点提出してください。
- 運転免許証
- 住民基本台帳カード
- 在留カード
- 特別永住者証明書
「顔写真なしの本人確認書類」の場合は下記の中からいずれか2点提出します。
- 各種健康保険証(表裏)
- 住民票
- 印鑑登録証明書
これで本人確認書類の提出は完了です。
本人情報の入力
名前、生年月日、性別、電話番号、Eメールアドレス、住所などを入力していきます。
間違えると不備で戻されてしまうのでご注意ください。
口座を開設するにあたってつまずきやすいのがこの”特定口座”です。なんのことかわからない人も多いと思いますが、簡単にいうと「税金の計算を証券会社がやってくれる口座」のことです。
”特定口座”ではなく”一般口座”にしてしまうと難しい税金の計算を自分でしなくてはいけなくなるので、投資について初心者の人は”特定口座”の開設をしましょう。
また、”特定口座”には源泉徴収をするかしないか選べます。「源泉徴収をする」を選ぶと確定申告が必要なくなるので、基本的には一番上の「開設する(源泉徴収あり)」を選ぶことをおすすめします。
ただし、つみたてNISAだけを利用する場合はそもそも非課税なのであまり関係ありません。
今回はつみたてNISA口座の開設なので、忘れずに一番上を選択します。
住信SBIネット銀行の申し込みも同時にすることができます。普通のネット銀行と同じように、ネット上で振り込みができたり、ATMで利用できたりします。
どちらでも大丈夫なので、希望する場合は申し込むにチェックを入れてください。これで本人情報の入力は終了です。
包括告知・各種規程等の確認
「包括告知・各種規程等の確認」をし、問題がないようでしたらチェックを入れ、確認画面に移ります。
入力情報の確認
入力情報の確認をします。流し見るだけではなく、きちんと住所や電話番号が間違っていないか確認しましょう。
また、「つみたてNISAを申し込む」になっているかどうかの確認も忘れないようにしてください。
申し込み方法は「WEBアップロード」を選択しているため、「オンラインで口座開設」となっています。
また、この方法は「本人限定郵便」を受け取れる人に限られています。「本人限定郵便」とは、郵便物を受け取る際に身分確認が必要になる郵便のことです。
これで申し込みを完了しました。しかしまだこれからやらなくてはいけないことがあります。
初回ログインと情報登録
「WEBアップロード」を選択した人は、このままSBI証券のマイページへログインできます。
初回ログインをし、情報を登録しないとつみたてNISAの取引ができないので、このままログインして登録してしまいましょう。
まずは「初回ログインフォームはこちら」からログインフォームへ移動し、「ユーザーネーム」「ログインパスワード」を使ってログインします。
情報の登録や質問に回答します。
職業を登録します。勤め先の名称や部署名など、かなり詳しく登録する必要があります。また、金融商品取引業者に勤務している場合は口座の開設ができません。
世帯主との関係、名前や職業も同じように登録します。こちらも、世帯主が金融商品取引業者に勤務している場合は口座を開設できません。
本人、または世帯主が上場会社に勤務している場合は、「インサイダー登録」が必要です。「インサイダー取引」を防止するためです。
「インサイダー取引」とは、自分が勤めている会社や役員などの立場で得られる情報を利用し、その情報が一般に公開される前に株式の売買などを行うことで、金融商品取引法により禁止されています。
SBI証券から出金する際、振込先となる口座を登録します。総合口座の申し込みをした名義以外の名前の口座は登録することができませんので、ご注意ください。
投資に関する質問に回答します。未経験だからといって特に制限が付くわけではないので、正直に回答しましょう。
今までに登録した内容を確認します。丁寧に一つ一つ確認しましょう。
このあとはiDeCoなどの申し込みができますので、興味があれば同時申し込みしてください。つみたてNISAしかやる予定がない人はしなくて大丈夫です。
これで登録は完了です。
口座開設申し込み後の流れ
口座開設完了―仮開設―
口座申し込みをすると、最短3営業日ほどでSBI証券からつみたてNISA口座開設完了の連絡がEメールにて届きます。
このメールが届けば”仮開設”状態となり、すぐにつみたてNISAの取引が開始できます。
もしこの仮開設後に他の証券会社などでNISA口座やつみたてNISA口座の開設をしていることが発覚した場合、SBI証券で開設したつみたてNISA口座は無効になり仮開設期間中に取引した株式などは一般口座に振り替えられ、課税対象となってしまいますのでご注意ください。
税務署の調査によって承認―本開設―
SBI証券によって税務署につみたてNISA口座の開設申請がされます。この審査には約1~2週間ほどかかります。審査が承認されれば、晴れて本開設となりSBI証券から審査完了の連絡が届きます。
つみたてNISA口座開設完了
これでSBI証券のつみたてNISA口座が開設されました。取引を開始できます。「つみたてNISA」は便利な制度ですが、まったく投資をしたことがない人には難しいことも多い制度です。
SBI証券で口座を開設する際はこの記事通りに進めればつまづくことはありませんので、ぜひ参考にしてみてください。