ネット証券と言えばSBI証券か楽天証券。
この2つの口座をメインで使っている方は多いです。しかしそんな2大証券に負けないサービスを提供している証券会社があります。
それがマネックス証券です。
・iDeCoでは最安コストの商品を完璧にラインナップ
・米国株式では中小型銘柄も豊富に取り扱い
今の投資のトレンドをしっかり抑えたサービスで、かくいう私も米国株での逆指値注文に何度救われたことか。
正直なところ米国株式だけでもマネックス証券に口座を作っておく価値は絶対にあります。
それではつみたてNISAはどうなのか。
この記事ではネット3大証券となる楽天証券、SBI証券、マネックス証券のつみたてNISAのサービス内容の比較をしていきます。
つみたてNISAの商品数の比較
・SBI証券のつみたてNISAの商品数は150本
・楽天証券のつみたてNISAの商品数は150本
・マネックス証券のつみたてNISAの商品数は147本
商品数では楽天証券とSBI証券が同数であり、それに僅差でマネックス証券が追う形となっています。
ただし正直いって3社とも運用の上では商品ラインナップに優劣はありません。
・人気アクティブファンド「ひふみ」から
・eMAXIS Slimや楽天バンガードといった低コストインデックスファンドまで
つみたてNISAの基準を満たしたほぼすべての投資信託を3大証券では買付することが可能だからです。
商品数が多すぎると感じたらツールを使おう
またこれだけ商品数が多いと
・何を選べばいいか決めきれない。
・20年という長期間運用を自分ができるかどうか心配
なんて人はマネックス証券の専用ツールである「MONEX VISION β」が非常に有効です。
MONEX VISION βにはリスク・リターンの度合いに応じて「安定型」「バランス型」「積極型」といった目標ポートフォリオが6種類あります。
それらを設定することで、現在の自己資産と目標ポートフォリオを比較してのアドバイスを受けることが可能です。
・現在の保有資産の構成チェック
・なりたい未来に向けた資産の購入提案
それらを随時リアルタイムでシミュレーションが行えます。もちろん今後のリターン予測まで。
なかなか自分の現在の資産に対して具体的な提案をしてくれるツールってありません。
他証券会社の保有資産についての一括管理も可能です。
またMONEX VISION β自体ははつみたてNISAをしていなくても、証券口座を開設するだけで使うことができます。
是非一度使ってみてください。
積立金額での比較
次に投資金額の自由度での比較をします。
・SBI証券は100円以上1円単位での投資が可能
・楽天証券は100円以上1円単位での投資が可能
・マネックス証券も100円以上1円単位での投資が可能
3社とも積立金額の自由度は変わりません。
ただし楽天証券は楽天ポイントを投資に活かすことができるので、ポイントとお金で合計100円の投資をすることも可能です。
また、この3社だけを見ると100円から投資ができることは当たり前のように見えますが実は全くそんなことはありません。
ほとんどの金融機関のつみたてNISAでは1,000円以上からの投資となっており、なかには1万円からという証券会社も存在します。
buy&holdが前提のつみたてNISA。
売却なしでポートフォリオの見直しやリバランスをするには少額投資は非常に有効です。
積立頻度での比較
続いて積立頻度での比較です。
SBI証券は毎日/毎週/毎月
楽天証券は毎日/毎月
マネックス証券は毎月
以上の設定で積立を自動で行うことができます。
毎週積立ができるのはSBI証券ならではのメリットです。
またマネックス証券のつみたてNISAは楽天、SBIの両証券とは異なり積立頻度を毎月のみでしか選択ができません。
ただし毎日積立ができないことをデメリットと考えるかかどうか。
それは自分次第です。
毎日積立には毎月積立に比べて投資時期を分散させるというリスクヘッジ効果はありますがパフォーマンスへ大きな違いは表れないというデータがあることも事実。
それなら過去の傾向から割安となる日を決めて1日で購入した方が利益を得られそうだとは思いませんか?
そして何より毎月積立は資金の管理がしやすいです。
あくまで積立頻度に関しては、毎月積立ができるのであれば後はもう好みの問題と考えていいかと考えます。
投資信託のポイント還元での比較
最後に3社で最も違いが表れるのがポイント特典です。
まずはじめに伝えておくとマネックス証券のつみたてNISAは特定口座では行っている、投資信託保有によるマネックスポイントの付与ありません。
よってポイントを重視するなら楽天証券かSBI証券どちらかの2択となります。
SBI証券は投資信託の保有残高に応じて年率0.1%のSBIポイントが貰える投信マイレージサービスを行っています。
SBIポイントはナナコポイントやTポイントへ等価で交換もできますが、1ポイントあたり0.85円で現金にすることもできます(要:住信SBIネット銀行口座)
楽天証券は投資信託の保有残高に応じて年率0.048%、また楽天カードや楽天銀行を利用して商品を購入することでも楽天ポイントが付与されます。
楽天ポイントは現金への直接的な交換はできないですが、楽天市場の他にもマクドナルドなどの店舗でも利用でき、投資信託の買付にもあてることが可能です。
ポイント投資⇒売却して現金化という形を考えるならSBI証券よりも現金還元率は高いといえます。
楽天証券は投資信託を購入する際にポイントが貰える唯一の金融機関です。
楽天銀行からの引き落としを選ぶことで、100円の購入でも1件につき会員ランクに応じて最大3の楽天ポイントが貰えます。
商品ごとにポイントが貰えるので、例えば1日の最大積立本数である15本の商品を毎日つみたてすれば(15本×3P×営業日20日として)1ヶ月約900の楽天ポイントを貰うことも可能です。
また楽天カードを利用しての積立でも買付金額×1%のポイントが貯まります。(最大500ポイント)
この場合は買付日は月初営業日固定となりますが、支払いは通常のカード利用と同じで翌月となるメリットがあります。
また上にも書いた通り、楽天ポイントは2017年より投資信託の購入もすることもできるようになりました。
SPUも+1倍となります。
人気ファンド保有でのポイント還元比較
投資信託保有によるポイント還元率でいえば最も高いSBI証券。
しかしSBI証券は一部低コストインデックスファンドについては指定銘柄扱いとなり、該当する投資信託の保有によるポイント付与率は下がります。
実際につみたてNISAで投資がされている人気商品で比較をしてみます。
SBI証券は、eMAXIS Slim先進国株式や楽天バンガードシリーズはポイント付与率が0.03%にまで下がりますが他のファンドは0.05%のポイント付与がされています。
それに対して楽天証券の場合はどの投資信託でもポイント付与率は0.048%固定です。(つみたてNISA対象商品の場合)
こうしてみるとポイント付与率の減少があってもまだやはり投信保有でのポイント還元率で見ればSBI証券が楽天を上回るといってもよさそうです。
「ひふみ投信」などアクティブファンドについては0.1%の付与率が維持されることを考えるとなおさらです。
キャンペーンの内容でも比較
最後に、今あげたポイントで比較しても証券会社を決めきれないという方は各証券会社のキャンペーンで1番お得な口座を選ぶという手もあります。
・楽天証券はNISA口座開設&楽天カードクレジットカード決済で抽選300名に3,000楽天ポイント付与されるキャンペーン
・SBI証券は投資信託を買い付けた方1,111名に最大50,000円が付与されるキャンペーン
・マネックス証券は新規口座開設でマネックスポイントが必ず付与されるキャンペーン&つみたてNISAで3万円以上積み立てで100名に2,000円がプレゼントキャンペーン
以上が開催されています。
キャンペーンだけで比較するなら マネックス証券 が1番お得です。
ただしつみたてNISAは20年という長期間の投資口座です。一時的なメリットよりも長い期間に渡って利用したいと思える金融機関を選んでください。
もちろん マネックス証券 に口座だけを開いてマネックスポイントをGET。そしてつみたてNISAは楽天証券ではじめるなんていうのも全然ありです。
まとめ
ネット3大金融機関、楽天証券・SBI証券・マネックス証券をつみたてNISAでのサービス面で比較をしました。
・楽天証券は投資内容やポイント面で最も万能
・SBI証券はポイント+積立頻度の自由さがある
・マネックス証券は資産設計のツールが便利
投資信託購入時でのポイント還元があるのは楽天証券だけなので、お得さで考えるなら楽天証券に分があります。
ただしSBI証券は毎週積立という自由な積立設定ができる唯一の金融機関であり、投資信託の保有でのポイント還元でいえば楽天証券を上回ります。
それぞれの特徴をもう一度整理してみると
楽天証券はこんな人に向いています。
楽天ポイントを効率良くお金に換えたい
毎日積立を少額で自由にしてみたい
手間なく分かりやすい投資をしたい
こういった人であれば楽天証券のつみたてNISAが一番です。
分かりやすいインターフェースも強みであり、投資を始めてする人でも絶対に迷わないです。
SBI証券はこんな人に向いています。
少額投資を自由な積立頻度で行いたい
アクティブファンドへの投資を考えている
つみたてNISAははじめての投資
こういった人ならSBI証券を選ぶ価値は高いです。
つみたてNISA専用画面もあるので、はじめてのネット証券という方でもスムーズに投資することが可能です。
特に「ひふみ」などアクティブファンドへの投資を考える人は、商品保有によるポイントが楽天証券の倍以上なことは大きなメリットです。
マネックス証券はこんな人に向いています。
ポイントは興味がなく良い商品があれば問題ない
資産設計のアドバイスや振り返りをしたい
こういった人ならマネックス証券を選ぶのもOK。ただしやはり個人的にはポイント付与がないこと&毎日積立設定ができないことには不足感も。
ただしマネックス証券は米国株式をする場合は外せない金融機関であり、iDeCoも商品やサービス内容が随一です。
口座を開けばMONEX VISION βも使えるのでサブ証券会社として絶対に利用しておきたいですね。
今回は3大ネット証券会社でのつみたてNISA比較をしましたが、お得さで考えるなら楽天証券、積立の自由さをとるならSBI証券という結果となりました。
ユーザビリティーについては以前は楽天証券をNo,1と私はしていましたが、SBI証券も「つみたてNISAの専用画面」「つみたてアプリの登場」とサービスが充実。
使いやすさは日々各社で改善がされています。
つみたてNISAを最近よく耳にするけれど、投資って何だか怖いなって方もいるかもしれません。
ただし踏み出してみると拍子抜けするほど簡単であり、そして楽しいです。「もっと早くやっていれば・・」なんてことをいつも自分は考えます。
まずは少額からはじめてみてはいかがでしょうか。