共働きサラリーマンの家計簿

アラサーの投資+雑記ブログ

すぐ分かる!!NISA、ジュニアNISA、つみたてNISA、iDeCoの違い

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(それぞれの非課税投資制度のまとめ これで分かれば一番OK!)

 

以前僕はこんな記事を書いた。

2018年からはじまるつみたてNISA。不都合なことが多くどうにも使い勝手がよろしくない。それに対する不満である。 

www.shunpon.com

 

・NISA

・ジュニアNISA

・iDeCo

国が国民に対して投資を促進するための非課税制度。しかしこれに対してうまく利用をしている人。なかなかいない。

もともと投資に興味がある人ならまだしも、それに対して無知である人。

・そもそも非課税の意味が分からない。 

種類が多すぎて違いが分からない。

だからやれないでいる人はとても多い。

 

 

周りを見ても分かるがやっぱり投資は身近じゃない(投機は人気だが)

だから『つみたてNISAが知られていないという現実

それは当たり前というべき事だと僕はおもう。

 自分の場合は

・NISAでアメリカ株の投資信託を毎月買い付け

・iDeCoは楽天ポイントキャンペーンもある 楽天証券 で積立中

 

 

 

つみたてNISAはいつから?開始2018年1月から受付開始は2017年10月から

ただしそのつみたてNISA

来年2018年1月からスタートして口座数は20万にも上る勢いだ。

それなりに好調なすぺりだし。

でももっと多くの人に知ってほしい。

今回この記事では、日本の投資非課税制度であるNISA、つみたてNISA、ジュニアNISA、iDeCoについてその違いをはっきりわかるようにしていく。

・現行NISAとの併用できるの?

・上限っていくらで何買っていいんだっけ?

・iDeCo(確定拠出年金)と何が違うんだ?

そんな悩みを持つ人にとって参考になれば幸いだ。

 

NISA、ジュニアNISA、つみたてNISA、iDeCoの違い

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まずはその比較する項目を一覧に。この部分だけで分かれば1番いい。

細かい内容を確認していく。

利用できる年齢の違い

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(iDeCo厚生労働省の資料  15歳以上の注記)

NISAは20歳以上なら無条件で利用できる。

つみたてNISAは20歳以上なら無条件に利用できる

ジュニアNISAは利用できる年齢と払い出し可能な年齢を間違いやすいので要チェック

・ジュニアNISAの利用できる年齢は0歳~19歳

・ジュニアNISAの払い出しができる年齢は18歳から(正しくは3月31日時点で18歳になる年の1月1日以降)

そしてiDeCoについても誤解されがちなので要チェック

iDeCoの利用年齢は20歳以上60歳未満となるが、厚生年金保険に加入しているという条件を満たせば15歳以上で利用することができると厚生労働省は公式で発表している。

意外と知られていない(というか知らなかった)人も多いのではないかと思う。

 

 年間投資上限の金額について

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(iDeCo年間投資上限金額:厚生労働省より)

次に年間投資上限の金額についてだが

 NISAについては年間120万円

つみたてNISAは年間40万円

ジュニアNISAは年間80万円

iDeCoについては図にあるように

一般的な配偶者に扶養をされている主婦(夫)やサラリーマンであれば年間27.6万円(月額上限2.3万円)

厚生年金保険に加入をしていない自営業の方については、年間81.6万円(月額上限6.8万円)

となりその枠は大きく異なる。

 

 運用可能期間と非課税投資総額について

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つみたてNISA早分かりガイドブック非課税投資枠)

NISAは5年間で計600万円(120万円×5)の非課税投資総額となる。

6年目以降についても、引き続きNISA口座で翌年の非課税枠120万円を利用してそのまま保有(ロールオーバー)し続けることができる。

つみたてNISAは20年間で計800万円(40万円×20)の非課税投資総額となる。

翌年目移行については現行NISAのようにロールオーバーができるかの言及は今のところされていない。

 

ジュニアNISAは5年間で計400万円(80万円×5)の非課税投資総額となる。

現行のNISAと同じように口座開設者が20歳に到達するまで(もしくは2023年12月末まで)はロールオーバーが可能となる。

iDeCoは拠出者が60歳になるまでに投資をした全額。それが非課税投資総額となる。

また、積立はそれまでしかできないが60歳から10年間について運用のみ延長は可能だ。

 

 投資途中での引出しについて

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 (iDeCoの引出し確定拠出年金の概要より)

NISAはいつでもできる

但し売却したからといってその分の非課税投資枠が再利用できるわけではないので注意。(そんなことできたらデイトレに使えるしね・・)

つみたてNISAについてはいつでも途中引出しができる

但しこちらも売却したからといってその分の非課税投資枠が再利用できるわけではないので注意。

 

ジュニアNISAについては払い出しをすることはできるが条件付き

子供が18歳になる前(正しくは3月31日時点で18歳である都市の前年の12月31日まで)の引き出しで

『災害等のやむを得ない事由』という例外事項で無い場合については、その売却益また過去の配当金に至るまでが遡って課税がされる。

iDeCoについては60歳になるまで原則払い出しは不可能

計画性のある投資が求められる。

非課税となる対象について

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 (厚生労働省の資料iDeCoの税制優遇措置)

NISAは投資した金融商品の運用益が非課税。

運用益とは譲渡金、分配金、配当金のこと。

通常金融商品の運用益には税金(源泉分離課税20.315%)がかかるがこれがかからないということだ。

つみたてNISAは投資した金融商品の運用益が非課税となる。

ジュニアNISAは投資した金融商品の運用益が非課税となる。

 

またどのNISA口座も共通して言えるのが『他口座との損益通算は不可能』であるということだ。

iDeCoには投資した金融商品の運用益が非課税となるだけではなくて掛金についても全額所得控除がされる。

例えば所得税率が20%ほどの年収700万円ほどのサラリーマンであれば

(所得税控除55,200円住民税控除27,600円)合計年間で8万2,800円の節税効果が可能だということだ。

 

投資ができる商品について

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つみたてNISA説明資料より 対象商品説明)

NISAは上場株式(ETF・REIT)や投資信託に特に制限が無く投資をすることができる。ただし、預金、国債、社債、公社債投資信託は非課税の対象とはならない。

つみたてNISAは金融庁が選定した投資信託からしか投資をすることができない。

ただしこれは多すぎる選択肢の中から金融庁が

・長期投資に向かない商品

・値動きの大きい複雑な商品を除外

して長期・積立・分散投資に適した一定の投資信託を投資者にとって分かりやすいように選定をしてくれているというだけ。

デメリットではないことは覚えておきたい。

手数料が高いぽったくり商品は買わされない。

その最たる特徴としてつみたてNISAで選ばれた投資信託の中には毎月分配型の商品はない。

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(つみたてNISAの対象商品の要件)

具体的には以上の表を満たした商品が選定されると考えられるので

インデックス投資信託であれば

・eMAXISSlimシリーズ

・iFreeシリーズ

・たわらシリーズ

・ニッセイシリーズ

・三井住友シリーズ

アクティブ投資信託であれば

・さわかみファンド

・ひふみ投信

・セゾンファンド

などが選ばれている。

 

ジュニアNISAは上場株式(ETF・REIT)や投資信託に特に制限が無く投資をすることができる。

iDeCoは運用管理機関(証券会社)が選定した投資信託や預金、また保険への投資ができる。

証券会社によって選定される商品ラインナップは全く異なるので確定拠出年金に加入する際はまずその運用管理機関選びが重要だ。(とりあえず運用管理手数料が無料な証券会社の中から選ぼう)

www.shunpon.com

 (こちらの記事でiDeCo金融機関を比較)

 

 

手数料について

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(iDeCoの手数料 積立しないでも毎月167円発生)

NISAはその運用自体に対しての手数料はかからない。

また、多くの証券会社ではNISA口座での株式売買について手数料が無料である

つみたてNISAはその運用自体に対しての手数料はかからない。

また購入する投信についてもノーロード(手数料無料)のものに限られる。

ジュニアNISAもその運用自体に対しての手数料はかからない。

iDeCoは加入時に手数料が発生。積立、運用中についても手数料がかかる。

具体的な費用については

・加入時には2,777円

・運用管理手数料は証券会社により無料

・事務手数料と資産管理手数料は毎月167円

・受取時はそのたびに432円

 

スイッチングについて

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(図はSBI証券 iDeCoスイッチングの例)

スイッチングというのは投資商品の切り替えのこと。

例えば今まで投資をしていた投資信託より新しく信託報酬が安い商品が出た場合、保有資産分をそのまま新商品に切り替えることができるかどうか。

 

NISAはスイッチングができない。

売却をしてまだ使用していない非課税枠分で買うか、その分を一般口座で買うことしかできない。

つみたてNISAはスイッチングができない。

20年という長期間投資でそれができないのは大きなデメリット。

ジュニアNISAはスイッチングができない。

iDeCoはスイッチングが非課税で出来る。但しその商品の入れ替えは1週間ほど期間が必要なので要注意

 

金融機関の変更について

NISAは金融機関の変更ができる。

ただし年単位となる。

つみたてNISAは金融機関の変更ができる。

こちらも同じように年単位となる。

 

ジュニアNISAは金融機関の変更が原則できない。

1人につき1つの口座のみの開設となっているためにほかの金融機関で開設する場合は既存口座を廃止する必要がある。

またその際に(特別な事由を除き)非課税で受領したすべての配当金・売買益に課税がされる。

 iDeCoは金融機関を変更することができる。

ただし移換をする際はいったん保有資産を売却して新たな運用資産を購入する手続きをとることになる。そしてこの完了までには2~3ヶ月の期間を要する。

また手数料も発生する。

 

投資制度の期間について

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(図は金融庁~非課税投資枠の取り扱い~)

NISAには2023年(平成35年)まで投資期間の制度が設定されている

それ以降については積立NISAへ制度を一本化すると現在のところはいわれており現行のNISAがどうなるかについては今のところ未定だ。

つみたてNISAには2018年~2037年まで投資期間の制度が設定されている

ジュニアNISAは2023年(平成35年)まで投資期間の制度が設定されている

iDeCoについては特にその制度の期限の設定はされていない

 

他のちょっとした違いとか

・ジュニアNISAだけは他の投資制度と違い取引主体者が本人ではなくて親権者

・NISAは住民票の写し・または除票が必要。どの制度についてもマイナンバー通知届出書は必要

・併用についてはNISAとつみたてNISAを同年に積み立てることは不可能。年毎にどちらかを選ぶ必要がある。

まとめてみて

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大抵の項目について簡潔にまとめてみたけれど意外と難しくないような気がした。

いろいろ特徴があるのは面白い。

一つ一つ理解していけばいい。

 

NISAは資金に余裕があってある程度のリスクを許容できる人にはちょうどいいだろうし

つみたてNISAはその20年間という投資期間という性質のおかげで、複利の効果を利用した強い資産を形成できることはポイント高いし

ジュニアNISAは教育のためのお金でもあるけれど、投資での資産形成の大切さを子供に身をもって教えるという役割がある

iDeCoは積み立て時の掛け金所得全額控除というメリットによって否が応でも投資に興味のない人にとってもそれに対してのきっかけづくりとなる

みんな違ってみんないいみたいな?

 

 

www.shunpon.com

(つみたてNISAのおすすめ商品を書きました)

ただしこれからはNISAはつみたてNISAへと移行していくということなのでこの制度のありかたもまた変わっていくのだろうけれど。

ジュニアNISAの2023年以降についてはどうなるんだろうなぁ。

自分としては今はまだ住宅ローンが残っているのでこの非課税投資枠を利用できないけれどいつかは使いたいと思っていて。そうなると最終の投資可能期間は2023年12月ってことなので2019年からか。

ちょっと難しいだろうな。すまんな子供たち(・ω・)