クリアした後の正直な感想として思うことは、酷評されるほど悪い作品じゃなくて普通に面白かったなあということ。
100点満点で点数をつけるとしたら85点くらいだろうか。プレステ4で和ゲーのRPGやりたいんだけれど何をやったらいいか分からないという人には、ペルソナ5かFF15を自分だったら進めたい。
ペルソナ5はストーリーが面白いけれど戦闘がだんだんめんどくさくなり、またダンジョン探索も嫌になる。
FF15は戦闘は面白いし展開としてもサクサク進むけれど肝心のストーリーがプレイヤーを置いてきぼりにする。
両者のゲームは全く真逆のタイプかもしれない。ただどちらも良い部分があり良作だと自分は思っている。
しかしペルソナ5とは違ってFF15についてはあまりにも酷評されているようなので実際に自分がプレイして思った面白かった所や残念だった部分をあげてみることにした。
購入を迷っている人の参考になれば幸いだ。
- ボリュームはちょうど良かった
- 仲間とのやり取りが過去最高に面白い
- 戦闘が気持ちよくて面白い
- ドライブで過去作FFの音楽が聴ける
- なんちゃってオープンワールドだから気をつけよう
- ムービーがない分リアルタイムでの大事なやり取りは多い
- 細かいところがイライラするので箇条書きにする
- 色々思うところはあるけれど結局中古なら買いだと思う
ボリュームはちょうど良かった
ストーリーについてはそれを追うだけなら20時間くらいでエンディングを見る事ができるほどこのゲームはテンポがいい。
無駄に長いダンジョンもないのでサクサクと目的を達成することができる。
しかしあくまでそれはストーリーを追うだけならという話で。このゲームにはやり込もうとすれば100時間以上遊べるサブクエや釣り、戦闘を追求する面白さがある。
それをやるかやらないかはプレイヤーの自由。やりこむ人はオンラインでのタイムドクエストに挑戦したり、何度も引き継ぎ周回しているし自分のようなライトプレイヤーはそれなりにサブクエやモブハントを楽しんで40時間ほどでエンディングを迎えた。
どういったユーザー層をも受け入れようとする可変的なこのボリュームについてはさすが大手スクエニだなぁと自分は感じた。
仲間とのやり取りが過去最高に面白い
FF15は戦闘時だけではなく常に自分の周りに仲間が存在する。
フィールドを歩いてるだけで自然な会話がリアルタイムで繰り広げられ、オブジェクトに反応したりもする。主観では素通りしてしまう景色にも仲間が写真を撮ろうと言ったりして思わぬ寄り道をしてしまうこともある。
また敵の接近を自分より早く確認して教えてくれたり、洞窟で迷えば『こっちじゃないか』みたいな誘導をしてくれる。そんなやり取りをしているとだんだんと自分が本当に仲間と冒険をしているような気持ちになることができる。これは自分にとって初の体験だった。
このシステムでFF10とかやってみたい。
戦闘が気持ちよくて面白い
攻撃、ガード、シフトブレイクという簡単なアクションの組み合わせで行われるバトルはそのテンポの良さも相まってかなり爽快感がある。ガードからのパリィ(反撃)もリアルタイムでそれら戦闘を盛り上げてくれる。
魔法はとても強力だけど消費型だったり仲間を巻き込むからよく考える必要がある。でも強いから色々試行錯誤してみる。
そうやって戦闘の流れをどんどん掴んでいくと自分の腕の上達が分かり達成感も産まれる。
RPGで戦闘が楽しいと思ったのは久しぶりだ。
ドライブで過去作FFの音楽が聴ける
これは初めは最高だと思っていたんだけれど実のところ微妙かもしれない。
自分はFF10の『ザナルカンドにて』だったり、FF13の戦闘曲である『閃光』が非常に好きだったので本作をプレイする中で車の運転をする際は殆どそれらの曲を聴いていた。そしてFF15というゲームはそういったドライブしている時間がプレイの何%かを占めていたりもする。
もちろんプレイをしているときはそれで満足していたのだがプレイを終えて今思うと自分はFF15の中で特に気に入った音楽というものがない。
しかし実はフィールドで流れる音楽だったり戦闘曲について本作はオーケストラ演奏のものが多く中には聞きほれるほどのものまであったりするのだ。
ただあまりにもFF15についてはドライブ中に過去作の音楽を聴ける印象が強いせいか
FF15=過去のFF作品の音楽をきくことができる作品
といった外伝的な印象へとその音楽部分についての評価は自分の中で形成されてしまっている。
なんちゃってオープンワールドだから気をつけよう
(こんな柵すらジャンプで超えられない)
オープンワールドであることを同作品は非常にうたっていたのだが、正直なところ昨今出たようなゼルダのような考えでプレイしてしまうとがっかりするのでオススメしない。
プレイヤーは基本的に車で移動をすることになるがそれは道路以外を走ることはできない。チョコボにも乗ることができてダッシュしたりジャンプできたりするものの上の写真にあるような小さな段差ですらチョコボは超えられない。
オープンワールドというよりも各フィールドを道路で区切ってシームレスにしただけといった感じだろうか。そしてそのせいか非常にロード時間が長い。車に戻るという選択肢をしただけで10秒近くまたされてイライラする。
僕はFF15についてを面白いゲームだと言ったけれど、この作品でのオープンワールド部分については正直なところガッカリした。しかも後半からについてはオープンワールドですらなくなるのでこれから買う人は注意してほしい。
また後にサブクエストをこなすことで空も飛ぶことができるとのことだがそれもあくまで制限がされた中でのことなので注意してほしい。
ムービーがない分リアルタイムでの大事なやり取りは多い
最近のFFはムービーゲーだと言われまくることにうんざりしたのか本作は過去のシリーズと比べて非常にムービーが少ない。ただしムービーの中で動いているような感覚のシーンは多い。FF8についてもそんなシーンは多かったけれどその進化形といったところだろうか。
また今までだったらムービーでやるような会話の流れをクエスト進行時や移動中に行ったりすることで、今自分は冒険をしているんだというリアルタイム感を味わうことができる。
ただしこれは少し残念な部分もあって。
クエストを早く終えようとして最短経路でダッシュしてプレイをしたりすると製作者が本来聞いてほしかったであろう、それらのクエスト行動内に散りばめてある本ストーリーの骨格となるようなエピソードや会話についてを自然にスキップしてしまうことになる。プレイヤーはそれに気づくことができないので製作者との間で思い違いが起きる。
・今まで通りムービーなどの会話のシーンはスキップせず見たけれど、キャラに対して全く感情移入ができなかったというプレイヤー
・無数の会話やイベントを多くの場所やクエストの中に用意しておいたと満足する製作者
お互い主張は正しい。だからこそ悲しい。
今からFF15をプレイする人はできるだけ寄り道をしてほしいなと思う。そうしないと多分ストーリーに自分がおいていかれてしまうので。
細かいところがイライラするので箇条書きにする
・シドニーのおっぱいが固そう。
マジでいい加減にしてほしい。髪をサラサラに見せる描写ができるんだからそこもちゃんとしてほしかった。中にシリコンしかつまってないような固さだ。
・朝から夜が短すぎる
唯一楽しいドライブでのクエスト攻略だったが夜が来るたびに中断することになる(中盤まで)朝から経験値アップ飯食べてクエストでレベル上げするぞーと意気込んでも2つくらいこなしたらいつの間にか夜になって車がつかえなくなる。車があることで逆に不自由さを感じるシステムのできあがりだ。
・ロード長すぎる
Proじゃないからと言われるかもしれないがそれでも車に戻るだけで10秒くらい待たされるってどういうことですか。
・魔導兵湧きすぎ
ただでさえ楽しめないオープンワールドがこのせいでもっと窮屈に感じる
・トレジャーアイテムを売っていいかどうかわからない
売れば価値がある。でも後々武器の素材に使えるかもわからんね。みたいな。
マジでバカすぎる。そして種類多すぎて名前なんていちいち覚えられない。換金アイテムは全ゲーム『きんのたま』で統一しろ
・主人公と一部の仲間がいつもイライラしていてこっちまでイラつく
何に対してイライラしてるか分からないこのファッションイライラに段々プレイしているとムカついてくる。
・仲間が一時抜けるのだが意味が分からない
意味深な顔して仲間が途中で抜けるのだがほんの少しストーリーを進めたらすぐもどってきた。傷を一つ負っていたが何の説明もなくまた加わった。意図が分からない
・仲間が障害を負うのだが意味が分からない
そのシーンの描写もなくいつのまにか明らかな製作者都合でそんな仕打ちにあう仲間をみてだんだんと憤りまで湧いてきた。仲間には情を持てるゲームなので。
・キャラが薄い
謎を多く見せることで深い設定にしようとしているのか分からないが僕の40時間のプレイではその謎を解明できなかった。全部ファッションにすら見えた。隠し設定みたいなのあるんだったら本筋でそれを出さないと伝わらないと思うよ田畑さん。
・急に一本道になりストーリーが明後日の展開にいく
いきなり一本道になってストーリーがあらぬ方向にいく。何が起こったのかを振り返りたいがそういったストーリーのこれまでを見れる機能がFF13のようにあるわけでもなく。最後までちんぷんかんぷんで終わった。
・フィールドで〇ボタン押すと仲間にガチ切れされる
〇ボタンを押すだけで剣を振るう主人公とそれなのにコバンザメのようにくっつく仲間。まったく悪気がないのにめっちゃ切れられる。『~に当たったら冗談でも許さねーぞ』と言われたときは電源きりたくなった。
・ヒロインは・・・
感情移入する間もないまま急展開を迎える。衝撃的なシーンだったのかもしれないが自分は犬と文通していただけなので何も感じなかった。
色々思うところはあるけれど結局中古なら買いだと思う
FFというゲームはどうしてもファンの期待が大きすぎる。それ故に公平な評価がされないのはとても残念なことだ。
少なくとも戦闘の面白さや、仲間とのリアルタイムでの仕草を含めたやり取りについてはどのゲームにもない挑戦的な試みで。
それだけでもこのゲームに価値はあったと言える。
それに今ならAmazonで中古は3,000円以下で買える(要確認)
そしてプレイしてからの中古買取金額もブックオフで1,800円(要確認)
実質1,000円で楽しめるならまあそんなに後悔することもないのかなと思った。
今はリネレボ2にハマってます。これくっそ面白いんですよ。
・美麗なグラフィックとか
・オープンフィールドとか
まぁそんなものはどうでもよくて、とにかく要塞戦が燃えるし、みなぎる
DLしてもらえればすぐに分かるかと。
コツコツが報われるんだけど長時間プレイも廃課金も必要なくて、すぐにトップ層に追いつけました。
せっかくやるんなら本気で。
やっと長く遊べるゲームと出会えました。
こんなハマったのはパズドラ以来