共働きサラリーマンの家計簿

アラサーの投資+雑記ブログ

業務時間外にスキルアップや資格勉強を求める会社はブラック企業じゃないのか

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嫁さんの話を聞くことが好きだ。

そこに僕の意見は特にいらないことは知っている。

ただ彼女の話す言葉にウンウンとうなづいて。

そしてたまに『マジか〜』とか『俺もそう思う』など他愛もない言葉を投げるだけでいい。

そうするとだんだん饒舌になっていく嫁さん。

顔もどんどんイキイキしてきて、また少し得意げにも見える。

僕は結婚してもう3年目になるのに

こんなに楽しく自分のことを話す彼女は僕だけのものなんだ

とそれを少し誇らしく思ったりする。

 

・人の悪口を言わないし、感情的に何かに当たる事も殆どない。

・誰に対しても敵を作らずに、仲良くなることができる処世術を身に付けている。

そんなうちの嫁さん。

僕とは似ても似つかない。

だからこそ疲れてしまう事もあるんだと思う。自分の親に対しても気を使うと話し、それは結婚して子供ができた今でも

余計な心配させたくないから親に弱音は吐かない

と変わらない様子だった。

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誰かがそれを聞いて支えてあげないと彼女のバランスは崩れてしまうように思う。

そしてその役割を他でもない自分が果たせること。

それが僕はとても嬉しい。

 

嫁さんがナチュラルに社畜脳だった

テレビを片目に晩ご飯を食べながら嫁さんと話すこと。大抵が職場の話題。

おかげで僕は彼女の職場の人数や名前だけじゃなくて、家族構成だったりその性格だったりまでを把握している。

そして一緒に競馬に遊びに行ったりもしているから名前と顔も一致する。

 

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そんな嫁の話を楽しく聞いていたのだけれど少し

ん…?それちょっとおかしくないかな

と気になることがあった。

 

それは新卒から2年目になる後輩の女の子の話。僕は良くその子に対しての嫁の愚痴を聞いていた。

・仕事に対して責任感、ヤル気がない

・向上心が見られない

そんな内容だ。

嫁さんの仕事は国家資格が必要となる専門性の高い仕事。彼女はそれに誇りを持っていて、ときおり早起きして家の中でも勉強をしていたりもする。

ただそれは嫁自身がその勉強が好きであり別にやらされてやっているというわけではない。

 

仕事時間でもないのに勉強をすることは普通じゃない

 

そんな彼女の後輩。

その子は全く仕事に興味がなく、また向上心がないようだった。

そこで嫁さんが僕に愚痴を言う。

後輩ちゃんにこの部分勉強しといてねって言ったのに、仕事終わったらすぐ帰って家でも勉強しなかったんだよ〜ひどくない?

それまでウンウンうなづいていた僕だけれど『あれ?

と思った。

なぜ業務時間でもないのに家に帰って仕事の勉強なんてしなきゃいけないんだ?と。

また、一つ気になったので聞いてみた

『仕事終わって会社に残って勉強するのって残業代つくの?』

それに対して嫁はさもそれが当たり前の様に言い放つ。

自分の勉強なのに残業代なんてつくわけないじゃん

あれ、おかしいよなと思いながらもう一つ聞いてみる

『その勉強をしないと業務上差し支えることはあるの?』

嫁は少し考えてこう答えた。

『それはないけど、その勉強して資格とらないと上に行けないからみんなやってるよ

それってどうなんだろうと僕は思った。

業務時間外の活動をしないと職場で認められないどころか非難されるなんてどう考えても健全じゃないと僕は思う。

それこそブラック企業なんじゃないかな。

そんな事を柔らかく噛み砕いて嫁に話すと彼女はこう言った

それならわざわざ国家資格とってこの職業に就く意味ないじゃん

なるほどなるほど。

全く僕の思いは伝わなかったようだ。

しかし彼女の言い分、それはこと彼女の職場においては常識的なことであり誰もがそれに異議を唱えてはいないようだった。

 

SEの友達も嫁の考えと同じだった

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金曜日の夜、僕は少しだけお酒を飲みながら大学の旧友とSkypeでとりとめのない話をする。

それはささやかな週末の楽しみだ。

そんな僕の友達は今都内でSEをしている。

大学の頃からもともとPCのスキルは高くて、またそれに対する知識を身につけていく事も好きな彼。

 

ただ最近は中途入社してきた社員に対して少しばかりの苛立ちを覚えているようだった。

『最近中途入社してきた人が口ばっかり達者でスキルが全然なくて困っている』

ただでさえ人手が足りなくて忙しい中そんな人が部署に来たらさぞめんどくさい事だろう。

『即戦力として期待した人がそんな人だったら確かに困るね』

と僕は答えた。

 

それに対して彼は

しかも全く向上心がないから全然勉強もしてこない』と話した。

あれ。どこかで聞いた話だなと僕は思った。

そう。嫁と同じ発言なのだ。

ただし今回の場合は中途入社なわけで。

もしかしたらその人が面接で自分のスキルの虚偽をしていたのかもしれない。

それを聞いてみると彼は言う。

『そういうわけじゃない。でも仕事で必要となる応用部分の知識についての勉強をしてこない。只でさえ遅いのに』

どうやらその人は嘘をついて入社したわけではないようだった。

 

しかし彼のケースについては嫁の場合と異なり、それを勉強してこないと実務上に差し支えがあるわけか。

僕はまた、そう嫁に言ったように同じ事を友達にも聞いてみた。

『必要な知識の勉強時間を会社はその人に与えてあげたりするの?』

彼はそれに対して呆れたように

『そんなことしないよ。ってかSEの人はみんなそれが好きでなってる人ばっかりだからそれが嫌なら向いてないと思う

嫁と同じような答えだと僕は思った。

 

しかし社畜精神がもともと強いうちの嫁さん。

それと比べて彼は全く異なる人種だった。

ブラック企業なんてクソ喰らえといっていてサービス残業だってしない人だった。

事実としてそれは今でも変わってない。

ただ、会社の業務に必要な知識を勉強すること。

それについてはもう、はなから自分の為と割り切っていている。

よって仕事と考えていないのだ。

 

今の会社の経理で良かったと僕は思った

仕事に対して必要な知識を勉強すること。

それを僕は会社の外でしたくない。

何故ならそれをしてしまうと家と会社がボーダレスになってしまうから。

どれだけ好きであってもだ。

そして最近、きちんと仕事と家庭の線引きが自分の中でできていること。それは僕の生活を精神的に豊かにしてくれている。

 

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もちろん経理だって特殊性の高い仕事だと思う。

ただ自分の場合はわからない事があるとその都度、職場でネットを見たりまたセミナーへ行ったりして勉強をしていた。

もちろん業務時間内である。

セミナーについては会社から出張手当まで出るし場所が遠くであれば出社もしない。

 

『仕事に必要な知識を業務時間内で吸収していくこと』

僕はそれが当たり前だと思っていた。

でもそれは普通じゃないのかもしれない。

会社によっては

『君はそれも知らないのか?勉強してんのか?』

そう呆れられていたかもしれない。

しかし現状はそうなっていない。

では何故いまの状態が許されるか。

それは間違いなく

今の部署全体としての仕事量に余裕があるから

これだろうなと僕は思う。

ただ、これくらいの方がいわゆるワークライフバランスが取れることは事実で、当然の如く離職率も低い。

他の社員も、ある時期を除けば好きなように勉強の為に外出して会社経費で有料のセミナーにも参加する。

それが当たり前なのだ。うちの会社は。

 

そしてもし、嫁さんや友達のように意識の高い勉強やスキルアップについて会社内で注意されたり求められたりしたら。

おそらくみんなこう思うはずだ。

いや俺はそんなに仕事好きじゃないし

 

自分は経理の仕事は好きである。

でもこういう会社には入れてラッキーだったと思った。

それはやっぱり僕は仕事が好きだ好きだと言いながらも心からそうは思っていないからかもしれない。

でも仕事なんてそんなもんでいいと僕は思っている。