結論なんてない。
そうはじめから言っておこう。だけれど思うところを書いていく。まぁブログだからそんなのもいいよね。
i-mizuho米国株式インデックスは確かにいい商品ですね。
ただし私、今は投資するべきではないと判断して買うのを先送りすることにしました。
どうも"きな臭い"です。
トランプ大統領になってのご祝儀相場。そう長くは持たないでしょう。
でも逆に言えばそこがチャンスです。
shunponさんも少し投資を待たれては?
上の文面。
最近読者に言われたといってもあまり違和感を感じない。でも実はこのメール。今から約1年前にいただいたものである。
そう昨年度。2017年2月のダウ平均は2万円を超えようとしていた。
・実態が伴っていない
・割高
そんなことはつい最近の話ではなく、もう1年前から言われていたのだ。
これを見た時の自分
『今投資して大丈夫かな?』そんな不安になったものだ。 それでも自分はまだ20代。だからとりあえず積み立てをし始めた。
そしてそれから今に至る。
割高を理由に多くの投資できない人がいる
実は何件か他にもコメントやメールをいただいている。
・株価に実体経済が追い付いていない
・調整がきた時に買いたい
そんな内容。
毎回それを見ていろんな考えがあるものだと思っていた自分。その分析力に感心したりもする。ただし少し怖くもあった。
なぜなら僕に連絡をくれる人、そのほとんどの人が投資に手を付けたことのない人たちだったから。でも毎日のように相場の確認はしていて機会を狙っているわけだ。個別株をすすめてくれたりもする。
自分の場合は投資信託。
・基準価額が1日1度しか変動しない
・市場の需要と供給で価値は変わらない
でもまぁ株にしろ投信にしろ、言いたいことは大きくは変わらないだろう。
安く買って高く売りたい。
そんな誰しも皆が思うこと。
今は本当に割高なのか?指標を参考にしてみる
この指標で決めてしまうには少し心もとないが、まずは一つのデータとしてPERを用いて考えてみた。
ざっくりいってしまえばPERとは株の割安度をはかる指標。低いほど割安。つまり好まれる。
2017年12月末時点でのPER
・日本は16.6
・アメリカは23.4
(参照:わたしのインデックス)
意外なことに日本の株価はそこまで割高ではないのかも。あれだけの上昇をつづけたがPERにそこまで大きな変化は見られなかった。
PERが低いままで株価が上がっているということ。それは企業として利益が出ていて、順当な株価成長だったという見方ができるわけで。
ちなみにバブルの頃のPERは50~60倍。
どちらかといえばPERで見ればアメリカの方が怖く見える。リーマンショック前2008年9月のS&P500のPERは25.38。25を超えている。
もうその水準にアメリカのPERはなってきている。しかしまだ米国株市場は楽観的な見方が多数。
いくつか不安要素はあるけれど、あの頃のように無理な投資をしていない。世界的なカネ余りがこの状態を生んでいる。そんな見方が強いからだ。
バフェット指数という言葉もあるようだ
(日経AI予想さんより)
かの有名な投資家ウォーレン・バフェット氏が株価の割安割高判断をする際に使っていた指標。
『株式市場の時価総額÷その国のGDP×100』
それが100%を超えていると割高で、それ以下だと割安とのこと。
・リーマンショック前の2006年~2007年
・チャイナショック前の2015年
どちらも100%を超えていた。ある程度の信頼がおける指標だ。そしてそんな今のバフェット指数。約130%ほど。
かなり怖い。
VIX指数なんていうものもある。
S&P500を対象とする銘柄のオプション取引の値動きをもとに算出された指数。一般的に先物市場やオプション市場は株式市場の先行をするケースが多い。
それが高いほど投資家は相場の先行きに不透明さを感じているというわけだ。日々バラツキの大きい指標だが昨日(1月30日時点)それは一時的に15を超えた。
今後どんどんあがるのでは。そんな声も上がっている。
どうも割高っぽい。でも投資をする理由。
とてもざっくりとした確認ではあるけれど、確かに今の株式市場。少し割高と言ってもいいのかも。
また意外とそれは日本ではなくて米国にいえることかもしれない。
ここで本題。
たとえ割高だとしてもやっぱり自分、投資を続ける。
少しその理由についてを書いていく。
20年やってればおそらくプラスになるから
(表はモーニングスターさん記事より)
・日経平均
・先進国株式
・新興国株式
・S&P500
それらほとんどの主要な指数。
ありがたい事に過去のどの時点で買おうとも20年間持ってれば未来に対してプラスになっている。僕はこれを盲目的に信じることにした。
だから29歳の今買った投資信託は50歳近くになれば絶対プラスだ。いつ買ったところで損はしない。(あくまで自分の思い込みだ)
今後どうなるかなんてわからない。でもそんな分からないことに思いを馳せてモヤモヤするのなら、
『20年後にはプラスになってるから大丈夫』
そう考えて投資をした方が健全だ。誰も未来にはいけないのだから。
遅くなればなるほど間違えれなくなるから
『今は割高。』1年前に言われたその言葉。
でも自分は毎月20万円を積み立て続けた。そしてそれは10%程の含み益にもなってくれた。
逆に言うなら、僕は今10%程の値下がりがあったとして別に痛くもないわけだ。
寧ろありがたいとすら思うほど。
家を買って資金のない僕。ゴールはまだずっと先。今は割安が好ましい。
でも今から一括投資を狙う人はどうだろう。
見極められるだろうか。本当に。底なんてわからない。2段底かもしれないのに。
もしその買い時をミスしてしまえば。。今まで投資をしていなかったことをずっと後悔することになる。
どのみち20年保有すればプラスになった過去を考えた場合、投資を遅くしていくことはどんどん自分のハードルを上げていくことにつながる。
・今の保有者より安く買うから大丈夫?
そういったことは関係がないのだ。
あなたが今から行う投資。
それはあなた自身の中で比較をするものだ。
買った時より値が落ちれば、あなたはいくらで買おうと損をしていく。だからこそ間違えれない。
また今の資産保有者。別にそれをいつだって売ることができる。買う選択肢と売る選択肢のどちらもある。
余裕のある状態で。
割安で買って割高になったら出口に迷うから
こんな人もいた。
老後資金のために2,000万円を投資するタイミングを計っています。
60歳になった時3,000万円あれば老後は安泰と聞いたのでそこまで増やしたいです。
ふむふむ。2000万円の投資が成功して3000万円になれば、定年になって月に10万円ずつ引き出しても25年もつね。
だから平均寿命とちょうどいいね。
そんな割り切りできるわけない。正気じゃない。
老後の自分、さすがにそんな馬鹿じゃない。
切り崩す度に不安を覚える。『もし100歳まで生きてしまったら。』そして思うだろう。"あの時自分は1,000万円儲けた"
また、一度相場で儲けた人間。大抵その資産の目減りに耐えれない。1億持とうと変わらない。
だったらもうずっと死ぬまで相場と付き合っていく。そう自分は考えた。
これが自分にとっての投資信託出口戦略。できることなら子供にだってそうさせたい
くだらない複利計算をしてきたことは謝罪したい
(こういうつまらない表作ってごめんなさい)
毎月23,000円のiDeCoでも5%運用ができれば複利計算で20年後で930万円になるんです。
そんなくだらない算数を何度もしてきたことは謝りたい。
そんなに簡単な話じゃない。
あれはいつだって結果論。毎年3%、5%。それにそんな風に平均的に成長する資産なんてなかった。ひとくちに20年と言っても僕らは毎日生きている。
大きな値下がり、また値上がりがあって少しだけ値上がりの方が大きい。実際そんな形で資産は成長している。
それでも大きな騰落があったとき
『20年スパンで見れば大丈夫だから』
そんな余裕を持てる人は一部だけ。狼狽しないわけがない。だからもうその気持ちは認めたい。
そして昨年のアメリカ株、またTOPIXが20%近い値上がりをしたことも事実。
毎年これはあり得ない。調整はいつかくる。
しかし認めた上でも更に思う。『それでも20年後はプラスになるんだ』。もはや信仰。でも死ぬまでそれができれば幸せだと僕は思う。
怖いならニュートラルなポジションはどうだろうか
それでも投資は怖い。特に1歩目が。
それならもう自分の思いをできるだけなくして投資をすればいい。自分は実際にそうしている。
・NISAとiDeCoはアクセルベタ踏み アメリカ株
・特定口座は無難に。GPIFの真似
投資のことを考えるのは好きだがとても凡庸。家族のお金でアクティブファンドや個別株は一つも持っていない。
自分の思いを挟まない投資。それはとてもつまらない。
でも含み損になったところで、なんというか『自分は悪くないもーん』みたいな気持ちになれる。これが本当に楽なわけだ。
有名ブロガーの投資を真似するのも楽でいい
もちろん自分のようにGPIFの投資比率なんて真似る必要ない。
僕はどちらかといえば信頼できる投資ブロガーさんの投資法を少し真似てみればいいと思う。
例えば有名ブロガー『たぱぞうさん』とか。
博識だけれど度量がとても広い方だ。
いくつかの記事にはほぼ間違いなく自分に当てはまることが書いてある。勉強になる。何よりいつか起きるかもしれない暴落の局面。
その時にこのブログを見ればいいという安心感がある。だから投資に踏み出せる。
積み立てを始めると意外とどうでもよくなる
あとこれは書いておきたいのだけれど、積み立てをしはじめると割とどうでもよくなる。
もちろん僕、毎日資産価額のチェックをする。
大抵相場の1日遅れ。僕の場合は円高になると資産も減ったりするわけだ。残念だなあとか思ったりする。
でも毎日朝ごはん食べて、会社に行って子育てに追われて夜はブログを書いて。
こんなことをしているとまぁどうでもよくなる。
月1つみたて3回目くらいからはもう、どのタイミングで買ったとかも割と気にならなくなる。
あれだけ毎日積み立てないと時期分散が怖いと言っていたくせにだ。
”案ずるより産むが易し”
それは投資にだって当てはまる。無理ない範囲でほったらかすことはできるのだ。資産は勝手に成長する。
最後に。少額でもいいからポジションを取ってほしい
なんというか、感覚をつかんでおいてほしいのだ。1円でもいいから。投資して自分のお金が変わる感覚を。
投資をしていない人間こそ突然思い立ったように投げ出してしまう。全財産を。清水の舞台から飛び降りるような感覚で。
でもそれは勇気なんかじゃない。ただ逃げたいだけだ。現実から。
20年投資を続ければどんな人間でもプラスになってきた事実。割高で投資できないという人はまずそれを認めればいい。いつ投資をしたってそうなってきたのだ。
僕の場合はそれでいくらか楽になった。
割高だと思うなら少しずつ積み立てて、買い場が来たと思えばガサっと資金を投入すればいい。どちらにせよ足を貯めるために走ることは大事なのだ。
また蛇足になるが、投資は人生を逆転するものじゃない。あくまで補助だ。そこを見誤るとおかしくなる。
会社に行って飯食ってウンコして明日も会社に行く。
それでいいじゃないか。
近道は遠回りになりかねない。
まずはiDeCo、そしてつみたてNISA。
今の日本には多くの非課税投資制度がある。
使わなければその年のうちに非課税枠は消えていく。そんなもったいないことはないわけで。
まずは小さく始めればいい。投資は生活に寄り添うものだ。