以前こちらの記事で17.18歳払いでの学資保険の返戻金ランキングを紹介した。
学資保険は保険料控除が受けられる。
つまり年末調整での還付が増える。控除を長く受けたいのなら17.18年払いはそれに適した払い込み。
毎月または毎年の負担も少なくなる。しかし1つ問題がある。
学資保険には生命保険料控除が適用される
生命保険を自分にかけていない人は問題ない。しかし
・終身保険
・収入保障保険
これらの保険に既に入っていて、控除の枠を使い切っている(年間8万円以上)のであれば、学資保険の控除は受けられない。
その場合は早く払込んで返戻率を高めたい。
学資保険の返戻金をランキング付けする
・払込の期間は問わない
・満期金の返礼率が1番高い学資保険はどれか
各社の学資保険の返戻金の比較をしていく。
条件は以下の設定
・親年齢は30歳で夫。子供年齢は0歳
・受取金額は約200万円を想定
対象となったのはこの保険
・日本生命の学資保険
・ソニー生命の学資保険
・明治安田生命のつみたて学資
・フコク生命のみらいのつばさ
・JA共済のこども共済
以上5つ。
学資保険は返戻金を最も重視して選べばいい。
また、こちらの5つの学資保険は比較から除外した。
・かんぽ生命のはじめのかんぽ
・損保ジャパンのこども保険
・アフラックの夢みるこどもの学資保険
⇒元本割れするので除外。
・住友生命のスミセイのこどもすくすく保険
・第一生命の学資保険
⇒シミュレーションが不可なので除外。
フコク生命のみらいのつばさは返礼率105.5%
フコク生命の学資保険は返礼率105.5%。
1,894,728円支払で受取総額は2,000,000円。
・ジャンプ型(大学入学前と卒業前)
・払込期間11年の月払い
・学資年金開始年齢18歳
こちらのプランで実現できる。保険料を11歳までに払い込むプランであり、中学進学前には保険料を払い終えることができる。
受取方法は大学入学前と卒業前
18歳と22歳で2回に分けて返礼金を受け取れる
・18歳に100万円
・22歳に100万円
受取金額半分ずつが、大学入学前と卒業前に半分ずつ受け取れる。毎月の学費というよりも引越し用途など新生活の準備をする資金目的として使いたい。
祝い金は入学前の11月1日に振り込まれる点も安心だ。
保険料払込中に親(契約者)がなくなった場合は保険料の払込は必要なし。
兄弟割引で100円引きになる特徴がある
(105.5%だった返戻率が106.2%に0.7%UP)
フコク生命みらいのつばさは、兄弟も同じ保険に入ることで保険料が100円引きになる特徴がある。
ただしそれで考えた場合でも返礼率は106.2%。10年払いでのソニー生命の学資保険に劣ることは覚えておこう。
明治安田生命のつみたて学資は返礼率107.9%
明治安田生命の学資保険は返礼率107.9%。
1,852,475円支払で受取総額は2,000,000円。
・Ⅰ型
・加入時に一括払込で高額割引適用なし
・学資年金開始年齢18歳
こちらのプランで実現できる。一括払込となるが高い返戻金を実現。また受取総額が300万円以上の場合は更に返戻率は大きくなる。
受取方法は18歳から4回均等
年齢ごとに4回返戻金を受け取れる
・18歳に50万円
・19歳に50万円
・20歳に50万円
・21歳に50万円
受取金額を4で割った金額が毎年貰えるイメージ。入学費用途ではなくてあくまで学費用途として考えたい。
保険料払込中に親(契約者)がなくなった場合は保険料の払込は必要なし。
特徴は300万円以上のときの割り増し
受取金額が300万を超えるプランにしたときに返礼率があがるのも明治安田生命つみたて学資の特徴。更に
・契約者は夫より妻の方が返礼率は高くなる。
・ 契約者の年齢が若くなるほど返戻率は高くなる
ソニー生命の学資保険は返礼率102.6-106.3%
ソニー生命の学資保険は返礼率102.6-106.3%。
1,850,800円支払で受取総額は2,000,000円。
・Ⅲ型(大学進学後の学費用)
・払込期間10年の年払い
・学資年金開始年齢18歳
こちらのプランで実現できる。保険料を10歳までに払い込むプランであり、中学進学前には保険料を払い終えることができるのが特徴だ。
受取方法は18歳から5回均等
年齢ごとに5回返戻金を受け取れる
・18歳に40万円
・19歳に40万円
・20歳に40万円
・21歳に40万円
・22歳に40万円
受取金額を5で割った金額が毎年貰えるイメージ。入学費用途ではなくてあくまで学費用途として考えたい。
保険料払込中に親(契約者)がなくなった場合は保険料の払込は必要なし。
女性また年齢が若い場合は返礼率をUPできる
・契約者は夫より妻の方が返礼率は高くなる。
・ 契約者の年齢が若くなるほど返戻率は高くなる。
ソニー生命の学資保険の返戻率をあげるためのコツがこの方法。
学資保険の契約者は夫にしないといけないわけでもない。加入する際は1度夫婦で話し合いをしてみること。
日本生命の学資保険は返礼率108.2%
ニッセイの学資保険は返礼率108.2%。
1,939,595円支払で受取総額は2,100,000円。
・こども祝金なし型
・払込期間5年の年払い
・学資年金開始年齢18歳
こちらのプランで実現できる。祝金はなしタイプの方が返戻金があがるのはどの保険にも共通だ。
また10年払込の場合は年払いで107.6%。(月払い107.2%)
受取方法は大学入学時に大きく1回。あとは均等
(上の図は月払いの場合の返礼率)
年齢ごとに5回返戻金を受け取れる
・18歳に70万円
・19歳に35万円
・20歳に35万円
・21歳に35万円
・22歳に35万円
受取総額を6で割った金額が毎年貰えるイメージとなる。ただし18歳の時に貰える金額は19歳以降の金額の2倍になる。
保険料払込中に親(契約者)がなくなった場合は保険料の払込は必要なし。
特徴は300万円以上のときの割り増し
受取金額が300万を超えるプランにしたときに返礼率があがるのもニッセイの学資保険の特徴になる。
また年払いにすることで返礼率をあげることが可能。そちらも忘れないようにしておきたい。
JA共済のこども共済は返礼率109.2%
JA共済のこども共済は返礼率109.2%。
1,830,936円支払で受取総額は2,000,000円。
・基本型の大学プラン
・払込期間12年の年払い。払込免除の保障なし。
・学資年金開始年齢18歳
こちらのプランで実現できる。保険料を12歳までに払い込むプランであり、高校受験の準備前には保険金を払い終えれる。
受取方法は18歳から5回均等
(こちらのプランは返戻金総額300万円で月払い)
年齢ごとに5回返戻金を受け取れる
・18歳に40万円
・19歳に40万円
・20歳に40万円
・21歳に40万円
・22歳に40万円
受取金額を5で割った金額が毎年貰えるイメージ。入学費用途ではなくてあくまで学費用途として考えたい。
保険料払込中に親(契約者)がなくなった場合は保険料の払込は必要なし。
特徴は契約者が75歳までOKなこと
JA共済は75歳まで契約できる。70歳までの年齢幅を設ける学資保険の中でこういった取り組みは珍しく、孫の為にかけることも現実的だ。
払込免除は無いが健康条件を問わないプランも存在する。年払いによる返戻率UPが大きいこともポイントだ。
まとめ 比較結果
以上学資保険の返礼率を比較した結果、最も返礼率の高い学資保険はJA共済のこども共済となった。
ただしJA共済はあくまで保険会社ではない。
JAおよびJA共済連が破綻するようなことがあれば「生命保険契約者保護機構」による保護は受けられない。
もしもの時の元本割れリスクだけは注意しておくこと。
保証のある保険会社のみで比較をした場合
5年払いなら日本生命、10年払いで最も返礼率が高い保険はソニー生命の学資保険になる。
5年払いは少し厳しい。現実的にいうなら10年払いが1番無理がない方式だ。
・大学の学費目的
・進学目的
目的に合わせた満期プランも豊富だ。
焦らずにまずは相談してみること
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私の場合はまず本で保険について本当に必要かを勉強したのち、人生設計の確認のためにも無料相談を行った。
子どもが産まれたからといって焦って不要な保険に入ってしまうのは1番してはいけないこと。
1度落ち着いてフラットな立場から相談を受けてみるのがおすすめだ。