親に怒ることなんて最近は特になかったんだけど久々にイライラした。
僕が決めたその名前。
確かに簡単な発想から生まれたものではあった。それでも
・誰が聞いてもキラキラネームじゃない読み方
・省略されることなく響きもよく
・同姓同名の有名人もいないので名前負けしないはず
何より自分ではこだわりを持って考えたものであり、特に他人に批判されるいわれはないのだ。
それがたとえ家族であっても。
嫁もそれに同意してくれたし、僕はお腹の子に対して出生前からいつもその名前で呼んでいた。
仕事を行く前、お風呂に入る前…
それを急にうちのオカンがその名前にケチをつけてきたわけだ。
プンスカプンである。
子供の名前に文句を言うなんてことは余程の理由がない限り安易にして欲しくない。
僕ら夫婦の名前の決め方
(いつの間にか本が増えてる我が家 計4冊)
結婚する前からそれはお互いで約束をしていた。
僕ら夫婦は2人子供を作る予定だったので(僕は3人欲しかったけれど)
・1人目の命名権(呼び方)は嫁に
・2人目の命名権(呼び方)は僕に
ここで、呼び方は決定するからその後に
・運勢がアップする漢字画数を本を見て調べる
・漢字候補の中から嫁と僕で最終意見を統一
こういう流れ。
だから1人目となる息子の時は嫁が名前を決めた。
周囲の夫婦の話を聞いていると、大抵の場合がまず名前をいくつか候補として出してその中から選んでいくというスタイル。
でもうちの場合はあくまでその読み方としての候補はひとつにした。
それはやっぱり、ほかの誰でもない我が子が人生でずっと呼ばれるその名前。
それに対して誰よりもこだわりを持ちたかったからだ。
それが古風だったりとか、最近はやりの1文字や当て字だったりとかはどうでも良くて。
ただお互いに名前に対してのセンスは共通しているのかなと普段の彼女との会話で僕は感じていた。
だからこそ1人目に嫁がその名前を決めて僕に言った時も
また僕が今度産まれる娘の名前を嫁に伝えた時も
お互いにそれがおかしいだとか反対するような事は全くなかった。
オカンはなぜ僕のつけた名前を批判してきたのか
しかし何故かそんな権利もないのにウチの親。
名前を何にするのか嫁に聞いて、あげく『その名前はやめて〜』と笑いながら言ったようだ。
義両親が遠くに住んでいるということもあるけれどウチの嫁と僕のオカンは仲が良い。
嫁さんからお茶に誘ったり買い物に行ったり、特に育児休業に入ってからは頻繁に会っているようだった。
オカンは良くも悪くも人に垣根を作らない。すぐに誰とでも打ち解ける才能がある。
でもだからこそだろうか。デリカシーがまるでない。
なんでも思ったことを言ってしまう。
そしてその流れで嫁に名前をどうするのか聞いて、また批判までしたようだ。
そして批判の理由だがこれがまた本当に個人的な理由でくだらない。
『オカンの知り合いに同じ読み方の人がいて、その人のことは今でも苦手だから』
以上。
なんで僕らはそんなオカンの個人的な理由で我が子の名前を変えないといけないのか。
それを僕は嫁から聞いてだんだんとムカついてきたのだがその後、両親とご飯を食べにいっているとき今度はオトンに言われた。
『むかし雇ってたパートさんでその名前で全然使えない子がいたからやめとけ』
知らねえよ( ´_ゝ`)
誰もあんたに、娘の名前をどうするかなんて聞いてなんていないのに何というお節介だろう。
何でいちいちそんなどうでもいい情報を僕に伝えるんだろうなあウチのオトンは。
そして嫁以外には誰にも話していないその名前。だれから聞いたのだろうと考えるとオカンが吹聴したに違いない。
僕はだんだんイライラしてきた。
両親にブチ切れ。でも結局名前を変更
(画数と読み方にこだわりを持つならこれ)
その時は少し違和感を感じたくらいで終わったんだけれど。
・ランニングをしている時
・仕事で電卓を叩いているとき
1人で何かをしている時に段々とオトンとオカンの言ったその発言にイライラしてきた僕。
何とか反省して欲しいと思って僕がやったこと。
オカンへのLINEである。
内容は簡潔に
『姑に自分がつけた名前ケチ付けられたらどう思う?』
あえて今回の名前は僕が付けたということは伏せておいた。
オカンは僕がまだ小さい頃、姑との距離感に苦しんで辛い思いをしたことを知っている。
だからこそこの言葉はオカンにダメージを与えれるような気がした。
結果は既読スルー。
無視された?そう思って家に帰ると今度は嫁が怒っている。
『おかあさんに何言ったの?電話でめっちゃ謝られたんだけど!』
どうやらあのLINEの後ウチのオカンはすぐに嫁さんへ電話をして自分のその発言についてを謝罪したようだ。
ざまーみろと思う僕。それに対して何故かすごい怒っている嫁さん。
『私が告げ口をしたみたいに思われるじゃん、最悪なんだけど』
あっ…。確かにそうかもしれない。
私は全く気にしてないのに次会うの少し気まずいんだけど。と文句をブツクサ言われる。
なるほどなるほどもっともだ。
僕は自分の安直な行動に反省した。
そしてそこに嫁の決定的な一言がお見舞いされた
『あと私もその名前あんまり好きじゃないんだけど』
僕は名前を変更する事にした
結局2人目の名前も嫁さんが決めた
はじめからこうしておけば良かったかもしれない。嫁が決めたその名前を聞いた時に僕は思った。
女性の方が間違いなく名付けのセンスがあるのだ。郷に入っては郷に従え。
また、多くの本を自分で買っては幾度となくそれを調べていた彼女自身。こういったことが好きであり得意なんだろう。
今思えばこの顛末。
全て嫁の計画通りだったのかもしれない。
そしてこれはホントに偶然なんだけれど、嫁さんが付けた名前のその呼び名
僕が人生を通して唯一の、そしてお互い結婚をした今もまだ付き合いのある女友達。
その子の呼び方と同じだった。
いろんなことが重なって結局この名前に落ち着くなんて。
奇跡みたいだと思った。
天真爛漫で誰からも愛されて、裏表のないその性格。
大学時代から根暗な僕にとって彼女は光みたいな存在だった。
お腹の子もそんな風になれたらいいなと僕は思う。
でもこんなこと書いてたらオタサーの姫みたいなのが頭に浮かんだのでああいう風にはなって欲しくないな( ´_ゝ`)さあどうなることやら。