人口ボーナス期
高齢者が少なく労働力が豊富なその状態。
需要は増える一方で社会保障費は安くなる。経済発展が起こりやすい。そんな風に言われている。
もっともそんな人口ボーナス
・1人あたりの所得が減る傾向にあったり
・満足に教育が行き渡らなかったり
メリットばかりともいえないようだが。
ただ、高度経済成長期の日本(実はそこまで増えてない) また中国の急成長を見ても分かるようにそれは確実に経済に対してメリットであったのだ。
そして今現在、またこれから。その恩恵を受けてどんどん大きく成長しようとしている国がある。
それがインドだ。
その高いIT技術力はもちろん、最近は製薬また自動車部門の産業発展もしている。
リスクは確かに大きいだろう。
でもだからこそ投資をしてみたくなる
2018年のインド経済の見通しは?
BRICsトップの経済成長率が続いてきたインド。
ただし2017年には新たな税制GST(物品サービス税)導入を前に在庫削減の動きが高まり景気は減速した。
2018年はその混乱が一段落ついたこともあり、消費と投資が進むことに期待。GDP成長率予想は+7.8%。インフレ率は+5.5%と予測される。
電力また輸送といったインフラが急ピッチで整備されているが財政は赤字。行き過ぎた物価上昇を抑えるための金融政策の引き締めにも気をつけたい。
インド株式の主要な指数とETF
まずはインドの株式指数が何があるかを確認。
参照元はわたしのインデックス。
通貨が違うだけで同じようなものをまとめていくとこういった一覧になる。
(インド株式指数 参照:わたしのインデックス)
それぞれの指数を確認していく。
・インド BSE SENSEX
インドのボンベイ証券取引所(旧ムンバイ証券取引所)に上場されている株式から構成した、インドを代表する株価指数。
連動するETFは香港証券取引所に上場される
・iシェアーズ BSE SENSEX インディア・トラッカー (2836)
・MSCI インディア (インド) (円)
みんなご存知の米MSCI社が提供する外国株式インデックスはインドも対象としていた。大型/中型株(時価総額の上位約85%)をカバーしているとのこと
連動するETFは3件。いずれも海外ETF
・iシェアーズ MSCI インディア (INDI)
・iシェアーズ MSCI インディア インデックスETF (INDI-D)
・Lyxor ETF MSCI インディア (LINR)
・FTSE インド (円)
MSCI社があればFTSE社もやっぱり提供。ただし新興国株式市場のような(韓国やギリシャを含むか含まないか)内容の違いは分からない。
連動するETFは特に見つからなかった
・MSCI インディア(インド) グロース (円)
MSCI社が提供。インドのグロース株を対象とした指数
グロース株とはいわゆる成長株。
売上や利益が順調に成長していて増収増益になっている会社を買うイメージ。今の株価水準を考慮しないという捉え方で問題は無いだろう。
連動するETFは特に見つからなかった
・MSCI インディア(インド) バリュー (円)
MSCI社が提供。インドのバリュー株を対象とした指数
バリュー株とはいわゆる割安な株。
何らかの理由によって今の株価が本来の企業価値よりも低い会社を買うイメージ。掘り出し物といえば聞こえはいいが放置されっぱなしのものも。
連動するETFは特に見つからなかった
・MSCI インド・トータルリターン・ネット・インデックス (円)
こちらもMSCI社が提供している指数。
「トータルリターン・ネット(TRN)・インデックス」とは、配当を再投資する際に、税金相当分を差し引いて再投資されたリターンを表す、とのこと。
連動するETFはシンガポール証券取引所に上場する
・db x トラッカーズ MSCI インド TRNインデックス ETF (DMNI)
・S&P CNX Nifty指数
S&P500で有名な米国投資情報会社「スタンダード・アンド・プアーズ社(S&P)そしてインドIISL社が提供。インドにおいて、規模が大きく流動性の高い50社が対象で、インドを代表する株価指数のひとつ。
連動するETFは4件。国内が2件、海外が2件だ。
(国内ETF)
・上場インデックスファンド S&P CNX Nifty先物 (インド株式) (1549)
・NEXT FUNDS インド株式指数・S&P CNX Nifty連動型上場投信 (1678)
(海外ETF)
・db x トラッカーズ S&P CNX ニフティ ETF (3015)
・db x トラッカーズ S&P CNX ニフティ ETF (DNIX)
・ブルやベアのETFも
ほかには国内、海外でブルやベアのETFがある。ダブルブルは指数に対して2倍の動き、ベアは反対の動きをすると覚えておく。
(国内ETF)
・ NEXT NOTES インドNifty・ダブル・ブル ETN (2046)
⇒連動指標は円換算した「Nifty50レバレッジ(2倍)インデックス(プライスリターン)」
・NEXT NOTES インドNifty・ベア ETN (2047)
⇒連動指標は円換算した「Nifty50デイリーインバースインデックス(トータルリターン)」
(海外ETF)
・Direxion デイリー インド株 ブル3倍 ETF (INDL)
⇒連動指標はMSCI インディア指数
インド株式連動のETFをまとめた
インド株式に連動するインデックス投資信託は今のところ出ていない。
ETFについては国内外で14種類があったのでまとめてみた。
(国内ETFは4種類)
・1549 上場インデックスファンド S&P CNX Nifty先物 (インド株式)
・1678 NEXT FUNDS インド株式指数・S&P CNX Nifty連動型上場投信
ダブルブル枠として
・2046 NEXT NOTES インドNifty・ダブル・ブル ETN
ベア枠として
・2047 NEXT NOTES インドNifty・ベア ETN
(海外ETFは10種類)
・2836 iシェアーズ BSE SENSEX インディア・トラッカー
・3015 db x トラッカーズ S&P CNX ニフティ ETF
・DMNI db x トラッカーズ MSCI インド TRNインデックス ETF
・DNIX db x トラッカーズ S&P CNX ニフティ ETF
・EPI ウィズダムツリー インド・アーニングス・ファンド
・INDI-D iシェアーズ MSCI インディア インデックスETF
・INDI iシェアーズ MSCI インディア
・LINR Lyxor ETF MSCI インディア
・SCIF マーケット・ベクトル インド小型株ETF
ブル3倍枠として
・INDL Direxion デイリー インド株 ブル3倍 ETF
経費やリターンをみておすすめなのは
では次に、上にあげたETFのリターンを確認する。参照にさせていただいたのはブルームバーグ社のサイト
全て調べたかったが一部は確認ができず。
内容について確認ができるものを表としてみた。
小額投資なら低コストで高リターンの国内ETF
国内ETFが海外に比べコスト面で健闘するインド株式のETF。
純資産は劣っているが今後の伸びに期待したい。
また、海外ETFは為替コストと最低でも540円の買付手数料がとられてしまう。
国内ETFなら楽天証券の場合、かかる買付手数料は150円から。
小額投資するなら国内ETFがおすすめだ。
・1678 NEXT FUNDS インド株式指数・S&P CNX Nifty連動型上場投信
・1549 上場インデックスファンド S&P CNX Nifty先物
結果、この2つに投資対象は絞られる。
どちらにも使われるNitty50指数とはインドの時価総額、流動性の高い優良株50銘柄の株価を指数化したもの。
日興アセットマネジメントさんより
国内ETFのどちらを買うか
・純資産総額は1678の方がデカイ
1678が51億円で1549は14億円ほど
・設定日は1678の方が歴史がある
1678は2009年11月26日に上場で1549は2010年10月29日(2010年10月22日設定)
・経費は1549の方が安い
1678の信託報酬が0.95%で解約時にかかる信託財産留保額は0.5%。1549は0.55%で信託財産留保額は0.3%
・リターンは1678の方が良かった
1549のリターン
(1年リターン)・・4.57%
(3年リターン)・・−3.25%
(5年リターン)・・8.09%
1678のリターン
(1年リターン)・・22.46%
(3年リターン)・・3.14%
(5年リターン)・・12.44%
1549の方がお得感。でも1678の方がリターン高い。
また魅力的なのは2046のダブルブル。
しかし今後は1549が主流となるか。
まとめ
インド株式へのインデックス投資でおすすめは
・1678 NEXT FUNDS インド株式指数・S&P CNX Nifty連動型上場投信
・1549 上場インデックスファンド S&P CNX Nifty先物
以上2つの国内ETFとなる。
海外ETFにも負けない経費の安さを理由におすすめとした。
また2つの中で経費率が安いのは1549だ。
しかし純資産額の大きさでいえば海外ETF。
一括投資をする場合はEPIやSCIFといった人気海外ETFを購入するのも。ブル3倍のINDLも面白い。
インデックス投資信託は今のところない
今のところインド株式へ連動するインデックスファンドは1つもない。ただしアクティブファンドはかなり豊富。
こちらの記事でその実態を調べている。
買付手数料が発生するようなコストが高いものが多いので今後の改善に期待をしたい。
この記事を見て今から投資を考えている人は、手数料の安いネット証券で口座開設をすること。具体的には
・楽天証券
・SBI証券
・マネックス証券
以上の3つがおすすめだ。
楽天証券は楽天ポイントを使用して投資ができる。また楽天カードでの引き落としにも対応(※ポイントはつかない)
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主要な3大証券からの選択が無難だろう。