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アラサーの投資+雑記ブログ

楽天証券とSBI証券はどっちがいい?実際に利用してみて比較しました

PRを含む場合があります

今までは楽天証券の口座しか持っていなかったのですがSBI証券にも口座を開設しました。

自分の場合は特に楽天証券に不満があったとかではなくてIPO投資がしたかったのが1番の理由です。(2017年実績:楽天証券7社 SBI証券83社)

ローリスクハイリターンのおみくじに自分も参加したくなったという訳です。

 

・楽天ポイントと連携できる楽天証券

・為替コストが最も安くできるSBI証券

どちらも利用していきたいというのが結論ではありますが、この記事ではそんなネット2大証券の比較をしていきます。

 

実際にどっちがいいの?

総合的に言えばやっぱりSBI。でもどっちも欲しいね

 

SBI証券と楽天証券の一覧比較

まずはじめに両社の比較を一覧にしてみました。

楽天証券とSBI証券の比較

※税別

※THEO+SBI証券は2019/4/1にサービスを終了しました

 

SBI証券の方が楽天証券よりも規模は大きいです。

また両社を比べた場合基本的なサービス内容や手数料については同じですが、総合的に見ればSBI証券は楽天証券を上回っているといえます

 

SBI証券の方が良いポイント

・特定口座でも投資信託の毎日積立ができる

・為替コストが安い

・IPO取扱い本数が圧倒的

以上がその主な理由です

 

ただし楽天証券には私たちにとって身近な楽天ポイントを資産運用にいかせる強みもあります。2018年10月からは楽天カードによる投資信託購入で楽天ポイントが付与されるように。

それでは実際に口座を利用する上で重要なポイントを更に詳しく比較をしていきます。

 

投資信託の取扱い本数での比較

 

SBI証券の投資信託の本数は2,580本

楽天証券の投資信託の本数は2,670本

(2019年1月時点)

ほとんどその違いはありません。eMAXISSlimシリーズなどをはじめとする低コストインデックスファンドから「ジェイリバイブ」や「ひふみ」などのアクティブファンドまで主要な投資信託は全てラインナップがされています。

 

意外と誤解しがちなのは楽天投信投資顧問の投資信託シリーズ。

SBIインデックスファンド

楽天・バンガード・ファンド

どちらも指数への投資ではなくETFへと投資をするインデックスファンド。この2つのシリーズはそれぞれ名前に関係なくどちらの証券会社でも購入できます。

ネームバリューやオリジナリティー(全米・高配当等)は楽天の方がありますが、実はSBIインデックスの方が実質コスト面では優秀です。

 

投資信託積立タイミングの比較

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SBI証券の積み立てタイミング)

次に投資信託の積立方式ですがSBIの方が圧倒的に自由が利いて便利です。

SBI証券毎日・毎週・毎月などの設定で100円からの幅広い積立をすることができます

楽天証券は特定口座では毎月積立のみとなります

また100円から投資ができる点は同じです。

 

 統計的には毎日積立でも毎月積立でも長期間でのパフォーマンスに大きな違いは表れないというデータはあります。

しかしそうであっても毎日積立をすることでの心労負担軽減。それは投資を始めると身に染みて実感します。

 ただし、つみたてNISAでは楽天証券でも毎日購入が可能です。

 

1日で数%落ちるとか普通にあるしな

その前日に積み立てると辛いね

米国株式の銘柄数での比較

米国株式を投資する場合の証券株式会社比較表

昨今人気の米国株式の商品数は楽天証券SBI証券をややリードしはじめました。新規商品の追加がめざましいです。

また楽天証券の場合はリアルタイムで米国株の値動きを確認することができますが、SBI証券の場合は15分遅れでのチャートになります。

そして指値有効期間が楽天証券では90日と期間が伸びてSBI証券の15日よりも優位性が生まれました。

 

また米国株式への投資を本格的に考えるのであれば時間外取引や逆指値注文もできて、銘柄数も圧倒的なマネックス証券の口座も持っておくとよいでしょう。

 

商品本数はほとんど同じなんやね。

そうだね。普通に投資するにはこれで十分すぎるよ。

株式手数料の比較

国内と米国の株式手数料比較表

※税別

次に国内株式と米国株式での手数料の比較をしました。

SBI証券と楽天証券の手数料はほとんど同じです。というのもこの両社は互いに手数料面でけん制しあっているので、どちらかが手数料の引き下げを行えばそれに合わせる形をとってきているからです。

今後も恐らく変わらないでしょう。

 

NISA口座では国内株式の手数料はどちらも無料ですが、外国株式については

・SBI証券は海外ETF買付無料

・楽天証券は海外ETF買付時手数料をキャッシュバック

という違いがあり、ややSBI証券の方が有利という見方もできます。

 

外国株式の手数料はどう引かれる?

 海外ETFの手数料ってどんなものなの

円ではなくてドルで計算するよ

SBI証券も楽天証券も外国株式の手数料は0.486%(税込)です。実際にETF「SPXL」を購入した際の手数料を見てみましょう。

 

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条件は以下の通りです

・為替レート 1ドル107.2円

・SPXL   1株47.32ドル

・買付株数  73株

まず商品自体の価格として必要となるお金は(単元価格)×(株数)より3454.36ドルなります。(円換算370,307円)

手数料は3454.36ドル×0.486%より16.78ドルとなります。(円換算1,798円)

合計で3471.14ドルとなりました。

商品に関しても手数料に関しても為替を統一して計算をすると分かりやすいです。

 

為替コストの比較

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次に為替コストを比較します。

SBI証券は同証券のFXサービスを利用することで、為替コストを1ドルあたり0.5銭に抑えることが可能です。(1万通貨が必要)楽天証券は25銭かかります。

証券会社単体では差がありませんが同グループのサービスを利用することでSBIの方がお得になります。。

また少額の場合もSBI証券は住信SBIネット銀行の外貨預金を利用することで為替コストを4銭に抑えられます。

 

実際どれくらいの差になるか。 

1万ドルの場合で0.5銭と25銭で為替コストの比較をすると2,450円程の違いがでます。4銭と25銭の場合でも2,100円の差となります。(1ドル100円と想定)

 アメ株やるんならSBI証券やね

それはもう間違いないね

 

ポイント面の比較

SBI証券と楽天証券の投資信託のポイント比較

※ポイント付与対象は、当社取扱いの国内公募株式投資信託のみです

※MMF、中国F、MRF、外貨建MMF、ETF、REIT、外国籍投資信託等は投信マイレージ対象外となります

 

SBIと楽天は両者ユニークなポイントサービスがあります。

・SBI証券には投信マイレージサービス

・楽天証券の場合は「投資信託資産形成ポイント」と「楽天銀行連携でのハッピープログラム」どちらかの選択になります。

比較してみるとポイント付与率はSBI証券の方が高い傾向ですが、使いやすさと付与の条件に関しては楽天証券が上回ります。

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(追記)10月27日から楽天証券では投資信託の積立注文に楽天カードを使うことで積立額の1%のポイントがつくサービスを始めました

これによってポイント面での楽天証券の優位性は更にあがりました。

それぞれの内容を整理します。

 

SBI証券の投信マイレージサービス

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投信マイレージサービスとは投資信託の月間保有残高に応じて毎月ポイントが貯まるサービスです。

SBIポイントが貯まります。

ポイント付与率は1,000万未満の場合0.1%で、1,000万以上の場合は0.2%となります。ただし一部の低コストファンドに関しては0.05%または0.03%となります。

 

低コストファンドとは具体的にeMAXIS Slim(先進国は0.03%)、たわら、iFreeシリーズが0.05%に、また楽天シリーズのファンドは0.03%となります。

またSBIポイントの使い道は

・現金にする場合は1ポイント0.85円

・Tポイントやnanacoポイントへは等価

での交換をすることができます。

ただし現金にする場合は最低でも1,000P。Tポイントやnanacoポイントも最低500ポイントからの交換です。

1年目のポイントは4年目に失効するので注意が必要です。

主要インデックスファンドは軒並み指定銘柄扱い・・。

楽天証券は保有ポイント(2種から選択)+買付ポイント

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楽天証券はまず投資信託の買付時に引き落とし先の口座を楽天銀行にすることで1件の買付で最大3ポイントを貰うことができます。

ただし楽天カードを利用することで買付金額×1%のポイントが貯まるサービスもはじまったのでどちらを選ぶかは自由です。(カード積立は月に5万円まで)

また楽天証券の投信保有でのポイントサービスは「投資信託資産形成ポイント」と「楽天銀行連携でのハッピープログラム」どちらかの選択になります。

 

投資信託資産形成ポイントは投資信託を月初次点で50万円以上保有していることで金額に応じたポイントがもらえます。

付与の条件はこの通りです。

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(投資信託資産形成ポイントの一覧)

計算をしてみるとポイント付与率は最大で0.12%。ただし残高が増えていくと還元率が低くなることが分かります。

1,000万で500ポイント(0.06%)となり、2,000万円以上の場合はどれだけ残高が多くても毎月1,000ポイント一律となります。

 

ハッピープログラムは投資信託の残高10万円ごとに毎月4ポイントが貰えるキャンペーンです。

年間ポイント付与率でいえば0.048%となります。こちらはポイントの上限はありません。

資産形成ポイントとハッピープログラムどっちがいいの?

2,500万までは資産形成ポイント! 

楽天証券の購入時のポイント付与をうまく使おう

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(実際に投資信託購入でポイントを得た画面)

また、上にも書きましたが楽天証券は楽天銀行との自動入出金を設定することで、投資信託や株式を購入する度に毎回楽天ポイントがもらえる特典があります。

引落しが楽天銀行よりされる必要はありますが、100円投資するだけで会員ステージに応じて3ポイント貰えるのは非常に大きなメリットです。

 

たとえば毎日100円投資信託を購入するだけで1ヶ月で60ポイント以上の取得も可能です

特定口座での自動毎日積立ができないのは残念ですが、つみたてNISAではそれも可能となります。

つみたてNISAで毎日15本買えば・・

毎月約900ポイントの不労所得やね

ポイントで考えるなら楽天証券

sbipoint

(SBIポイントは失効にも注意)

ポイント面で考えるのであれば楽天証券はSBI証券よりもサービス内容が優れています。

楽天銀行との連携によるポイント付与。

また投資信託保有残高でのポイント付与率は0.048%と他2社に比べて劣るようにも見えますが無条件で殆どの投資信託でもポイントが貯まることが特徴です。

 

楽天ポイントには期間の優位性もあります。

楽天ポイントの有効期限は1年。ですが1度でもポイントを獲得すれば有効期限は延長されます。

投資信託を10万円以上保有すれば毎月ポイントが付与されるので失効する心配はありません。

それに比べてSBI証券で得たSBIポイントは年ごとに2年間繰り越されますが、4年目になると1年目のポイントは失効します。

投資にも使える楽天ポイントは汎用性が高く素晴らしいです

 

使いやすさの比較

楽天証券は見やすい管理画面が特徴的です。

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楽天証券 管理画面)

円グラフまたは棒グラフなどによって自己資産やパフォーマンスの確認が一目で分かります。

iDeCo口座に証券口座からダイレクトにいける点もメリットです。

 

SBI証券はゴチャゴチャしていますが詳細な検索ができます

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SBI証券 eMAXISシリーズ比較)

特に便利なのは投資信託のパワーサーチです。パフォーマンスや手数料、最大5つまでの商品比較ができるので投資に慣れていくほど愛着も増していきます。

ただしやっぱり損益の把握などは分かりにくく慣れるまで自分の場合は時間がかかりました。米国株の評価額推移データが楽天証券のように見れないのも残念。

またiDeCo口座は別IDとPWが必要です。

 

更に細かい点を比較

為替コストのSBI、ポイントの楽天って感じやね

いろいろいったけどそれでOKよ

楽天証券とSBI証券で他にも比較して気になる点を紹介していきます。

 

楽天カードに対応している楽天証券

楽天証券では楽天カードによる積立投資設定が可能です。支払を遅くできるメリットはもちろん2018年10月からは投資信託購入によるポイントも付くようになりました。

また マネックス証券 はセゾンカードでの引き落としに対応しています。

 

米国株の積立注文ができるSBI証券

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またSBI証券で日付や曜日を自由に選んでの米国株式・ETFが購入できるサービスを始めました。

小額買い付けの場合は手数料割合が高くなる米国株式ですが裏技があります。

それはNISA口座で海外ETFを購入をすること

SBI証券のNISA口座では海外ETFの手数料は無料です。それを活かしてVTやVOOを毎日1株ずつ買うといったこともできるようになりました。

これめっちゃ便利じゃない?

海外ETFのデメリット帳消しだね

 

iDeCoとつみたてNISAはどちらも対応

www.shunpon.com

 iDeCoは楽天もSBIもどちらも運用管理手数料が無料です。商品数はSBIの方が豊富ですが今後絞られていく予定です。

また給付の際、一時金と年金受取のどちらも併用できるのは楽天のみとなります。

つみたてNISAは楽天もSBIも商品数はほぼ同じです。ただし楽天の場合は毎日積立設定をすることでポイントが毎日貰えるメリットがあります。

 

キャンペーンを比較

口座開くだけでお金もらえたりする?

うん。どっちもそれはある

楽天証券は楽天銀行と一緒に口座を開設してマネーブリッジ(無料)に登録することで誰でも1,000円もらえるキャンペーンをしています。

銀行口座は証券口座と一緒の流れで申し込めます。

SBI証券はSBI証券口座開設をしてSBIハイブリッド預金へ50,000円以上預入れをすることで1,000円もらえるキャンペーンをしています。(現在こちらのキャンペーンは終了しています)

こちらも銀行口座は一緒に申し込めます。

 

 得られる情報を比較

 楽天証券はマーケットスピードというツールを使うことで日経新聞が無料で読むことができます。

楽天銀行との自動入出金設定が必要です(無料)

SBI証券では四季報や企業に対するモーニングスター社の個別銘柄評価のレポートを見ることができます。株主優待検索も分かりやすくて便利です。

 

またIPO投資については楽天証券はSBI証券に比べてボリューム不足感がぬぐえません。今後もう少し期待をしたいところです。

ロボアドバイザーに関しては手数料だけでいうなら楽天証券の楽ラップはSBI証券のウェルスナビを上回ります。

ただし楽ラップにはウェルスナビのようなデタックス(節税)機能はなく、買付も投資信託のみですのであまり必要性を個人的には感じません。

 

更にSBI証券は今年になり更に米国株式やETFを設定した金額内で買い付ける「米国株式・ETF定期買付サービス」やNISA枠ぎりぎり注文など注文の幅も広げています。

 

まとめ どう使い分ける?

まずは投資信託からはじめたいな。

それなら楽天やね。ただIPOがもったいないかなあ

SBI証券と楽天証券はどちらも優れたネット証券です。

・為替コストが最安値のSBI証券は米国株式に適していて

・積立でポイントも貰える楽天証券は投資信託での資産形成に最適です。

株式については保有残高に応じたポイントはないので、投資信託は楽天で購入、株はSBIで購入という形を選んでみてもよさそうです。

 

ただし投資初心者であれば、管理画面が見やすく楽天ポイントで投資もできる楽天証券 から投資を始める方が迷わないという点でおすすめできます。

楽天銀行との自動入出金も本当に楽です。

 

それでもSBI証券の口座は持っておきたい

しかしやはり投資初心者であってもSBI証券の口座は作っておいた方が後々になって活きてきます。

その理由はIPOにあります。

事前情報だけ調べておけば、損する方が難しいのがIPO投資です。しかしその分なかなか当たることはありません。

 

SBI証券はIPOに落選したときに「IPOチャレンジポイント」を貰うことができます。それを貯めておくことで数年後には間違いなくお宝IPOに当選することが可能になるのです。

当選をしても、申し込みをするかどうかは自由です。

ただで参加できる宝くじ。できれば手に入れておきましょう。

IPO当てて一攫千金するぞ

負けられない戦いが始まった