2017年の初めより毎月自分と嫁の口座から10万円ずつ積立をしている投資信託「i-mizuho 米国株式インデックス」
具体的に積立金額と利益について言うと毎月10日に20万円の買い付けをしていて
現状8月末までに積立をした金額は160万円。
そして現在の評価額は 161万8,500円(2017年8月31日現在)
この投信への積立をすると決めたときはすごいどや顔で
『先進国株式全体じゃなくてアメリカでの代表的な株価指数であるS&P500への投資をする自分はカッコイイ』
っていう感じに思っていたのだけれど、結局のところたいしたリターンをあげることができずに今ここまできている。
っていうか一時は含み損だっていうね。
全く僕ときたらほんと相場観がない。現物株からインデックス投資へと場所を鞍替えしてもそのセンスの無さは同じだった
しかしなんというか自分の中で今の投資の方針みたいなものついてはそのときから特に変わっていなくて
・世界全体の株式規模において米国が5割以上を占めている。
・アメリカは今後も数少ない先進国において人口が増加する国であるということ
・家族共有のお金であるということから、リターンを大きく得たいという一方で新興国株式市場に踏み込むほどのボラリティについては許容できないということ
・自分が急に死んでしまったときとかのために分かりやすい投資内容としておきたいということ
そんな理由からこれからもS&P500指数に対しての投資信託積立を継続して行っていきたいという気持ちは今も自分はかわらずもっている。
でもなかなかこの指数に連動する投資信託は他の設計されておらず。
(ダウ指数連動のものはいっぱい発売されていたけれど)
昨今の低コストインデックスファンドがどんどん発売される状況において
税込み0.6156%と信託報酬が割高に見えてしまう『i-mizuho米国株式インデックス』への積立をしていることに疑問を感じていないわけでもなかった。
- 待望の低コストインデックスファンドが誕生 それが iFreeS&P500インデックス
- 比較をしてみる その内容や条件について
- 実際に検証してみた(i-mizuho米国株式インデックス iFreeS&P500インデックス)
- 計算してみて思ったこと
待望の低コストインデックスファンドが誕生 それが iFreeS&P500インデックス
ただしあくまで家族のお金として投資をしているこの口座。
自分がいなくなったときに嫁さんが売買を困ってしまいそうな経費率の安いETFを購入することは実際できないわけで。
そんなもんもんとした状況を送っていた中で急に登場してきたファンド。
それが『iFreeS&P500インデックス』だ。
コストの比較についてはこの記事でしている
その信託報酬については税込みで0.243%。
今までi-mizuho米国株式インデックスを積立していた僕には非常に衝撃的だった。
そして早速僕は考える。
実質経費率についてはどうなるか分からない。
ただあまりにも2つの間での信託報酬の差は大きくそれはこの先積立を増やすたびにどんどんコストとして膨れ上がる。
今後はi-mizuho米国株式インデックスではなくてiFreeS&P500インデックスへの積立をしていこうと。
ただそこで気になることがあった。
先ほど僕がいったように既に自分はNISA口座へ自分と嫁の口座それぞれへ積立を80万円ずつしてしまっている。
これまでに積立を行ったi-mizuho米国株式インデックスについては今後もNISA口座で運用していくべきなのだろうか。
それともこの積立をした分については売却をしてしまい、その分を特定口座で買い付けしたほうがいいのだろうか。
言い換えるのであれば
あと4年と4ヶ月にわたる80万円分の買付けの非課税メリットを取るのか
それとも信託報酬を安い商品へと切り替えることによるコストメリットをとるのか
実際に自分にとってどちらが得なのかを計算してみることにした。
比較をしてみる その内容や条件について
比較の内容は
NISA口座で80万円分の買い付けをしたi-mizuho米国株式インデックスについて
非課税期間の間そのまま持ち続けるのか or 売却してしまい特定口座で低コスト投信『iFreeS&P500インデックス』を購入する
どちらの方が利益を得ることができるかである。
他の細かい条件はこんな感じで設定
・昨年に全てのNISA口座での投資商品を売り切った自分にとって、今年、2017年はNISA口座の運用初年度となる
・初年度である現在、NISA口座に積立をした投資信託『i-mizuho米国株式インデックス』の合計基準評価額についてを800,000とする
・比較の時点は、今のNISA口座がその非課税年度を終える4年と4ヶ月先。つまり2021年12月末時点とする
・リターンの年利は月利に換算しての計算とする(例:年利5%ならば月利0.4074124…%)
・コストに関しても年利を月利に換算しての計算をしているがそれにかかる数字は前月末の残高とする
・特定口座(源泉徴収あり)とNISA口座での比較としている
・特定口座の税制や消費税率は今と変わらないものとしてまたNISA制度についても現行を保ったままとする
・特定口座(源泉徴収あり)については他の投資商品を購入しない為損益の通算をしない
・5年目末時点でi-mizuho米国株式インデックスについては全て売却して翌年初めにその金額でiFreeを購入(6年目NISA枠限度分+特定口座)するという仮定
まぁ2019年度から消費税率が10%になることが予定されていたり積立NISAの導入で現行NISA制度にも見直しが入るかもしれない
けれどどこか落としどころがないと計算もできないので、あくまで仮定とする条件っていうことで。
NISA口座で80万円分買い付けをしたi-mizuho米国株式インデックス
非課税期間の間持ち続けるか or 売却して特定口座で新発売の低コストファンドを購入するか
移動前の投資信託の信託報酬は0.6156%(税込) 移動後iFreeの信託報酬は0.243%(税込)
実際に検証してみた(i-mizuho米国株式インデックス iFreeS&P500インデックス)
それでは実際に年間リターンのパターンを1%から5%まで3つ設けて、それぞのケースにおいての最終的に得ることができるであろう金額の予測計算をしてみた。
条件は何度も言うが現在NISAにて保有するi-mizuho米国株式インデックスを持ち続けるか、特定口座でのiFreeS&P500インデックスへと乗換えるか
4年4ヶ月先の推定金額である。
結果は以下の表の通りとなった。
(もしこれをみて自分の場合はどうだろうかと気になる人がいれば、こちらのサイトで年間のコストチェックができる。)
年間リターンを5%と仮定した場合での比較
過去をみてもこれくらいの年間リターンに関しては見込むことはそこまで間違いでもないので計算をしてみる
乗換えをしずにi-mizuho米国株式インデックスのままで運用をした場合の想定金額962,502円
低コストとなるiFreeS&P500インデックスへの乗換えを特定口座でした場合の想定金額978,048円
ただし、特定口座の場合運用益に対して20.315%の源泉徴収がされるので最終的な想定金額は941,878円となる。
よって乗換えをしない場合の方が20,624円得になるという結果に。
年間リターンを3%と仮定した場合での比較
実際の運用益はこれくらいになるのかなぁと正直予想していたり。
乗換えをしずにi-mizuho米国株式インデックスのままで運用をした場合の想定金額885,504円
低コストとなるiFreeS&P500インデックスへの乗換えを特定口座でした場合の想定金額899,830円
ただし、特定口座の場合運用益に対して20.315%の源泉徴収がされるので最終的な想定金額は879,550円となる。
よって乗換えをしない場合の方が5,954円得になるという結果に。
年間リターンを1%と仮定した場合での比較
僕は逆張りの神なので成長力のあるアメリカとはいえ十分これはありえる。
乗換えをしずにi-mizuho米国株式インデックスのままで運用をした場合の想定金額813,336円
低コストとなるiFreeS&P500インデックスへの乗換えを特定口座でした場合の想定金額826,516円
ただし、特定口座の場合運用益に対して20.315%の源泉徴収がされるので最終的な想定金額は821,129円となる。
この場合だと5%、3%のケースとことなり乗換えをした方が7,793円得になるという結果になる。
損益分岐点は年間リターン2%ほどだった
実際に計算をしていくと年利2%を損益分岐点とすることがわかった。
年間2%以上のリターンが見込めるのであれば乗換えをしない方が自分にとってお得なわけだ。
信託報酬差によるコストよりもNISA口座の利点である非課税メリットの方が大きいのだから。
となると自分が投資をしている商品はS&P500連動のものだから、あくまで過去だけをみれば年間2%以上のリターンを得る見込みは高い。
以上の理由で、僕は
・今後はi-mizuho米国株式インデックスへの積立を行わずiFreeS&P500インデックスへの積立を行う
・現在NISA口座で保有をしているi-mizuho米国株式インデックスについてはそのまま非課税期間終了まで持ち続ける
という結論を出した。
自分の場合年間リターン2%以上ならばi-mizuhoを保有したままの方が想定金額は上
NISA口座の非課税メリットはリターンが高くなるほど恩恵も大きくなる
乗換える商品や年数などに合わせて自分にとって最適な運用を見つけよう
計算してみて思ったこと
今後経済がどうかわっていくかわからないのだからこの検証はあまり意味をもたないのかもしれない。
そして、たかだか160万円の資産残高の小さなコストチェックに頑張りすぎと思われるかもしれないし、自分でもそう思う。
でも検証してみてよかったなと思った。
なんというかインデックス投資の醍醐味である部分『どうでもいい小さいことにすごいこだわる』ってことを堪能できたようなきがするから。
誰か1人でもこれを見て自分はどうだろうと僕のようにコストチェックをしてみる人がいれば僕がこれを書いた意味もあるのかなぁと思う。
そして僕はなんというかまぁ根暗で。こういった検証や比較が大好きなのだ。自己満足できたらそれでいい。
そして現行のNISA制度について思うこと
以前カンチュンドさんのブログを見ていて『NISAはどうさ。よくないさ』みたいなダジャレをいっていて。
そのとき僕は『ほーん』としか思っていなかったんだけれど。
やはりなんというか間違いなくNISAはその非課税メリットについては利点ではあるのだけれど
特定口座との損益通算ができなかったり
iDeCoのようにスイッチングができなかったり
どうにも使いにくいなぁ
と実際に運用をしていて僕は思った。
IPO新規株の購入用途として使うのにある意味一番適している口座のような気がする。
そして来年からは積立NISAが始まる。
殆どの人がまだこの制度について理解していないし、自分もほぼ同じでまたそれについての利用を迷い中だ。
何より多くの人にとってそれがわかりやすく利用される制度になって欲しいなぁとおもった。
まずは年間上限を40万円っていう12で割り切れない数字にしてしまうことから改善して欲しいね僕は。