共働きサラリーマンの家計簿

アラサーの投資+雑記ブログ

簿記も英語の資格もないけど大手に経理で転職できた話

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 転職してから2年が経つので書いてみる。

自分は一応2社の内定をいただく事ができた。

 

1社目は一部上場のメーカー。

その名前をいえば、大抵の人が聞いたことくらいはあるだろうというところ。

2社目は非上場だけれどそれなりに大きな会社

条件としては1社目が年収550万、2社目は年収400万ほどを提示された。自分はあまり悩むことなく2社目を選んだ。

 

年収550万より400万を選んだ理由

①転勤がない

②ジョブローテーションがない

③決算業務を税理士にアウトソースしている

以上3点。

自分にとっては年収以上の大きなポイントだ。収入は普通でいい。何よりゆるく働きたかった。

 

これも共働きをしていた強み。お金は大事ではあるが最大重要事項ではなかった。

嫁さんはそれなりに稼いでいて、自分に収入を求めなかった。そして「私は今の仕事大好きだからあなたにも好きな仕事をして欲しい」と言ってくれた。

それは僕の心を本当に軽くしてくれた。

 

 

資格がなくても大手経理で採用された理由

 

転職してから2年が経つ。今のところ自分は

・好きだった仕事をできていること

・自分の身の丈に合う会社に入れたこと

以上のせいか仕事に行くのが割と楽しい。長期休暇の時はそろそろ会社に行きたいと思うくらいに。

しかし今思うと、何で自分は簿記3級も持っていなかったのに大手2社に採用されたのだろうか。

考えた事がなかったので整理してみる。

  

資格、経験不問のところに応募したから

『管理会計、原価計算経験のある簿記2級以上の知識を有する方』

そんな募集要件の所はもともと眼中になし。

 

・簿記資格不問

・業務拡大などによる補充(欠員補充ではない)

そんな求人のみをずっと探していた。

 

大手に採用されるには簿記2級が最低限必要というのは都市伝説。募集要項を見ずもしてそんな勝手な判断するのは勿体無い。

会社によって考え方もそれぞれ。特に記載が無いのに深読みした所でなんの特にもならない。

 

知識アピールする人は嫌われる

経理という部署は不思議なところがある。

その専門性や知識を求めるくせに、 それをひけらかす人間についてはいけ好かないのだ。

「適性があれば資格はどちらでもいい」

そう答える人は多かった。

 

また大手の場合はジョブローテーション(異動)で経理にいく人も多い。なので簿記資格を持っていない経理がいることは普通なのだ。

 

非公開求人で転職活動をしていたから

リクナビやマイナビにも登録していた。しかし公開求人はやっぱり倍率が高かった。

学歴も大したことない自分。大手の場合、ほとんどES時点ではねられていた。

 

また、仕事をしながらの転職活動はきつかった

どう動けばいいかも分からない。僕は転職エージェントを頼ることにした。これは本当に英断だった。

・面接のアドバイス

・ESの添削

それらも勿論有り難かったが、何より良かったのは非公開求人案件をくれたこと。このおかげで大手2社を紹介して貰えたのだから。

 

非公開求人だと面接に進めた

エージェントは"やり手"だった。

・企業が探している人材のポイント

・僕の特徴

その共通点を見つけるのが本当にうまかった。また自分では長所だと思わなかった部分。それをうまく引き出してくれるのも助かった。

そしてそれを企業の人事へとアピールしてくれた。

 

学歴フィルターや資格。

会社も本当は、そんなもので採用者を選びたくない。本来欲しい人材がそれによって消えてしまうことを知っているから。

だからこそ大手でも公開求人と非公開求人を使い分けるのだ。エージェントはそんな企業と僕との橋渡しをしてくれたのだ。

 

ポテンシャルを重視されたから

採用すると言ってくれた2つの企業。

内定を頂いた時、その意外さから理由を聞いた。どちらも最終面接の相手には

・簿記1級取得者

・税理士科目を持つ人

そんな強敵がいることはエージェントさんから聞いていた。資格がない自分その人たちに勝てるわけないと思っていた。

 

しかし会社の重役達は違う見方をしたようだ。

税理士になればいいじゃない

そう勧めたとのこと。

 

もちろんそれができないから面接を受けている彼ら。その意見に対して論理立てた否定もしただろう。

しかし結局のところ面接官からすれば

・自由になれる資格を道半ばで諦めた

・いつか税理士資格をとったら会社を辞めるのでは?

その印象が強かったようだ。

 

資格のない自分。面接で話した事は前職の体験談だけ。でもそれが何故かツボにはまってくれたようだ。

彼らは勝手に僕のありもしないポテンシャルを評価したのだ。それが難関資格取得者に勝ることもある。

人の評価に絶対的な基準などないのだ。

 

簿記の知識がなくても経理はできるかと言われたらノーと言いたい

はじめてでもわかる 簿記と経理の仕事 ’17~’18年版

はじめてでもわかる 簿記と経理の仕事 ’17~’18年版

 

 (最新の経理の仕事が分かる本)

 こんな話をしていると「簿記の知識がなくても経理はできる」と思われてしまいそうだが、そうではないと注意書きしておきたい。

 

・会計や数字は嫌い

・でも内勤がいい

そんな風に考えて経理になったとしたらきっと後から後悔することになると思うので。

簿記の知識は業務をやる上でどうしたって必要になる。今は知らないでもいい。ただそれを覚えるのが苦であれば仕事自体も嫌いになる。

 

そしてそれは簿記取得者であっても同じことだ。1番大事なことは覚えた知識をどう活かせるか。

 

実際に業務に使う簿記知識は限定的

ただいずれにしても簿記資格の範囲で実際の業務として使用する部分は非常に限定的そんな事は採用側も分かっている。

だからこそ僕を選んだ大手2社は簿記資格を重視しなかったのだ。

 

また、入社した後に自分が担当する業務において不足する知識があれば専門書をよんで勉強すればいいのだ。

もちろんそれは簿記だけの話じゃない。必要ならば

・英語のスキルを上げたり

・IFRSを学ぶ必要

そんなものだって出てくると思う。

応用が臨機応変にできて、またチャレンジしていく精神があるか。それについても面接官は見ているのではないかと思う。

 

簿記資格なしで経理への転職を考えている人に言いたいこと

ホントにゼロからの簿記3級 『ふくしままさゆきのホントに』シリーズ

ホントにゼロからの簿記3級 『ふくしままさゆきのホントに』シリーズ

 

 (とりあえず何にも分からない人はこれから見て)

 確かに簿記の資格は2級まではあったほうが門戸は広いかもしれない。ただ何度でも言うが募集要項にその記載がなければどんどん応募した方がいいと思う。

 

高い金を出して企業も人材募集をしているのだ。そこに嘘を混ぜても誰も得をしない。

「簿記資格の記載が募集要項にない。イコール採用者がそれを必要としていない。」と脳内変換すればいい。

 迷ってる時間の方が勿体無い。チャンスを自分から潰す必要なんてない。とりあえず受けたらいい。

 

また志望動機や転職理由より、自分が選考において最も面接者に見られたと思ったのは、5年にも満たない社会生活の中での自分のつたない経験だ。

知識がアピールできないのなら相手の興味を引くような経験を話せばいい。僕の場合は転職エージェント がそれを引き出してくれた。

きっとそのほうが面接官も自分を知ってくれるし評価もしてくれる。

 

採用するのは機械ではなく人間だ。

自分のように紛れが起きる可能性は普通にあるのだ。

今は世の中は超売り手市場。

不満を抱えていたり毎日が辛くてたまらないのなら乗るしかないんだ、このビッグウェーブに。

自分の記事を読んだ若者が経理マンになって幸せを掴んでくれたら嬉しいな。

 

最後に

・完全週休二日制、かつ残業なしで転勤無し。

・そしてできればネームバリューも欲しい。

そんなふざけた要望を真面目に聞いてくれ今の会社を紹介してくれた転職エージェント 

今でも僕は感謝をしている。