共働きサラリーマンの家計簿

アラサーの投資+雑記ブログ

有給休暇は本年度付与分から消化って何だ?比較表を作ってみたから隠れブラックに気をつけよう

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(有給休暇を本年度付与分分から消化の意味がすぐ分かる比較表、何故企業はそうしたかの回答例は一番下に) 

土曜日は恒例のK君との焼肉にマルイチ食肉センターに行った。毎回お店の予約して僕をお家に送り迎えしてくれるK君には頭が上がらないね。

僕はその度

クーポン持っていくわ

と言いながら一度もそれを持って行ったことがない。いつも出発してからそれに気付く。

彼はそのたびため息をつく。

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(S君晒しあげ)

『なんだかんだ1番下のコースを選ばないようにして追加料金かさむよな』

とK君は話しはじめた。

彼が2月に行う予定である結婚式の話だ。

僕がそうしたように普通に近辺の挙式会場を選んでするわけではなく、

いわゆるリゾート婚と呼ばれるもので沖縄でこじんまりとした式を行う予定。

 

確かに彼のいう通りだと僕も思った。結婚式はそういう風にできている。

結婚式を運営する彼らは、サービスというものが何かということについては僕らより圧倒的にその理解をしているはずだ。

それなのに提案される『追加料金なしの基本コース』

それは僕ら一般人の予想を遥かに下回るものだ。

そして多くはその提案と一緒に別コースの提案までをする。

松・竹・梅といった感じに。

その中でいつも彼らは

『松のコースまでしなくても竹でも十分ですよ』

といつの間にかこちら側の気持ちになったようなアドバイスをしてきて。

そして僕らはまんまとそれにつられるわけだ。

 

僕は結婚前にはじめてキャバクラに行ったことを思い出した。

コーラを飲みたい僕。それに対してそこにいたお嬢さんはそれをやんわり否定しながら

ドンペリなんか頼まないでいいから

といい1万円のシャンパンを勧めてきた。

何回も来て欲しいから安いお酒でいいの

といわれるとその場所での日本円の価値が崩壊していることに僕は気づかないでいるのだ。

 

転職活動は難航中

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 (偽垢に騙される奴www)

 そんな結婚式に対する愚痴は話せば尽きないのだけれど。僕はK君がまず結婚をする前に早く転職したいと言っていたことを思い出した。

最近の活動はどうなのかと尋ねると、相変わらずまだ行く先は決まっていないと話す彼。

 

今の求人は少し前のそれと比べると劇的に改善されているようだ。以前は門戸を開かなかった企業も今はとりあえず面接へと進むことが多く、またいくつかその先の面接にも通っているとのこと。

 

ただし、 彼の希望する

・土日完全休み

・残業ほぼなし

・転勤なし

この条件を満たす企業はなかなか少ないようだった。なかなか世の中は甘くない。

ブラック高給の企業は数あれどホワイト薄給の会社は案外少ないのだ。

 

『あそこに決めておけば良かったかな。でもそれはそれで後悔したか』

僕がマルイチで1番好きな厚切りタンを食べていると彼は話した。

K君はひと月前ほどに内定を貰っていた。しかしそれを辞退したという経緯がある。

 

その日、内定を得た話をしてくれた彼に僕はおめでとうと言いながらも

労働条件通知書と年収見込みについては聞いておきなよ

と話した。面接は綺麗事で終わるがそういった大事な事はキチンと働く前に双方で合意した方がいい。

彼もまた

『それは言いにくいけど聞いてみる』

と僕に答えた。

 

有給は本年度分から消化ってなんだ?

やけに出し渋って言い訳してきたようだが、なんとかそれらを貰えたK君は驚愕の事実を知った。

まず、基本給が不当に低く抑えられていて、見込み残業代としてその半分程の手当てが支給されていたからだ。

これはちょっとブラック臭い。

次に労働条件通知書に目を落とすとそこには理解できないことが書いてあったようだ。

 

それが

有給休暇は本年度付与分から消化

というパワーワードだった。

 

僕ははじめK君にこれを聞かれた時、それがどういう意味を持つのか分からなかった。

ただ、年次有給休暇の時効は2年間と労働基準法で定められている。

そして有給休暇は大抵の会社では前年より繰り越されたものから消化とすることが多い。

事実として僕が勤めてきた3つの企業はそうだった。

しかし、その会社の労働条件通知書にワザワザ書かれた有給は本年度付与分から消化という言葉。

『何かひっかかるな』

と僕は思い、その言葉の持つ本当の意味を少し考えてみることにした。

 

実際に有給を繰越分から消化するor本年度付与分から消化するはどう労働者に影響するか

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わかりにくいので実際に全く同じ有給付与条件の会社があると仮定して

新入社員A君を使って比較してみた。

 

新入社員A君の有給取得についてはこんな感じで仮定する

・初年度に付与される有給は10日

・2年目以降に付与される有給は20日

・A君は初年度に有給を2日使用した

・また2年目に有給を10日使用した

 

そこで

・有給休暇を繰越分から消化する会社
・有給休暇を本年度分から消化する会社

この両社の就業規則の違いが3年目開始時点でのA君の有給残日数にどう影響するかを計算してみた。

 

まず年次有給休暇を繰越分から消化する会社について

・初年度で繰越される有給は(10−2)より8日

・2年度はその8日から有給は使用されるので、2年目末から3年目へと繰り越される有給は18日となる。

3年目になりまたA君は有給を付与されるのでその有給残日数は38日になる。

 

これが年次有給休暇を本年度付与分から消化する会社になるとどうなるか

・初年度で繰越される有給は(10−2)より8日。これは変わらない。

・2年目の有給使用はその年に付与された有給から消化される。よって初年度有給は使われないし繰り越されない。2年目末から3年目へ繰り越される有給は10日のみ

・3年目になりまたA君は有給を付与されるがその有給残日数は30日になる。

 

たった一言の労働条件の注記が新入社員A君の貴重な有給休暇を8日もかすめ取ったというわけだ。

この年次有給休暇の消化の順番については労働基準法では決まりがない。だから別にその企業は法を犯しているわけではない。

ただ僕はだからこそ思うわけで。

ここ絶対隠れブラック企業だなと。

 

なぜその企業は有給休暇を本年度分から消化としたのかきいてみた

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今夜の焼肉での話はここからだ。

K君はもうこの内定を貰った会社には行かないと開き直ったからか採用をした人事に対して聞いたらしい。

何で有給休暇が本年度分から消化なんですか?

さすがだ、僕なら聞かないし聞けない。

 

企業はウソをつく。組織だって人によって成り立っているのだから仕方ない。

ひとときの沈黙が流れた後、その人は電話ごしにこう答えたようだ。

 

できるだけ今年中に有給を消化して欲しいという思いからこのようにしています

 

うーん苦しい…笑

社員に対して有給を促す方法として過去の有給を使わせずして消していく。

それってどう考えてもおかしいよなぁと僕らは締めのタン塩を食べながら話した。

 

最近はあからさまなそれが減ったとは言え、世の中まだまだ隠れブラック企業は多い。

また大企業にいけたとしても、配属された部署の人間関係や仕事内容なんてのは同じ会社であっても全然違うわけで。

なかなか自分にあった会社、または部署に行くっていうのは働いてみないと分からないのかもしれない。

来月にまたK君と会う時は、ホワイト企業への転職祝いとして彼に日頃のお礼も兼ねて焼肉を奢りたいなと僕は思った。

 

(今週の料理)

写真を撮り忘れてしまったが概ね好評

・肉豆腐→挽肉炒めるだけで料理になるとかすごい

・スペアリブ→初挑戦だけど嫁さんから絶賛された。800gでも食べるとこ少ないのがなあ。

・鯖おから→安定のおいしさ