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アラサーの投資+雑記ブログ

SBI中小型割安成長株ファンドジェイリバイブは超オススメ?組入銘柄や特徴を徹底的に調べてみた

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先日SBI証券の確定拠出年金について

・オススメ商品

・検討の余地がある商品

・あまりオススメできない商品

といったカテゴリ分けをした。

これだけ商品が多いとホント何を選んでいいか分からない方も多いはず。

是非参考にして欲しい。

 

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その中で1つ思ったことがある。

日本株のアクティブファンドは凄い!インデックスの指数を完全に凌駕している。

 

また2017年の日本株式(特に中小)のリターン。他のどの資産カテゴリよりも高いパフォーマンスを残している。

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(参照:モーニングスターコラムアナリストの視点)

中国やインドを含んだ新興国株式のリターンを抑えて最高のパフォーマンス

 

もちろん確定拠出年金についてもそれは同じ。

60以上もあるSBI証券確定拠出年金の商品の中で昨年1番成績が良かったのは「SBI中小型安定成長株ファンド ジェイリバイブ(以後ジェイリバイブと略)

トータルリターンは62.11%。高すぎる。

 

日本株式のアクティブファンドすごい!と思った僕。

けれど他の日本株アクティブファンドについてはジェイリバイブと比べれば遥かに落ちる。

あの超人気ファンド「ひふみですら2017年のトータルリターンは44.8%なのだから。

 

そんな超優良ファンド「ジェイリバイブ

この記事ではその特徴を記載していく。

 

ジェイリバイブの基本情報

まずは基本的なデータから

運用会社:SBIアセットマネジメント

信託期間:2006年7月31日から無期限

買付手数料無料SBI証券 、楽天証券 、マネックス証券

信託報酬:税抜 1.7%

信託財産留保額(解約時費用):0.3%

投資対象:国内株式(中小型)

分配金実績:特に出していない

買付単位口数のみ。金額単位購入はできない

購入単位:1口単位。金額指定での購入は不可

過去年度リターンは以下の通り

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2013年度リターン:75.41%

2014年度リターン:40.14%

2015年度リターン:32.00%

2016年度リターン:5.06%

2017年度リターン:62.11%

 

ジェイリバイブの特徴

 

ジェイリバイブは割安性・成長性の高い中小型銘柄に投資をするファンド。ただし実はこれをうたうアクティブファンドは他にもある。

特徴的なのはここから先。

株価が下落した銘柄から財務安定性に優れ、業績も安定、わが国の経済社会に貢献すると考えられる企業の株式に厳選投資するというところ。

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(EPSは1株あたり純利益 PERは株価÷EPS)

株価が下がるということは投資家から何らかの理由でネガティブな印象をされたからということに違いはない。

それでもあえて値下がった株を買うというこの文言。

よほどの自信がなければまず言えない。

 

徹底した銘柄の厳選

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下落した会社を買える理由は徹底した個別直接面談調査による厳選投資にある。

・ジェイリバイブに投資助言をしている『エンジェルジャパン・アセットマネジメント』は年間約1,000社にわたる経営者と個別の直接面談を実施する。

・それに加えて普通の証券アナリストが担当していない中小型株についても企業調査。

以上2点がジェイリバイブの強気な投資方針を可能にする。

 

そうして総合的に判断された企業群に対して

・銘柄分散(革新的な高成長企業へ)

・時間分散(1度に投資しずに徐々に投資)

・組み入れ比率制限

による分散投資が行われる。

 

強気な投資方針ながらも慎重な分散投資。

それも高リターン実績となったポイントだ。

 

中小型株式としての特徴

大型銘柄は既に投資家に

・経営構造

・事業の将来性

などその多くは調べられていて、現在の株価は未来への期待や不安を含めた価値が内在している。そんな銘柄は数多い。

 

それに比べて中小型株式

まだ多くの投資家にとって未開発部分が多くある。ファンドマネージャーがそれらを掘り下げていくことで本当の企業価値を発掘できるメリットがある。

 

ただしあくまでその市場規模は大きくない。

ファンドとしての規模が大きくなればなるほど、身動きがとれなくなっていく。投資の効率性も低下していく。

日本の成長株投資で実績をあげた超有名ファンド「ひふみ」が海外への投資比率を高めることにはそんな背景も起因している。

 

組入れ銘柄と業種別構成比率(2017年8月末時点)

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業種別構成比率は順に

・サービス業 26.68%

・電気機器業 12.43%

・情報・通信業 10.57%

新興企業の多いサービス業が1位だが、安定した技術をもつ電気機器業界まで幅広い投資対象となっている。

 

組入上位銘柄は順に

・ニチハ(ガラス・土石製品)

窯業系外壁材を主体とした住宅建材メーカー。

過去5年において人員を増員することなく売上高と営業利益を伸ばし続けている優良企業。2017年3月期においては営業利益率10%超えも達成している。

・アミューズ(サービス業)

みんなご存知の東証一部上場の芸能事務所。

テレビ番組や映画製作などまで多面展開。2017年3月期までは堅調に数字を伸ばしているものの今年度は少し雲行きが怪しい業績となる。中間決算を見たところ売上高も前年対比を下回りそうだ。

・SHOEI(その他製品)

東京都に本社を置くヘルメットメーカー。

その人気あるデザインはもちろんだが高い安全機能についても海外より好評を得ている。2018年9月期に関しても更にその利益を伸ばす予定の優良企業だ。

 

また、小径エンドミルの製造販売を行っている日進工具は前回より比率を落としたが上位を維持。そして前回上位だったプレステージ・インターナショナルが今期については組入れ上位からなくなっている。

 2017年8月末時点での現金比率は4.95%である。

 

週次レポートも出ている

ちなみに最新の情報が知りたい場合については『ジェイリバイブ 週次レポート』と検索すればすぐにそれを知ることができる。

ジェイリバイブのすごいところは販売用資料としてのレポートを毎月ではなく毎週出しているところ。その中では世情に対する意見を含めた活動メモと、組入銘柄の報告がされている。

 

ジェイリバイブ、ジェイリバイブ2、ジェイリバイブ(DC年金)との違いは

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(簡単にだが表にしてまとめてみた)

 

・分配金がでない(再投資)、口数買付しかできない、総合口座でしか購入できないのがジェイリバイブ

・分配金がでる、金額買付と口数買付どちらもできる、NISA口座で積立購入できるのがジェイリバイブ2

 

ジェイリバイブの融通の利きにくい設計を少し崩したのがジェイリバイブ2。

そう捉えると分かりやすい。

 

ジェイリバイブ2は分配金がでる。だからその分の複利効果を得ることができないというデメリットがある。(再投資もできる)

ただしそれは長期的な資産形成という観点から見ればマイナスだが、現金収入を定期的に得たいという人にとってはメリットにもなりうる。

また、リターンについて比べたところやはりジェイリバイブ2よりジェイリバイブの方が少しだけだが上回った。(分配金を含めて)

 

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他の違いとしては

信託報酬はジェイリバイブ2の方が少しだけ安い。

決算期はジェイリバイブと異なり年に2回ある。

こういったところだろうか。

またジェイリバイブ(DC年金)

・金額買付もできる

・分配金再投資をしてくれる

・信託報酬が0.2%ジェイリバイブより安い

以上3点からみて、最も長期の資産形成に向いているといえそうだ。

SBIの確定拠出年金運用者なら是非チェックしたい。

 

ジェイクールとの違いは

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 2018年1月末に買付停止、3月に販売再開も4月にまた買付停止となった「SBI小型成長株ジェイクール

どちらも日本の中小型株式を投資対象としているがジェイクールの場合は新規株式公開した会社、つまりIPO企業への投資をすることが特徴だ。

 

ジェイリバイブって他の投資信託と比べてどうなの?(ひふみ、ニッセイ日経225と比較)

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(いずれもデータは2017年12月29日時点)

 ジェイリバイブを他の投資信託と比較した。

比較対象として選んだのは、

・日本株式クラスのアクティブファンドとして圧倒的な人気を誇る『ひふみ投信

・同クラスにおけるインデックスファンドとして現在最も積立が行われている『ニッセイ日経225

 

一目して分かる圧倒的なリターンの差。

過去5年での比較

・ジェイリバイブの平均リターンは41.49%

・ひふみ投信の平均リターンは28.67%

・ニッセイ日経225の平均リターンは20.92%

過去3年での比較

・ジェイリバイブの平均リターンは30.67%

・ひふみ投信の平均リターンは21.61%

・ニッセイ日経225の平均リターンは10.84%

過去1年での比較

・ジェイリバイブの平均リターンは64.42%

・ひふみ投信の平均リターンは43.68%

・ニッセイ日経225の平均リターンは26.08%

 

ひふみとニッセイの金額差よりもジェイリバイブとひふみにおいての差の方が圧倒的に大きいこともわかる。

同じ優秀なアクティブファンド同志でもこれだけの差がつくのだ。

 

注目したいリスク管理

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(ジェイリバイブ目論見書より)

またジェイリバイブはリスク管理のすばらしさもシャープレシオに現れている。

シャープレシオとはリスクに対してどれだけリターンが得られたかということを測る指標のこと。高ければ高いほど投資の効率が良く、それについてもインデックスを上回る。

 

実際に2006年からの運用をしているジェイリバイブ。

・2008年のリーマンショック

・2011年の3.11に起きた大震災

その2つを運用期間中に経過している。

 

2008年はTOPIXが40.6%下落する中でジェイリバイブも37.25%下落した

特筆すべきは3.11の起きた2011年。

この年は震災の影響もあり、日経平均も8,000円台前半まで落ち込んだ。TOPIXも-17%と大きなマイナス。

しかしそれにもかかわらずジェイリバイブは年間6.74%のリターン確保に成功している。

 

設定来からTOPIXを上回り続けた実績

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更にいうならジェイリバイブはその設定から今年にいたるまですべての年別リターンにおいてTOPIXを上回る結果を残している。

このファンドほど長期間でパフォーマンスを残し続けたアクティブファンドは他にない。

 

まとめ 

以上ジェイリバイブについて。

徹底した個別直接面談調査をすることで下落した銘柄を割安に買うことが特徴のアクティブファンド。

 

高い信託報酬ながら魅力的なリターン

日本株のインデックス指標はもちろん、人気ファンド「ひふみ」を上回るパフォーマンス。リスク管理も一流。

設定来から全ての年別リターンでTOPIXを上回る。

 

 ただし口数でしか買えないことは難点

1口からの購入となるので昨今人気の100円投資も勿論できない。

金額で買いたい場合はジェイリバイブ2を購入したい。自分は楽天ポイントで実際に購入をしている。

 

そして何よりお得なジェイリバイブDC年金。

普通のジェイリバイブと比べて信託報酬が0.2%低い。リターンが大きければそのコスト差は複利でどんどんメリットに。

SBI証券マネックス証券でiDeCoをしている人は是非検討をしてみてほしい。